宇江佐真理のレビュー一覧

  • 晩鐘 続・泣きの銀次

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     宇江佐真理「泣きの銀次」(2000.12、文庫)から、10年のインタバル、作品もそのまま10年経過、銀次は40歳、お芳との間に1男3女を。十手返上、小間物問屋は2度の火事に遇い、今は小売店の主に。「晩鐘」、続・泣きの銀次、2007.11刊行、2010.12文庫。かどわかしに遭った備後屋のお菊を助けたことから、再び十手を。今回は女性を殴り殺すことに快感を持つ外道の侍が相手。銀次の次女お次も攫われ危険な目に。やっと捕縛した際はほっとしました。涙もろくなった銀次。死人が出た時だけでなく、情でもらい泣き。

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    2022年11月01日
  • 斬られ権佐

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     権佐は医者のあさみを助けるため全身八十八ヶ所に傷が。権佐とあさみは夫婦になりお蘭5歳との暮らしが。お蘭が攫われ、権佐は今度は娘を庇ってとうとう命の火が消えてしまう。切ない物語。宇江佐真理「斬られ権佐」、連作6話、2002.5刊行、2005.4文庫。

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    2022年10月31日
  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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     宇江佐真理「明日のことは知らず」、2012.8刊行、2015.1文庫。刊行日から、髪結い伊三次捕物余話シリーズ№11と思います。6話が収録されてます。第2話「赤い花」での九兵衛26歳と男勝り魚屋のおてん18歳のやりとり、楽しいです。第4話「明日のことは知らず」では、離れ離れになった伊与太と茜のそれぞれの暮しと思いが。第5話「やぶ柑子」では、久々にお文の啖呵が(^-^) 文庫のあとがきで、宇江佐真理さん、デビュー20周年と。そして、体調はタイトルと同じ、「明日のことは知らず」だそうです。頑張って下さい!

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    2022年10月28日
  • 我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話

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     下戸の亭主伊三次とうわばみ女房お文のカップル、今夜もなかよし(^-^) 言挙げとは、自分の意志をはっきり口に出して言うことだそうです。不破龍之進、男らしく成長しました。宇江佐真理「我、言挙げず」、髪結い伊三次捕物余話№8、2011.3発行。粉雪、委細かまわず、明烏、黒い振袖、雨後の月、我言挙げず の連作6話。神田須田町、呉服屋「美濃屋」のおりうが病に。お文は母親おりうに会いに美濃屋に。大店の暮しを少しした後、稼ぎの少ない伊三次のもとに。

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    2022年10月24日
  • 恋いちもんめ

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    宇佐江ワールド 全開
    一筋縄ではいかない恋の行方
    予想外のことが起こるからこそ自分の幸せを感じるのかもしれない。
    宇佐江作品 もっと読みたい

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    2022年10月23日
  • 泣きの銀次

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     宇江佐真理「泣きの銀次」、2000.12発行。老舗・小間物問屋「坂本屋」の若旦那であり、かつ八丁堀の泣き銀と呼ばれる岡っ引きでもある銀次28歳と坂本屋の女中お芳17歳の長い長い道のりのラブストーリーです。

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    2022年10月21日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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     話し上手はよく聞きますが、聞き上手はあまり聞きません。そして、人間、ある年齢に達すると「聞く人」と「聞かない人」に分かれると。岸田総理ではありませんがw、聞くということは大事ですね。宇江佐真理「聞き屋与平」、2009.7発行。聞き屋与平、どくだみ、雑踏、開運大勝利丸、とんとんとん、夜半の霜 の連作6話。読み応えがありました。この世には毒にも薬にもならないことが時には必要。はい、最近、無駄話、長電話の効用、なんとなくw。生きていくためには苦労がつきもの。不思議なことに誰でも自分ほど苦労した者はいないと思いたがる。はい、そんな傾向、確かに(^-^)

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    2022年10月04日
  • ウエザ・リポート

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     坂道、教会、朝市、路面電車、温泉、夜景・・・。人口30万、函館市。函館生まれ、函館育ちの宇江佐真理さん、1949年、同年生まれです。台所に設えた仕事机で原稿を書き、その原稿料、印税は息子たちの学費にと。出産以外は入院の経験なし、163㎝、極めて健康な身体。なのに、2015年、乳癌でお亡くなりに。66歳。「ウェザ・リポート」、2007.12発行。

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    2022年09月05日
  • 桜花(さくら)を見た

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    久し振りの宇江佐真理さん。
    何故かちょっと読むペースが遅かったというか、引き込まれなかった。
    どうしたんだろう…

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    2022年06月11日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次シリーズ記念すべき第一弾江戸が舞台。店を持たない廻り髪結い伊三次の副業は口が悪い北町同心不破友之進の小物。年上恋人の人気芸者お文との絡みもあり短編人情噺がいい感じです。このシリーズをライフワークとされていた宇江佐真理さんは2015年66歳でお亡くなり続編読めずとても残念です。

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    2022年06月10日
  • 黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話

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    ようやく伊三次とお文の間の子が無事に産まれた。お産が始まった日に限って伊三次の仕事はなかなか終わらないし、逆子という心配事もあるし、ひやひやした。しかし、無事に生まれてからは、 徐々に、お文の母親としての姿が変わっていくのがとても微笑ましかった。 途中、伊三次との何気ない会話の中で、お文の変化が描かれている。『お文は伊与太を産んでから少し変わったと伊三次は思う。むやみに意地を通そうとしなくなった。 芸者の意地も何も、頑是ない赤ん坊には通用しないことを悟ったせいだろうか』 。こう言うことがさりげなく描かれているのも、女性作家らしさだな、と思う。 女性は子供を産んで強くなる、怖くなるみたいな、あり

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    2022年05月20日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    前巻で火事で家を失い.深川を去ることになったお文。 良いきっかけではなかったが、なかなか結婚に踏み切れずにいた二人が、それがきっかけとなり、芸者は辞めて、伊三次と一緒に暮らすことになる。これで、伊三次が自分の店を構えるのは、 また少し先になってしまうかもしれないが、それでも慎ましくも幸せな日が続くのだろう、と淡い期待をするも、、、
    今回もまた色々と起こる。今回は特に、悲しい話が続いた。それも、伊三次とお文たち当人や身近な人に関わる事件が続いたので、より感情移入してしまった。
    それにしても、 最後のおみつの発言には、まるで自分がお文になったようにショックだった。 おやす (おみつの姑) の発言な

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    2022年05月18日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    今回は本のタイトルが「さらば深川」だ。 これは嫌な予感しかしないではないか。寂しい理由なのか悲しい理由なのか、もしかしてもしかして嬉しい理由なのか、 、、
    結果、悲しいし、悔しくて腹も立つけど嬉しさもあったりして。 何とも複雑な気持ちでエンディングを迎える。
    さてここから、次巻以降、伊三次とお文はどんな展開を迎えるのだろうか。

    ところでこの巻にも宇江佐さんご本人による"文庫のためのあとがき”が収録されていた。 (これはこの後の文庫本も毎回収録されているのかな?
    そこに、『すでにお気づきの方もおられると思うが、本一冊につき、 伊三次に一歳、年を取 らせている。 同い年のお文も当然、そ

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    2022年05月10日
  • 晩鐘 続・泣きの銀次

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    2022年5月3日
    宇江佐さん、いつも面白い。
    子どもたちの無邪気さ、
    可愛がりかた、
    武家と町人の蔭間の会話
    年齢や流行り物
    みんなみんな鮮やかに見えてくる。

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    2022年05月03日
  • 昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話

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    後半2編が捕物帳として楽しかった。
    絵師を志す伊代太の話に登場する、北斎とお栄がとても気風が良くて好き。

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    2022年04月13日
  • 名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話

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    伊三次から始まった人間関係が、どんどん広がって、いろいろな人が主役になる。
    伊三次たちは良い大人になって、若者世代の話が多くなった気がする。やっぱり若者の日々が面白いのかな。

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    2022年04月13日
  • 君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話

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    不破家の坊ちゃんが成長して、初恋が……
    伊三次とお文は良い夫婦になって落ち着いた。
    このシリーズは皆きちんと年齢を重ねていくのがいい。地に足のついた人物造形で、ご近所さんのような感じ。見守りたくなる。

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    2022年04月01日
  • 余寒の雪

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    2021/10/18
    後半の史実に基づいたっぽい話が苦手で。
    話が面白くてもその人の歴史とか調べたらだいたい「えー」ってなるやん。史実。
    この度は知らんけど。
    結局みんな死んだ。ってなるから史実不要。
    大陸に渡ってチンギス・ハーンになったらしい。でいいねん。私は。

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    2021年10月24日
  • 日本橋本石町やさぐれ長屋

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    「深尾くれない」で溜まった欲求不満が本作で解消出来ました。
    喧嘩したり笑ったりしながら寄添って生きていく長屋の住民の姿、生き生きと描かれてます。
    最後はハッピーエンド、これも嬉しい。

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    2021年10月04日
  • 桜花(さくら)を見た

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    5篇からなるの短編種

    《桜花を見た》
    太物問屋「いせ辰」の手代、英助は、母親の死に際に「お前のお父っつぁんは、遠山左衛門尉景元様だよ。15になったら、会いに行くんだよ」と、言われたが、18になる今まで、会いに行く勇気がなかった。
    それでも、英助は、真面目に奉公に励み、得意先にも、贔屓にされていた。
    ある日、「いせ辰」の跡取り息子から、妹のお久美と、世帯を持たないかと、言われる。
    お久美は、片足が不自由で、出戻りであった。が、英助は、その縁談を受けるつもりでいたが、お久美は、英助が、無理をしていると思い、「断っても良い」と言う。
    英助の誠に触れた、お久美は、英助から、父親の話を聞く。「誰にも知

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    2021年08月01日