宇江佐真理のレビュー一覧

  • 雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話

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    久しぶりの宇江佐さん。しかも髪結い伊三次のシリーズは最初の2-3作しか読んでないのに、いきなり第7作の本書です。
    宇江佐さんのファンは多いので、大きな声では言えなませんが失望。どうもストーリーの破綻が目立ちすぎます。
    「薄氷」では同心の娘・茜が誘拐されるやいなや、人さらいで噂になっていた西国船を押さえています。でももし茜が誘拐されなかったら、噂は確かめられる事も無く、他の子供達はそのまま船で連れ去られてたんですかね。
    最後の「雨を見たか」にも伊三次を惑わせるために嘘の噂を仕込む船頭が出て来ますが、その目的が全く分からない。
    「捕物余話」というシリーズでありながら捕り物は蛇足で人情が主とは判って

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    2016年07月30日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    伊三次シリーズ
    読んだことが絶対ある
    あるはず
    ・・・あるんだけどなぁ

    個々のストーリーは新鮮

    つまり、忘れている(!)

    文吉がいけ好かない客(昔、囲われた人の息子)
    に言い寄られ、蹴飛ばすと嫌がらせ・・・
    いつものお江戸のひとこまですねぇ

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    2010年11月27日
  • 斬られ権佐

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    捕物帳の形をした家族物語。
    かつて惚れた女を庇った体中の刀傷のせいで見た目は恐ろしいが、身をもって命の大切さを知っているので人情深い主人公。良き夫、良き父であり、良き息子であり兄である。

    本人も周囲も、権佐のボロボロの身体の限界に気付いているのが切ない。幼い娘がこまっしゃくれていてとても可愛いのが、切なさに拍車をかける。

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    2010年05月16日
  • ウエザ・リポート

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    函館の主婦が、台所の片隅にある
    ワープロから、江戸時代の人情話を
    つむぎだす

    書きたいという気持ちと、他人には
    揺さぶられない感性が、時代の推移に
    左右されない作品を書きたいと想うとき
    舞台に選んだのは江戸時代の長屋となる

    いいですね、説明できないけど

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    2010年04月18日
  • あやめ横丁の人々

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    2009.11.20 了/この人の小説は,登場人物に感情移入してしまうような人情厚い話が多くて,外れがない感じです.

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    2010年02月10日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    江戸時代の臨床心理士ですな。
    実は初めての時代小説なり。やっぱりちょっととっつきにくいけど、まぁ、それなりに楽しめました。

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    2009年12月22日
  • アラミスと呼ばれた女

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    幕末・明治。
    男装して好いた人のために働く女子がいた。

    さらりさらりと読めて、最後の引き際もすっきり、という感じでした。
    主人公のお柳はこの時代に男の社会に飛び込んで働いた女性で、とてもかっこよかったです。

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    2009年10月09日
  • 桜花(さくら)を見た

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    遠山左衛門之丞景元が無頼をやってた頃にできた庶民の子が父に会うことだけを願って生きている。という1話目は面白かった。お店のお嬢さん(出戻りだけど)もなかなか粋で奇抜でよいです。2話目の北斎の娘の話もまぁ良いし(いきなり時間がX十年飛ぶのはどうかと思うが)、3話目の若い男に惚れたバツイチ女もまぁまぁ。
    でも、4話目から東北・北海道の話になって、言葉が分からないので読みづらかったです。こういうの、地元の人間には受けるんでしょうね。と思った。地元の内情にも詳しくないから余計にわからん・・・。私には受け付けられなかった。

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    2009年10月04日
  • ウエザ・リポート

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    人情味あふれる江戸下町の時代物小説作家は、函館で生まれで他の土地に一度も暮したことがない。大工の旦那と二人の息子の母親で作家デビューは45歳。今では押しも押されぬ作家家業なのに、地に足ついた主婦感覚がお見事。そんな作家の10年間のエッセーを纏めたもの。「エッセーとはすべからく自慢話」とする作家の活きのよい感覚が心地よい。

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    2009年10月07日
  • 桜花(さくら)を見た

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    実在の人物を題材にした五篇の中篇集。
    日本橋「いせ辰」の手代、英助には誰にも言えない秘密がある。
    それは北町奉行、遠山左衛門尉景元の落し胤ということ…。
    表題作ほか、葛飾北斎の娘応為、
    蛎崎波響に材をとった「酔いもせず」「夷酋列像」など、
    充実の傑作中篇集

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    2009年10月04日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』でデビュー、幻の声とともに、この作品も直木賞候補となる。髪結いの傍ら同心の小者を務める伊三次。別れ、裏切り、友の死、そして仇討ち。世の中の道理では割り切れない人の痛みを書く人気シリーズの第二弾(紹介文より)。
    宇江佐真理の描く人物たちは鮮明で江戸時代に生きる伊三次たちの世界にすぐに惹きこまれてしまう。幻の声を読んだときのような新鮮味はなかったけれど、登場人物たちに惹かれていたので魔利支天横丁の月でのおみつのハッピーエンドを嬉しく思った。

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    2009年10月04日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    やっと夫婦になったお文と伊三次がだんだんそれらしく落ち着いていく様子が微笑ましい・・・と思ったらまた山あり谷あり。

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    2009年10月04日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    「たとい、この先、何が起ころうと、それはわっちが決めたこと。誰でもない、わっちが一人で決めたこと。後悔はしませんのさ」と、老舗の後添えの話をぴしりと蹴る文吉。
    後悔しないために大事なことは自分で決める、というのは自立して生きるための基本だと思うけど、こんなふうに言い放たれるとじんとする。

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    2009年10月04日