あらすじ
十手と鑑札を返上し、岡っ引きから足を洗って10年。「泣きの銀次」も来年には不惑を迎えようとしていた。小間物問屋の主(あるじ)として細々と暮らしていたある日、銀次は監禁されていた娘を助ける。実は近頃、娘のかどわかしが頻発しているという。「下手人を捕らえるため手を貸して欲しい」と言われた銀次は・・・(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
前の作品である「泣きの銀次」よりも好きだ。所帯を持って10年経った銀次はそれまでの岡っ引き時代よりも魅力的だし、周囲の人物の面白いこと。出会い、裏切り、悲しい別れ、どのエピソードもこの銀次でなくては面白くないであろう。叶うなら、盛吉が後を継ぐ話も読んでみたい。
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「泣きの銀次」の続編。メインとなる事件自体は、すんごくダークなのですが、ストーリーの仕立て方がジツにうまい!1作目よりも面白い!と思いました。舞台は前作から10年後を描いてますが、実際に執筆されたの自体が前作から10年後だそうな。いやはや、なんとも。いろんな年齢・職業・身分のヒトビトが、たくさん登場します。で、またそれぞれがジツに魅力的に描かれております。次作もあるそうで(舞台はさらに10年後らしい)、文庫化を楽しみにお待ちしたいと思います。
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宇江佐真理「泣きの銀次」(2000.12、文庫)から、10年のインタバル、作品もそのまま10年経過、銀次は40歳、お芳との間に1男3女を。十手返上、小間物問屋は2度の火事に遇い、今は小売店の主に。「晩鐘」、続・泣きの銀次、2007.11刊行、2010.12文庫。かどわかしに遭った備後屋のお菊を助けたことから、再び十手を。今回は女性を殴り殺すことに快感を持つ外道の侍が相手。銀次の次女お次も攫われ危険な目に。やっと捕縛した際はほっとしました。涙もろくなった銀次。死人が出た時だけでなく、情でもらい泣き。
Posted by ブクログ
2022年5月3日
宇江佐さん、いつも面白い。
子どもたちの無邪気さ、
可愛がりかた、
武家と町人の蔭間の会話
年齢や流行り物
みんなみんな鮮やかに見えてくる。