宇江佐真理のレビュー一覧

  • 室の梅 おろく医者覚え帖

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    検視専門の医者の夫と、産婆の妻。

    で、夫婦で事件の謎解きなんかをする、と。

    夫婦の仲睦まじさが、そこかしこに出ております。

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    2014年03月10日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    前作から10年、龍之介坊ちゃんは立派にぐれてました。

    おかーさん譲りの剣の腕と容貌なのに、嫁の来手がないからです。
    しかもその原因は大好きなおかーさんの過去にあったからです。
    それに関してはお文姐さんがびしっとしめてくれますが、いなみさんの普段を見ていればわけがあるのだろうなというのは分かりそうなもんだけれど。
    そういうことがわからないあたり、若いな坊ちゃん。
    もともと女の趣味悪いしな!
    1巻のころのかわいいあの子はどこにいったのかと思うほど、おとーさんの悪いところだけそっくりになってきています。
    その彼が立ち直り、無事嫁取りをするまでのこの巻。
    魅力的な御嬢さんが幾人か出てきます。
    作者ご

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    2014年03月08日
  • 三日月が円くなるまで 小十郎始末記

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    どうなるのかなぁと思いながら読み進んでいきました。
    藩主の汚名をそそぐというお役目から話はどんどん展開していくのですが・・・
    托鉢の賢龍の活躍も楽しかった。
    「ゆた」との関係はどうなる?って思ったけど、最後には納得して読み終わることができた。
    いつもながら「宇江佐さん」の作品は好き♪

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    2014年02月27日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    みんな大きくなって。伊佐次とお文のやり取りが減って寂しいものの、世代交代は止むを得ぬか。龍之進の妻、きいの人物造形が素敵だ。

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    2014年01月15日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    北原亜以子の「澪つくし-深川澪通り木戸番小屋」に続く、「髪結い伊三次捕物余話」を読んで、江戸市井の雰囲気をたっぷりと堪能した。
    この「髪結い伊三次・・・」は、「深川木戸番・・・」と並び、お気に入りのシリーズの一つです。(あと一つは、諸田玲子の「お鳥見女房」シリーズ)。

    第1作から愛読しているが、最近は時代が進んで、主人公だった伊三次・お文よりも、その子の世代が活躍しており、これもまた彼ら家族を作者と一緒に見守っているということで、一つの楽しみといえるか。
    この十巻では、龍之進の妻女となった「きい」のパーソナリティが印象的だった。
    作者の文庫あとがきによると、癌と闘いながらの執筆だという。一日

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    2016年06月16日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    大好き宇江佐真理の「髪結い伊三次」シリーズ。
    江戸の物語をステキに描く作者は多く、私も好きな作家さんはたくさんいますが、やはり宇江佐真理が好き。
    この著者の作品の中には哀しい・・でも、それだけを憂いていたのではない、江戸時代の人々が生きてる気がします。
    中でもこのシリーズは大好き。
    うまく立ちまわれないお文姐さんも、本当に共感します。
    でも、お母さんには会って欲しかったなぁ。

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    2014年01月14日
  • おはぐろとんぼ 江戸人情堀物語

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    最近お気に入りの宇江佐真理さん♪
    江戸下町の堀を舞台にした短編集。
    水のある風景って、好きです。

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    2013年11月30日
  • なでしこ御用帖

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    宇江佐さんの時代小説は、いつもホッと温まります。
    ちょっとおきゃんな娘ですが、家族のみんなが大好きで、
    お兄ちゃんのために奔走したり、医者の父の弟子を
    叱咤激励しつつ、支えます。

    江戸市井の活力と、人情に癒されました。

    『斬られ権佐』が、最初に出ていた様です。
    お紺のお祖父さんのお話だそうで、そちらも楽しみです。

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    2013年11月26日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次シリーズ第9作目。時は、あの大火から一気に10年も過ぎ去り、伊三次お文夫婦に娘が誕生していた。そして本作では、主に不破同心の長男・龍之進の嫁探しを主題にしたストーリー。
    さすがに10年が経過すると、登場人物に年を重ねた落ち着きが出てきて最初は戸惑う。それでも、筆者の巧みな文章で、後半は物語を堪能できる。宇江佐さんの伊三次シリーズに対する想いも収録され、ファンにはたまらない一冊。

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    2013年11月02日
  • なでしこ御用帖

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    宇江佐真理姉が得意の、人情捕物連作短編。
    女主人公が、あの斬られ権左の孫娘だとは!
    安心して読め、「なでしこ」ちゃんの恋の行方も、納まるところへ収まり、読後もホッとする好作品。
    6話だけで終わってしまうのもなんだか惜しい、と思うのは遊民子だけだろうか。
    医者のおかみさんが主人公の捕物帖があっても、いいのでは。

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    2013年11月01日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    第九弾
    久しぶりに読む!ほとんどこれまでの登場人物の件を忘れている。
    今回は息子の不破龍之進の嫁取りの話か?
    日常が淡々と、そして男女の機微が書かれている?
    最後まで読んで、納得、前作から十年の年月が流れている。
    新シリーズの始まりか?

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    2013年05月06日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    一本気で正直な回り髪結いの男、伊三次。でも、またまた哀しい出来事が。
    生きて行くことは辛い出来事との遭遇の繰り返しだよね、それでも人は生きて行く、それを上辺でなく、書ける著者の作品が哀しいながらも好きです。
    不破のダンナの不器用さも、人の弱さのひとつですが、弱いから悪いわけではない、そう言いきってくれるような気がするのは著者が人を信じているんだろうな~という気がします。

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    2013年04月09日
  • あやめ横丁の人々

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    祝言の席で妻を奪われ逆上して、男を切り殺した紀藤慎之介

    婚家に命を狙われ「あやめ横丁」に逃げる。


    慎之助を匿う宇治屋の一家をはじめ、あやめ横丁にいるのは訳ありな人々ばかり…

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    2013年04月07日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    隠居後に聞き屋を始めた与平

    様々な人の話を聞き、
    時には客の人生を左右することもしばしば

    息子夫婦の間のゴタゴタや
    土地の岡っ引き鯰の長兵衛からは、先々代の死の真相を問い詰められる日々

    聞き屋は与平にとって何だったのか…

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    2013年03月14日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    Tさんのお勧め。

    面白かった。
    泣かせるような人情ものは好きではない。
    でも心がひりっとくるような人間の弱さを見せるつけられる話や、
    謎が残りもやっとした、でもじっくりとした余韻を味わえる話の中に、
    ぐっとくる話が入っているのは良いものだ。

    これが大人っていうもんだ。

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    2013年02月26日
  • 雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話

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    宇江佐真理さんの作品といえば『雷桜』を忘れることはできないが、髪結い伊三次シリーズも、江戸の下町の人情物として面白いシリーズ。深川の売れっ子芸者文吉と伊三次の二人は結婚して長男の伊与太が生まれ、三十一になった文吉は桃太郎姐さんとして、年増芸者としてまだ現役で働いているという設定で物語が展開する。江戸の時代物として、下町の人情の機微をほんわかと描いた、安心して読むことができる上質のシリーズもの。

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    2013年02月03日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    久しぶりの髪結い伊佐次シリーズを堪能した。
    推理小説の主人公が次々と事件を解決しながら、たいがい年をとらずにシリーズが何年も続くのに対し、時代小説シリーズの登場人物たちが、それぞれに年を重ねるのは、スッキリと納得できる。
    この伊佐次シリーズは、いつのまにか10年も過ぎてしまった(笑)
    今回の主役は、不破の息子龍之進で、伊佐次やお文は脇役に退いている。捕物も背後に退き、もっぱら登場人物たちの日常や結婚話が主題である。
    著者自身の解説で、このシリーズに対する思いを書いているが、読者としても、これからも伊佐次シリーズを見守っていきたいし、応援したい。

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    2013年02月02日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    すっかり伊佐次たちが脇役になりつつある名シリーズ。10年も話を飛ばすとは、宇江佐さんも思い切ったことで。
    前作の立派な言挙げで泣かせてくれた不破の息子がグダグダの大人になっていて残念。しかしこの容赦のなさがシリーズの魅力だと再発見。

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    2013年01月10日
  • なでしこ御用帖

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    「八丁堀のなでしこちゃん」と呼ばれるお紺は八丁堀の町医者麦倉洞雄の娘である。母お欄は「斬られの権左」と呼ばれた吟味方与力の手先権左とあさみの忘れ形見だ。
    長兄助一郎は祖母の血を継ぎ医師の道へ、次兄流吉は祖父の表の仕事仕立屋のの血を継いだがお紺は祖父の裏の仕事岡っ引きの血を継いだらしい。
    まだ腰の座らない次兄流吉が人殺しの疑いをかけられてしょっぴかれるところから始まる六話の連作短編は事件に関わりながら三兄弟と見習い医師要之助が徐々に成長していくのを描く。
    結末が「斬られ権左」のエピソードに繋がって、暖かい大団円に纏まるのがいい。

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    2012年12月29日
  • なでしこ御用帖

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    一言で言うと「そうそうこれこれ!」

    宇江佐著書の良さは江戸の市井の女性を描くときに表れる。
    「たまごのふわふわ」と同じような、読み手の心が暖かくなるような、読後感の良いストーリーと文章。
    優しくて、柔和で、芯がある、まさに「なでしこちゃん」がよい!
    そしてなでしこちゃんのお祖父さんの話、「斬られ権左」と一緒に読むのがオススメ。

    「アラミス〜」を読んで非常に不快(ファンだからこそ裏切られたように感じた)気分になって、暫く読むのを中断してたけど、やっぱり宇江佐真理作品は素敵だと実感した。

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    2012年11月02日