桜花(さくら)を見た

桜花(さくら)を見た

641円 (税込)

3pt

3.4

日本橋「いせ辰」の手代・英助には誰にも言えない秘密があった。母が死に際に遺した「お前のお父っつぁまは北町奉行の遠山様なのだよ」という言葉である(表題作)。北斎の娘・お栄の、婚家と実家を行き来する胸の内(「酔いもせず」)。名家老であり、その画業で“松前の応挙”と讃えられた蠣崎波響の選んだ道(「夷酋列像」)など、実在の人物に材をとった時代小説5篇。所収の「シクシピリカ」は、著者の『蝦夷拾遺 たば風』の「錦衣帰郷」と呼応する佳品です。

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桜花(さくら)を見た のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年06月11日

    久し振りの宇江佐真理さん。
    何故かちょっと読むペースが遅かったというか、引き込まれなかった。
    どうしたんだろう…

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月01日

    5篇からなるの短編種

    《桜花を見た》
    太物問屋「いせ辰」の手代、英助は、母親の死に際に「お前のお父っつぁんは、遠山左衛門尉景元様だよ。15になったら、会いに行くんだよ」と、言われたが、18になる今まで、会いに行く勇気がなかった。
    それでも、英助は、真面目に奉公に励み、得意先にも、贔屓にされていた。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月25日

    江戸時代の実在の人物たちが、主役あるいは重要登場人物になっている短編集。

    読み応えズッシリあり。

    北海道を舞台にした後半の2編は、同時期の出来事を松前藩と幕府側の両サイドから描かれていて、ナカナカおもしろかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月23日

    実在する人物を題材にした時代小説集。宇江佐真理の小説は初めてだったが、しみじみとさせられる落ち着いた雰囲気が時を感じさせて良い。次はもう少し軽いものを読んでみよう。

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    Posted by ブクログ 2019年10月22日

    遠山の金さんのおとしだね。
    常磐津の死傷をしていた母の父なしごである英助は、亡くなる母親から、その証拠である守刀と印籠を持たされる。だが商家の手代となって、武家にはならない意思を持った英助は、一目だけ会いたいという夢だけ持つ。
    片足の障害を持ち出戻りとなった商家の娘。前から狩る愚痴を言い合える仲良し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月06日

    表題の「桜花を見た」は胸がツーンと硬くなる(笑)お話で好きですが、「別れ雲」はちょっと納得のいかない話でした。それ以外の話は実話を素にしているそうですが、堅い内容は砕けた脳味噌に浸透しきれませんでした。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    遠山左衛門之丞景元が無頼をやってた頃にできた庶民の子が父に会うことだけを願って生きている。という1話目は面白かった。お店のお嬢さん(出戻りだけど)もなかなか粋で奇抜でよいです。2話目の北斎の娘の話もまぁ良いし(いきなり時間がX十年飛ぶのはどうかと思うが)、3話目の若い男に惚れたバツイチ女もまぁまぁ。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    実在の人物を題材にした五篇の中篇集。
    日本橋「いせ辰」の手代、英助には誰にも言えない秘密がある。
    それは北町奉行、遠山左衛門尉景元の落し胤ということ…。
    表題作ほか、葛飾北斎の娘応為、
    蛎崎波響に材をとった「酔いもせず」「夷酋列像」など、
    充実の傑作中篇集

    0

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