宇江佐真理のレビュー一覧

  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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    201501/このシリーズは実にいい。登場人物達がそれぞれ歳を経て、子供達が成長していく様が、少しの淋しさを伴いつつじんわり書かれてて楽しめる。本作では、娘のお吉が将来を口にするシーンも特に良かった。

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    2015年01月11日
  • 月は誰のもの 髪結い伊三次捕物余話

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    201410/最新作だけど、従来作を一緒に振り返りながら読み進めてるカンジ。時の移り変わりの切なさと次世代達の成長ぶりのたくましさ。

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    2014年11月15日
  • 余寒の雪

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    時代小説短編集。

    特に巻末に収録の表題作は、東北の藩から江戸にやってきた
    剣を生きがいに生きてきた女性の顛末譚で、現代の趣味に生き過ぎて、年齢の通過儀礼に出遅れた現代女性の戸惑いにも通じるような心境が描かれていて、このような女性視点での時代小説の作品作りが巧みだと感じる。
    作者初期の頃の作品ということもあって、少し情感描写が硬い部分もあるように感じるが、それでも、いち読者としては、函館出身の作者がここまで時代小説モノを描けるというのは素直に感心しながら読んだ。
    簡素でじっとりした語り口じゃないのも、この作者のいいところ。

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    2014年10月13日
  • なでしこ御用帖

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    町医者の娘お紺。その楚々とした風情から、なでしこちゃん、と呼ばれているが、実は大酒飲みの捕物好き。
    話は読みやすいが、なでしこちゃんと呼ばれる設定は無理を感じた。

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    2014年09月25日
  • 古手屋喜十 為事覚え

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    人情時代小説の名手宇江佐真理さんの新シリーズ。隠密廻り同心の上遠野平蔵の手助けをする古着屋喜十の活躍を描く連作集。
    なんといっても、この二人の関係が抜群に微妙で面白い。古着の掠りで喰う者は卑しい顔つきになるという上遠野に対して、その卑しい顔つきの男の所で酒を飲むのはどういうことだという喜十。ツケの溜まりを記帳する喜十の渋面が目に浮かぶ。
    子供がなく寂しい思いをしていた喜十夫婦に捨て子が現れ、益々賑やかになりそうだ。今後が楽しみなシリーズのスタートである。

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    2014年09月09日
  • 通りゃんせ

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    ネタバレ

    面白かった。小説として、多分面白かったと思う。読んでいる最中は食べ物を粗末にしてはいけないと心底思ったほど、話の展開にのめり込んだから。だけどSF的な内容が顕著になり始めた時、妙に冷めてしまった。
    話としての面白さよりも、「自分が求めている宇江佐真理の描く時代小説」とずれている部分に、どうしてもついていけなかった。

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    2014年08月01日
  • 憂き世店 松前藩士物語

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    ネタバレ

    蝦夷松前藩の移封(お国替え)から帰封までの19年間の、
    浪人となった松前藩士の江戸での暮らしを書いた作品。

    長崎での交易などは、比較的華やかに作品にされるかと
    思うのですが、北国ものって、北国人の特性なのか
    あまり主張満々で作品になかなか上ってこない印象。
    そんな北国事情の歴史動向を下敷きにしながらも、
    本作品は江戸の裏店暮らしでまっとうに生きようとする
    下町の人らの関わり合いをえがいていて飽きません。

    結末としては、多少の無常観が尾を引きますが、
    終わりの数行の、現代にも通じる、
    長く生きてつらい思いをのみこみながら前に進んだ後に
    見える、ささやかともいえる暮らしややり取りに
    息づいてい

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    2014年05月25日
  • 深川恋物語

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    ネタバレ

    第21回吉川英治文学新人賞受賞作品。

    北海道在住の著者だということがちょっと
    驚きで最近著作をあさっています。

    この作品は男女の思いの掛け合いを書いた短編集です。

    ハッピーエンディングからバッドエンディングまで、
    ちょっとせつないやりとりが
    するすると読み始められる、やさしい時代小説。

    骨太な時代小説好きな場合は物足りないかも
    しれませんが、江戸ものを味わいたい気分のとき
    しっくりきます。

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    2014年05月11日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    のぶちゃんとその義父忠右衛門がメインのお話。
    おいしいもの、食べたくなるね。

    最終的に忠右衛門はどうなったんだ?

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    2014年05月10日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    201401/私も、登場人物達の世代交代に一抹の淋しさを感じる一人だけど、子供達の青臭い若さや甘酸っぱさも、また良い。

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    2014年01月24日
  • 通りゃんせ

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    少し展開が唐突で、雑に感じる部分があった。ただ、最後にふわっとさせる話が差し込まれていてよかったかな。まぁ、その展開も唐突なんだけど...。

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    2014年01月14日
  • なでしこ御用帖

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    祖父に「斬られ権佐」を持つ町医者の娘・お紺。啖呵を切るし悪態もつくが、見た目の可愛らしさと声で、周囲からは「なでしこちゃん」と呼ばれる。実は大酒飲みで捕り物好きというギャップもいい。
    愛されるべきキャラクターだが、十分に活かされたとは言い難くもったいない。特に「斬られ権佐」の壮絶な生涯を知っているだけに、その血筋とエピソードをもっと絡めて欲しかった。

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    2013年11月17日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    「ほがらほがらと照る陽射し」はいつもよりも、せっぱつまった切なさがあった。
    次巻を読んで、ホッとした。

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    2013年10月25日
  • 三日月が円くなるまで 小十郎始末記

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    ネタバレ

    南部藩と津軽藩の間に起こった檜山騒動を素にした話。
    なんで架空の設定にしたのか?と疑問に思ったら、解説もちゃんと読もう。
    宇江佐真理をさらに好きになるかも!

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    2014年01月14日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い師でありながら、八丁堀の同心・不破友之進の部下として活躍する伊三次。そして男勝りの深川芸者・文吉とのさっぱりした愛情。そして不破・いなみの夫婦などの魅力的な人物に溢れ、読後の爽快感は格別です。いずれも言葉は荒っぽいのですが、それが一層江戸情緒を引き立てているように思います。登場する罪を犯してしまう人たちも弱さをもった愛するべき人たちとして描かれています。悪人は全く登場しないかのようです。特に文吉の先輩おなみの不幸を描いた「暁の雲」章。不破の隣家の奥方ゆきの火事好きからの事件を描いた「赤い闇」章など、ユーモアもありながら哀しみを感じさせ素晴らしい章です。山本周五郎、藤沢周平などの系譜に繋が

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    2013年08月26日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    ネタバレ

    八丁堀を舞台に若奥様と役人の若旦那、そして舅姑夫婦の人情物が楽しいですね。のぶと正一郎の関係修復があまりにも呆気ないところが不自然ではありましたが、特に舅の忠右衛門ののんびりした風情は素晴らしいですね。また章立てがそれぞれ、秘伝・卵、美艶・淡雪豆腐、酔余・水雑炊、涼味・心太、珍味・ちょろぎなどの構成になっているのが、お洒落でした。

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    2013年08月20日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    久しぶりの宇江佐さん。
    時代短編集です。主人公は八丁堀の同心の若奥さん。舅、姑とは上手くやっているにだが、どうも亭主と気持ちが沿わない。舅がつかみ所のない中々面白いキャラで、物語を引き立てます。
    タイトルや副題の「八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし」が示すように、各編にちょっとした料理が出てきます。いつも小腹を空かせている舅が口にするものです。なんだか美味しそう。
    宇江佐さんらしく、どうも最後に話がねじ曲がってしまうような傾向は見えるのですが、気持ち良く読めました。

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    2016年06月19日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    突然10年飛んで驚いたが、今や27のマザコン龍之進の嫁取りに終始し、事件らしい事件もなく、捕物らしいところはなし。とっかえひっかえ出てくる嫁候補にウンザリして斜め読みをした。が、最後の著者のあとがきで涙ぐむ。何年もこのシリーズを追いかけ、伊三次と歳をとってきたファンにはわかると思う、一抹の寂しさと暖かい心持ち。終わることなく、彼らの小さな幸福が続きますように。

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    2013年05月21日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    201301/時の流れの切なさ。もともと捕り物としては読んでないので気にならないけど、期待はずれに感じる人もいるかも。

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    2013年03月25日
  • アラミスと呼ばれた女

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    幼い頃から榎本釜次郎に焦がれていた通詞の娘が、戊辰戦争で榎本と再会し、男装の通詞となり共に箱館へ渡る。
    公的な資料はないが男装の女性通詞は実在したらしい。

    旧幕府軍とブリュネたちフランス人の関係を間近で見たアラミスことお柳の視点は面白いが、女の感情まる出しでちょっとウザ…硬派な魅力に欠けると感じた。

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    2013年03月20日