あらすじ
青春を迎え心悩ます子どもたち。
累計180万部突破の、人気シリーズ第13弾
松前藩主の嫡子・良昌からの再三の申し出に、側室になることを決意した不破茜だが、良昌の体調が刻一刻と悪化していく。
一方、才気溢れる絵を描く弟弟子から批判され、自らの才能に悩む伊与太は当代一の絵師、葛飾北斎のもとを訪ねる。
人生の岐路に立つ若者たちに、伊三次とお文はなにを伝えられるのか。
亡き著者の大人気シリーズ、いよいよ佳境!
解説・大矢博子
【目次】
「共に見る夢」
「指のささくれ」
「昨日のまこと、今日のうそ」
「花紺青」
「空蝉」
「汝、言うなかれ」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
共に見る夢
妻に先立たれた同僚に、いなみを大切にしようと思う不破友之進
ここまで読んできて思うのは、気難しく感じていたが友之進は実は単に少し短気なだけの、家族思いで単純な人なんだなあと微笑ましい
でも「いなみを妻に迎えた自分は果報者かもしれない」といいつつ、そんなことは間違っても口にしないとも言う
言ってやれよ…
それって現代的なのですかね?
指のささくれ
九兵衛の話
雨降って地固まる、おてんちゃんとめでたしめでたし、に至るまでのあれこれ
昨日のまこと、今日のうそ
三省院(鶴子)の得体のしれなさを感じる一篇
ただただ、大人になった茜の聡明さが切ない
そして良昌
きっと初めて心から信頼できる人が茜だったのだろう
衣食住に困らないとは言え、身分の高い人たちはそれはそれで苦労もあるのだと感じる
自分に誰も本音を話してくれない
まして体の弱い良昌は孤独だった
そこに現れた茜は、様子もよく(美人で)、自分にも遠慮少なく物を言う
そんな茜に伴侶となって欲しかったんだろう
そうなってしまっては、茜に断るすべはない
そんな思いを抱えての帰省
不破の呑気な対応、いなみの包み込むような対応にどれほど癒されただろうか
花紺青
九兵衛の祝言、伊与太の話
空蝉
役人の汚職?の話
汝、言うなかれ
過去の過ちの話
結局死罪になるのか
あんな昔の話証明できないのにね…
Posted by ブクログ
人気シリーズも終盤です。
惜しくて、大事に少しずつ読んできましたが‥
廻り髪結いの伊三次は、同心の不破親子の手伝いもしています。
江戸市中で起きるいくつかの事件の探索と交えながら、身近な人間模様を描いていきます。
不破の娘・茜は、松前藩の奥女中。剣の腕を見込まれての警護役ですが、若君に気に入られていました。
側室にと望まれて、最初はとんでもないと思った茜ですが‥
お世継ぎ争いに巻き込まれそうになります。
伊三次の弟子の九兵衛は、大きな魚屋の娘と縁組が決まっていたのですが、身分違いがどうしても気になっていました。祝言を前に、一旦はやめようと決めたのですが‥?
そっと見守る伊三次には、お見通し(笑)
伊三次の息子の伊与太は、若い師匠のもとで絵の修行中。
才能のある新弟子が入ってきて悩んでいるときに、思わぬ批判を受けて落ち込みます。
葛飾北斎と娘のお栄がさりげなく慰めてくれるのは、伊与太のほうにも才能や人柄がいいところがあるのを認めてもらえたのかな、なんて。ちょっと嬉しくなりますね。
不破龍之進ときいの間には(前作の終わりに)子供が生まれました。
妹の茜が突然里帰りするというので、大慌てで御一行を迎える準備をする不破一家。
一人で歩いてきた茜に驚くやらほっとするやら。
悲しい思いをした茜も落ち着いてきた様子。詳しいことを知らぬままの家族も、何かを察していたのでした。
これまでの長い物語、一人一人の挫折や迷い、紆余曲折があってのこと。
ほのかに心が通い合う様子に、こちらも胸に染み入る思いがしました。
Posted by ブクログ
正義を貫くことで人を傷つけてしまうことがある。
小さなうそで救われることがある。
阿久悠の詞をふと思い出した。
上から読んでも、下から読んでも・・・ 世の中バカなのよ♫
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
不破龍之進ときいとの間に長男が生まれ、伊三次一家も祝いのムードに包まれる。松前藩の屋敷に勤める龍之進の妹の茜は、嫡男の良昌に見初められ、側室に望まれていた。伊三次の息子、伊与太に思いを寄せる茜は、その申し出をかわしていたが、良昌の体調が刻一刻と悪くなっていくことに心を痛める。一方、伊与太は良い師匠に恵まれたものの、才気溢れる絵を描く弟弟子から批判され、自らの才能に悩んでいた。思い詰めた彼は、師匠と親交のある当代一の絵師、葛飾北斎のもとを訪れる――。人生の岐路を迎える息子や弟子に、伊三次は何を伝えられるのか。大人気捕物帖シリーズ第13弾。
令和6年10月27日~29日
えっ!?
作者、亡くなってたんだ!「ぶんこのためのあとがき」を読むのを、楽しみにしていたのに、癌を告白されて、前作から、無くなって、ここで、他の方の後書きで、知らされた。後少し、惜しみながら読もう。
Posted by ブクログ
目次
・共に見る夢
・指のささくれ
・昨日のまこと、今日のうそ
・花紺青
・空蝉
・汝、言うなかれ
収録作を書いていた頃はまだ癌告知をされていなかったそうだけれど、何か感じるものがあったのだろうか、生まれ来る者と死にゆく者の話が心に残る。
龍之進は父となり、ますます地に足の着いた仕事ぶりを見せるが、反対に友之進は、シリーズ当初持ち合わせた癇癪などどこへやら、すっかり孫バカの爺になっている。
しかし友之進の同僚の妻は、まだ40代になったかならぬかのうちに病死する。
人の命などはわからないものなのだ。
茜にしても、決して恋愛感情を持っているわけではないのだが、弱りゆく良昌を励ますために側室になることを受け入れるが、その直後の良昌の死。
茜の屋敷奉公はまだ続くのだろうか。
伊与太は才能あふれる弟弟子とわが身を比べて落ち込むが、北斎に話を聞いてもらって立ち直る。
人と比べるのではなく、客におもねるのではなく、自分が見たいものを自分で描く。
描いて描いて描くことでしか絵は上手くならんということを、すっきりと心に落として、これから精進していくと思う。
九兵衛も所帯を持ち、また伊三次の周辺が少しにぎやかになる。
Posted by ブクログ
2019/1/19
大事に読むシリーズ。
茜が心配だよー
早く帰っておいで。
伊与太が一人前にならないとダメか。
え?この裏表紙のあらすじよ。
「側室になることを決意した不破茜だが…」って決意してないよね?
なぜこんなこと書くの?ちゃんと読んでないの?