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Posted by ブクログ 2022年09月10日
大好きな宇江佐真理さんの作品。
生薬の問屋を営む与平は、息子たちに身上を譲り隠居となった。いつまでも口を出していては一人前にならない。
湯屋で、身の上話を耳にするたび、こうして聞いてくれる人がいる人はいいが、誰もいない人はどうしているのだろう?
「聞き屋」を始めようと店の裏口に机を出して商売が終...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月04日
Lampのマスター、岩さんからオススメされた短編連作集です。最初の「聞き屋 与平」を読み終わったところですが、とても面白く一気に江戸・両国界隈に引きずり込まれました。最後まで読み終わったら、コメントを足すことにします。
(2020/10/04)
読み終わりました。なんて素敵な物語だろう!ネタバレは...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月13日
人の話を聞く。
それだけが どんなに その人の人となりを表すか。
私は 与平さんのように 聞き屋は出来んだろうなぁ…。
そして、彼のように罪を抱えて生きていけないだろうな。
それともいざそうなった時にはできるのか?
宇江佐さんの作品には
いつも「どうしようもない」とこどもにまで悪態をつかれる家族が出...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
火事にあい一度は傾きかけた薬種問屋を立てなおした番頭上がりの父親から店を引き継ぎ、さらに商いを大きくし、三人の息子たちに店を任せた与平。隠居してからいろいろなことを試したもののどれも長続きせず、ふとしたきっかけで人の問わず語りを聞くことくらいならできるかと、最小限の合いの手だけをはさみ、説教や助言の...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月12日
与平のすごさは、「聞く」ところ。
聞き屋なのだから当たり前のことなのだろうけれど、突っ込まずに話を「聞く」のって、案外難しい。
人の話を聞く機会は多いけれど、
「ここでも相槌うった方がいいのかな」
「何かアドバイスとか求められているのかな」
「ちゃんと話聞いてるってこと伝わってるかな」
と頷きながら...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月26日
大店の薬種問屋の隠居である与平が始めた、ただ客の話を聞くだけの商売「聞き屋」。そこに訪れる客や、ご近所さんに身内、そして自分の過去なども織り交ぜた連作短編集。またミョーな商売を考えましたな。ま、でも、意外としっくりきています。需要はけっこうあるようです。支店(?)もできました。後継者もいます。以上!...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月21日
お店を息子に任せ隠居した与平は五と十のつく日に、ただ人の話を聞く、という聞き屋を開いている。
お客が話す内容は様々で、人間とはこんなにもたくさんのことを身の内に抱え込んでいるのかと改めて思い知らされた。
聞き屋の客が話す秘密や愚痴、聞く側の与平が抱える秘密が丁寧に描かれてラストはじんわりとした優しさ...続きを読む
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