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北町奉行所の町方同心見習い組では、不破龍之進ら若者たちが、江戸で狼藉を働く「本所無頼派」の調べに精を出している。上司の目を盗んでの張り込みで、無頼派と関わりがありそうな辻斬り事件の尻尾を掴んだが…(「本日の生き方」)。一方、伊三次は、無頼派の押し込み事件の証言を船頭から聞き出す(表題作)。伊三次とお文のいまの楽しみは、少々弱気な一粒種、伊与太の成長だ。伊三次と不破からその息子たちに、ゆるやかに代替わりする、人気シリーズの第7弾。
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Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより) 伊三次とお文は伊与太の成長が一番の楽しみ。不破の息子、龍之進は同心見習いとして無頼派の調べに奔走。 令和6年9月27日~30日
シリーズ7冊目、だそうです。よく分んなくなってきました・・・・・。えーと、この巻でもジュニア世代が主役級の働きをしております。無頼派VS純情派の対決も、がっぷりよつの様相を呈してまいりました。主役であるはずの伊三次さんたちはすっかりベテラン格で、若者たちを温かく見守る役割になりつつあります。しかしな...続きを読むがら、まだまだバリバリの活躍をしてほしいものであります。とゆうことで、モロモロの期待を込めつつ、次作をお待ちしたいと思いまする。早く文庫になりますよーに。
廻り髪結で北町奉行定廻り同心の小者を務める伊三次の物語第7段。前作に続き同心見習いとなった同心の嫡男の活動ぶり、伊三次一家の息子、同心一家の同じ年の娘の成長を感じさせるエピソード・・・。やっぱりおもしろい。
宇江佐真理さんの作品といえば『雷桜』を忘れることはできないが、髪結い伊三次シリーズも、江戸の下町の人情物として面白いシリーズ。深川の売れっ子芸者文吉と伊三次の二人は結婚して長男の伊与太が生まれ、三十一になった文吉は桃太郎姐さんとして、年増芸者としてまだ現役で働いているという設定で物語が展開する。江戸...続きを読むの時代物として、下町の人情の機微をほんわかと描いた、安心して読むことができる上質のシリーズもの。
廻り髪結いの伊三次は、お文と所帯を持って数年。 伊与太は病気もしたが、すくすく育っている。 元深川芸者のお文は一度は芸者をやめたが、今は桃太郎という名で日本橋で芸者をやっている。 何かあってもお文がいれば安心と、若い芸者にも頼りにされていた。 正月には黒紋付きに裾模様のある着物で座敷に出る。 呉服...続きを読む問屋のお座敷で年増扱いされて気を悪くするが、じつは…? 伊三次は、町方同心の不破友之進の手伝いもしている。 伊与太と同じ年頃の幼い娘・茜は、大人しい伊与太と違って手が掛かるやんちゃ娘。 行方不明になって大騒動となるが…? 不破の長男・龍之進は元服して、父もいる北町奉行所の同心見習いとなった。 これは前作からで、若い世代の話の比重が多くなっています。 要所要所に出てくる大人達の言動が引き締め、お文の気っぷの良さは光っていますけどね。 見習い組には、6人の若者がいる。 同心の緑川の息子で気性の激しい鉈五郎。 大人びている春日多聞。 勤勉で、調べ物が得意な西尾左内。 元は商人で養子になった古川喜六。 ものぐさな橋口譲之進という面々。 左内の姉が実家に戻っており、労咳なので離婚話が持ち上がる。 大人の世界をかいま見る龍之進。 その頃、本所無頼派という顔を隠した暴れん坊6人が町で問題を起こしており、最初は人を驚かせるだけだったが、次第に深刻になってくる。 同じ年頃の旗本の次男三男がやっていることと目星を付けた見習い組は、我が手で召し捕りたいと探索を続けていた。 長男以外は、どこかに養子縁組が出来なければ一生、部屋住みの身。 これは養子先が決まった者は抜けていくということでもあった。 無頼派の一人が、辻斬りを行ったと龍之進らは目を付ける。 しかし、町方の出来ることには限界もあった。 勘当された若者を一度は捕らえたのだが…? 侍の社会の成り行きがリアル。 2009年8月文庫発行。
伊三次の子供は可愛い 感情のまま生きる文吉ねえさん でも、夫婦の機微がうまく作用し この一冊の伊三次夫婦は なんだか良い! 龍之進の言葉で締めます 「雨を見ましたよ、心の中で」
髪結い伊三次シリーズ最新刊。 相変わらずですが、龍之進より 伊三次とお文のせつなーいかんじがよかったのになー。 まあ結婚しちゃったしね・・。 ってか、勝手にこの人若い女の人だと思ってたら、 還暦なんだってね。びっくりしつつ納得。
髪結い伊三次シリーズ第7弾。次世代も見習い同心としてなかなか活躍するようになってきて喜ばしい限り(笑)伊三次とお文も良い夫婦になっているし、不破のやんちゃ娘茜ちゃんの子育てに追われているいなみさんも忙しそう。少しほろ苦いけれどしっとりしんみり江戸情緒に浸れた。このシリーズやっぱり好きだなあ☆
どんどん龍之助が成長して、生意気さが出てくる。いつ伊佐次は床を構えられるのかな。小者として頑張っているのだから、そろそろ良い目を見て良いハズなのになあ。
分吉のおなじみさんのお店の旦那さんの父親が、生まれ変わってもお前の親父になるよ、って言った話をするところ、泣けました。
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