【感想・ネタバレ】雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話のレビュー

あらすじ

北町奉行所の町方同心見習い組では、不破龍之進ら若者たちが、江戸で狼藉を働く「本所無頼派」の調べに精を出している。上司の目を盗んでの張り込みで、無頼派と関わりがありそうな辻斬り事件の尻尾を掴んだが…(「本日の生き方」)。一方、伊三次は、無頼派の押し込み事件の証言を船頭から聞き出す(表題作)。伊三次とお文のいまの楽しみは、少々弱気な一粒種、伊与太の成長だ。伊三次と不破からその息子たちに、ゆるやかに代替わりする、人気シリーズの第7弾。

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内容(ブックデータベースより)


伊三次とお文は伊与太の成長が一番の楽しみ。不破の息子、龍之進は同心見習いとして無頼派の調べに奔走。

令和6年9月27日~30日

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2024年09月30日

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ネタバレ

話が次世代に移って、伊三次たちも年をとったような気になってしまうのがちょっと寂しい。でも「おれの話を聞け」は胸が熱くなり、鼻の奥がツーンとした。人生捨てたもんじゃないぜ。

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2011年09月26日

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シリーズ7冊目、だそうです。よく分んなくなってきました・・・・・。えーと、この巻でもジュニア世代が主役級の働きをしております。無頼派VS純情派の対決も、がっぷりよつの様相を呈してまいりました。主役であるはずの伊三次さんたちはすっかりベテラン格で、若者たちを温かく見守る役割になりつつあります。しかしながら、まだまだバリバリの活躍をしてほしいものであります。とゆうことで、モロモロの期待を込めつつ、次作をお待ちしたいと思いまする。早く文庫になりますよーに。

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2011年09月26日

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廻り髪結で北町奉行定廻り同心の小者を務める伊三次の物語第7段。前作に続き同心見習いとなった同心の嫡男の活動ぶり、伊三次一家の息子、同心一家の同じ年の娘の成長を感じさせるエピソード・・・。やっぱりおもしろい。

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2024年05月24日

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ネタバレ

目次
・薄氷(うすらひ)
・惜春鳥
・おれの話を聞け
・のうぜんかずらの花咲けば
・本日の生き方
・雨を見たか

今作は伊三次より、不破友之進の息子・龍之進とその同心見習い仲間の活躍が中心。
数えで15歳の龍之進は、心身ともにまだ成長途中。

多少の禄も与えられるようになったこともあり、仕事に対する真摯な姿勢はいよいよ増し、大人の事情でどうとでもなる犯罪の取り扱いに憤り、伊三次のちょっとしたミスにもこだわり、弱者を救えぬ自分の限界に唇をかむ。
要するに青いのですな。
そして余裕がない。

大人の事情の裏をかくようなしたたかさを、他人のミスを赦し、手下に対して厳しくもあり鷹揚でもあれるよう、これから成長していくのでしょう。
父親よりも懐の大きな人物になりそうで楽しみ。

伊与太のあどけなさが、本当に可愛らしくて和みます。

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2020年09月29日

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ネタバレ

収録作『おれの話を聞け』では、あのメロディー? フレーズ? が頭の中をグルグルとしていました(笑)。話は龍之進の同僚の姉が病により嫁ぎ先から実家に戻ってきていたのですが、その夫に早くも新しい嫁を迎える話がでて…、という展開でその時に「おれの話を聞け」と。話が決着してから龍之進が伊三次に「おれの話を聞け」と言ったことがあるかと聞いていたのが微笑ましい。
『のうぜんかずらの花咲けば』表題作『雨を見たか』等、龍之進が成長していっている姿が見られる巻でした。

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2018年03月14日

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ネタバレ

見習同心の龍之進たちは、本所無頼派を追い詰めていく。
その成長していく姿がすがすがしいし、
捕り物要素が多くなっているのも楽しい。

ただ、伊三次がたばかれた話が少し悔しい。

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2015年09月25日

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宇江佐真理さんの作品といえば『雷桜』を忘れることはできないが、髪結い伊三次シリーズも、江戸の下町の人情物として面白いシリーズ。深川の売れっ子芸者文吉と伊三次の二人は結婚して長男の伊与太が生まれ、三十一になった文吉は桃太郎姐さんとして、年増芸者としてまだ現役で働いているという設定で物語が展開する。江戸の時代物として、下町の人情の機微をほんわかと描いた、安心して読むことができる上質のシリーズもの。

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2013年02月03日

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廻り髪結いの伊三次は、お文と所帯を持って数年。
伊与太は病気もしたが、すくすく育っている。

元深川芸者のお文は一度は芸者をやめたが、今は桃太郎という名で日本橋で芸者をやっている。
何かあってもお文がいれば安心と、若い芸者にも頼りにされていた。
正月には黒紋付きに裾模様のある着物で座敷に出る。
呉服問屋のお座敷で年増扱いされて気を悪くするが、じつは…?

伊三次は、町方同心の不破友之進の手伝いもしている。
伊与太と同じ年頃の幼い娘・茜は、大人しい伊与太と違って手が掛かるやんちゃ娘。
行方不明になって大騒動となるが…?

不破の長男・龍之進は元服して、父もいる北町奉行所の同心見習いとなった。
これは前作からで、若い世代の話の比重が多くなっています。
要所要所に出てくる大人達の言動が引き締め、お文の気っぷの良さは光っていますけどね。

見習い組には、6人の若者がいる。
同心の緑川の息子で気性の激しい鉈五郎。
大人びている春日多聞。
勤勉で、調べ物が得意な西尾左内。
元は商人で養子になった古川喜六。
ものぐさな橋口譲之進という面々。
左内の姉が実家に戻っており、労咳なので離婚話が持ち上がる。
大人の世界をかいま見る龍之進。

その頃、本所無頼派という顔を隠した暴れん坊6人が町で問題を起こしており、最初は人を驚かせるだけだったが、次第に深刻になってくる。
同じ年頃の旗本の次男三男がやっていることと目星を付けた見習い組は、我が手で召し捕りたいと探索を続けていた。
長男以外は、どこかに養子縁組が出来なければ一生、部屋住みの身。
これは養子先が決まった者は抜けていくということでもあった。

無頼派の一人が、辻斬りを行ったと龍之進らは目を付ける。
しかし、町方の出来ることには限界もあった。
勘当された若者を一度は捕らえたのだが…?
侍の社会の成り行きがリアル。
2009年8月文庫発行。

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2012年06月17日

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伊三次の子供は可愛い
感情のまま生きる文吉ねえさん
でも、夫婦の機微がうまく作用し
この一冊の伊三次夫婦は
なんだか良い!
龍之進の言葉で締めます
「雨を見ましたよ、心の中で」

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2012年03月20日

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ネタバレ

今回は、不破龍之進とその見習い同心仲間の「八丁堀純情派」と、最近江戸を騒がしている「本所無頼派」の対立が軸になっています。緑川平八郎の息子鉈五郎は親譲りの皮肉なやつだけど、勉強というか調べ物が得意な西尾左内が良い味出してますね。龍之進が、伊三次を尊敬してた少年から、伊三次を同心の手下として見るように変わっていくのが、伊三次には寂しかったのね。

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2011年06月08日

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髪結い伊三次シリーズ最新刊。
相変わらずですが、龍之進より
伊三次とお文のせつなーいかんじがよかったのになー。
まあ結婚しちゃったしね・・。
ってか、勝手にこの人若い女の人だと思ってたら、
還暦なんだってね。びっくりしつつ納得。

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2011年05月20日

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髪結い伊三次シリーズ第7弾。次世代も見習い同心としてなかなか活躍するようになってきて喜ばしい限り(笑)伊三次とお文も良い夫婦になっているし、不破のやんちゃ娘茜ちゃんの子育てに追われているいなみさんも忙しそう。少しほろ苦いけれどしっとりしんみり江戸情緒に浸れた。このシリーズやっぱり好きだなあ☆

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2011年09月17日

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どんどん龍之助が成長して、生意気さが出てくる。いつ伊佐次は床を構えられるのかな。小者として頑張っているのだから、そろそろ良い目を見て良いハズなのになあ。

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2025年05月12日

ネタバレ 購入済み

ちょっと….….

伊三次というよりは、見習い同心として出仕している不破龍之進を中心とした話だった。登場人物も、段々年を取り、このまま、若者達中心の話に、なっていくのだろうか?それ、ちょっと寂しいような….….

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2023年07月08日

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ネタバレ

 不破友之進、いなみ、長男龍之進、長女茜。伊三次、お文、伊与太。宇江佐真理「雨を見たか」、髪結い伊三次捕物余話シリーズ№7、2009.8発行、連作6話。シリーズ全体を貫くテーマ: 幸福は平凡な日常の中にある。今回は不破龍之進15歳が中心、伊三次とお文の出番は少なかったw。

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2022年10月23日

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ネタバレ

2017/2/23
シリーズ7作目。
あとがきにもある通り龍之進多め。
私としてはそっちに行くか~だな。
龍之進まわりはちょっとでいいのに。
自分が年食ったからだね。わかってます。

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2018年03月04日

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分吉のおなじみさんのお店の旦那さんの父親が、生まれ変わってもお前の親父になるよ、って言った話をするところ、泣けました。

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2012年04月08日

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第七弾
今回は不破龍之進が主人公のようである。
展開はこれまでと同様
今後、どのように話が進んでいくのか。
派手さが無い文、何か考えないと!

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2011年08月23日

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久しぶりの宇江佐さん。しかも髪結い伊三次のシリーズは最初の2-3作しか読んでないのに、いきなり第7作の本書です。
宇江佐さんのファンは多いので、大きな声では言えなませんが失望。どうもストーリーの破綻が目立ちすぎます。
「薄氷」では同心の娘・茜が誘拐されるやいなや、人さらいで噂になっていた西国船を押さえています。でももし茜が誘拐されなかったら、噂は確かめられる事も無く、他の子供達はそのまま船で連れ去られてたんですかね。
最後の「雨を見たか」にも伊三次を惑わせるために嘘の噂を仕込む船頭が出て来ますが、その目的が全く分からない。
「捕物余話」というシリーズでありながら捕り物は蛇足で人情が主とは判っているのですが、ちょっと酷すぎませんか?

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2016年07月30日

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