宇江佐真理のレビュー一覧

  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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    明日のことは誰にもわからない。思いもよらず幸せが訪れたり、突然の災難にあったり。そんな人生の機微を人情味たっぷりに描く人気シリーズ。
    四十の声を聞き、伊三次の性格も丸くなって涙脆くなってきた。自身の子供の成長に親ながら驚き、親しい人物の訃報に嘆く。時代は違うといえども、この年齢になると思うところは一緒なんだなあと思う。

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    2016年12月28日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    宇江佐さんの本は『雷桜』に次いで2冊目です。デビュー作ということですが、素晴らしいです。
    髪結いの本業の傍ら、町方同心の手先をつとめる伊三次。そして伊三次と“いい仲”の芸者のお文。二人の周りで起きた事件はどれも切ないです。特に『赤い闇』『備後表』は胸が痛くなりました。『星の降る夜』も不運の伊三次にとっては厳しい結末だったかもしれません。でも「銭で済むことなら…」という同心不破の妻いなみの言葉に私も伊三次同様、はっとさせられました。そういう人間の深みを感じさせる物語を淡々とした文章で綴られる宇江佐さんに感嘆!

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    2016年12月04日
  • 月は誰のもの 髪結い伊三次捕物余話

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    2016.9.17
    昔語り。
    お文と父親との交流が切ない。
    火事見舞いに大枚を渡してくれた。
    互いに名乗りあわずとも心通う。

    味噌屋の事件が腹立たしい。下手人の悪どさにいたたまれない。真相がわかって良かった。

    次郎衛と龍之進の不思議な友情にほっこりした。次郎衛は龍之進の小者になって近い将来、大事件を解決していくその伏線かも…

    2025年3月18日
    再読

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    2016年09月18日
  • 雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―

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    浅草で小さな古着屋を営む喜十。店先に捨てられた赤子を養子にすることになり、新しい家族で新たな春夏秋冬の一年を過ごすことになる。ほんとうの人生が見えてくる連作人情シリーズの第二弾。
    昨年11月に亡くなった作者のシリーズ物の一作。残念ながら続きを知ることは出来ないが、恐らくレギュラーメンバーが増えて、賑やかで楽しいシリーズになったことだろう。宇江佐さんの作品は常に人間の『心のなかの鬼』をテーマにしている。本作のなかでも背筋が凍るようなエピソードがある。単純な人間讃歌でない人情ものが、もう新作がないと思うと寂しく感じる。

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    2016年09月04日
  • 擬宝珠のある橋 髪結い伊三次捕物余話

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    表題作が好き
    お年寄りが幸せになる話は、読んでる方も幸せになる

    この後皆どうなるのか、どう成長するのかが読めないのが
    本当に残念

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    2016年08月31日
  • 黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次捕物余話、第5巻。
    捕物のストーリーも良く練られているし、第1巻から続く登場人物のキャラクターも魅力的で、読後感も良く、安心して読める本。
    ずっと気になっていた直次郎がでてきて、こればっかりは取り返しのつかない方向へ行くのではないかと、本当ハラハラして読みました。
    良かった、ホント、良かった。

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    2016年08月21日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    デビュー作とは思えない安定感。
    人物描写が丁寧で生き生きしていて、人情噺でほろっときたりクスッとしたり。
    作者の逸材ぶりがうかがえます。

    読み終わった時すでに書店の開いている時刻ではなかったのですが、今すぐこのシリーズの先が読みたくてうずうずしてしまいました。
    明日 朝イチで買いに行こうかな。

    ただ何気なしにこのシリーズのことを調べていたら、この先の話で伊三次に殺人の疑惑がかかった時、信頼していた不破友之進が信じてくれなかった、とか、想い人の文吉と別れる、ということを知ってしまい(その後 よりを戻したり仲直りするようですが)、ちょっと読むのを躊躇っています。
    信じている人に裏切られる話は苦

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    2016年08月03日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    シリーズものなんだけど、前後して読んでいる。だけど、すんなり入っていけるのは宇江佐ワールドです。
    今回も親子の情みたいなものがあちこちに盛り込まれていて良かった。

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    2016年07月30日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    今回も伊三次の活躍とお文の掛け合いがとても楽しく読めた。おこなの登場でいろいろあったけど、変化もあって良かった。

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    2016年07月26日
  • 雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―

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    著者自身としては、このシリーズ、まだまだ続けたい意向だったろう。
    しかし、最終話『再びの秋』の最終行、「冬の季節にも拘らず、喜十の気持ちは存外、温かく満たされていた。」などを読むと、これで完結かのような終わり方。
    著者は、予感していたのでは・・・邪推かな。合掌。

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    2016年07月23日
  • 糸車

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    ネタバレ

    松前藩江戸家老の夫を亡くし、行方不明の息子を探すため江戸小間物の行商をしながら暮らすお絹。様々な人と助け合いながら暮らすお絹。ひたすらに息子を思って、自分を思ってくれる同心の持田を時には邪険にしてしまうお絹が切ない。息子が見つかり藩に戻ることが決まったなら、持田と一緒になって幸せになってほしかったなぁ。

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    2016年07月22日
  • 名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話

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    このシリーズは前にも読んでいるのだけど、子供たちがこんなに成長していたとは・・・
    宇江佐さんの作品は大好きなので残念ですが、なるべく多く読みたいと思います。

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    2016年07月19日
  • 古手屋喜十 為事覚え

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    古着屋を営んでいる主が主人公というユニークな新シリーズ。
    ちょっととぼけた感がある古着屋喜十と、彼に捕り物の手伝いを依頼する隠密廻り同心上遠野平蔵との、間合いが微妙で、何とも面白く、まだまだ続けてほしかった。
    著者の急逝により、次回作『雪まろげ』以降はなく、残念・・・合掌。

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    2016年07月18日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    ネタバレ

    きっかけ:たまたま本屋で手に取った。
    感想:気になる終わり方。もどかしい!
    食いしん坊の義父やいっけんがさつな義母とはうまくいっているが、夫婦仲は微妙。離縁を切り出し、親戚の料亭に移る妻。離縁はあいまいなままの別居をつつけるが、事件をきっかけに関係が変わっていく。
    読んでいるともどかしくて物語なのに口を出したくなる。
    失った(かもしれない)ものがあって、得たものがある。
    切ないが、読み応えのある一冊。
    この一冊から宇江佐さんのシリーズを読むようになった。

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    2016年07月09日
  • アラミスと呼ばれた女

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    宇江佐先生のあとがきによると、戊辰戦争の頃、歴史には残っていないけど、男装した女性のフランス通詞がいたらしく、何が何でもこの話を書かずにはいられなかったらしい。その強い想いがあってか、通詞をしていた父親から英語と仏語を習い、自身も通詞になりたいという夢を持つようになったお柳の人生が見事に息づいていました。幕末の情勢も丁寧に綴ってあり判りやすい反面、2人が思いを寄せていく描写が少なく、榎本武揚の側の心情や家庭の事情が文脈やお柳の想像から読み解くしかないのが物足りなかった。

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    2016年06月25日
  • 雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―

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    ちょうど物語が盛り上がりを見せたところなのに・・・。

    未来永劫続篇が出ないのかと思うと、なんとも寂しい。

    天国で続篇執筆してくれないでしょうか、宇江佐センセ。
    アレコレ続きが気になる作品がありやす。
    あっちからメールかFAXかなんかで原稿ビャーっと送ったりなんかして。

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    2016年06月23日
  • 室の梅 おろく医者覚え帖

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    江戸時代でいう検死官と産婆さん夫婦の話。
    宇江佐さんの話は安定していて、読みやすく面白かった。
    謎解きと、人情が上手いこと絡んで良かった。

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    2016年06月16日
  • 擬宝珠のある橋 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い伊三次シリーズは、『竈河岸』が最後かと思っていたら、本作が出版された。直ちに購入したが、これが最後の最後かと、読んでしまうのが惜しい気持ちのまま、今になった(笑い)
    伊三次やお文他、登場人物たちにもう会えないかと思うと、愛おしい気持ちで一言一句を味わいながら読み終えた。
    「月は誰のもの」は、文庫本で既読だが、これもじっくり再読。
    文中、伊三次の述懐は、著者の思いでもあるだろう。「肝腎なことは苦難に直面しても焦らないこと、騒がないことである。徒に嘆き悲しむだけでは何も始まらないのだ。」
    著者の冥福を祈る。

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    2016年06月16日
  • ウエザ・リポート

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    函館在住の作家ということで気にはしていた。あえて江戸深川を舞台にした時代小説を書くということから、どんな人かと思ったが、日常の家庭生活臭いっぱいの、元気なおばちゃん作家である。軽妙なエッセイだ。作家の意外な内的世界、直木賞を取れなかったことを素直に悔しがったり、ざっくばらんな人柄がうかがえる。(逝去してしまったが、直木賞を取らせたかった。選考委員、見る目なかったぞ!!)

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    2016年05月03日
  • 糸車

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    著者得意の下町長屋モノと、とくに力を入れていた松前藩モノとのコラボ的な。

    このような作品世界に浸ることができなくなるのは、やはり寂しい。

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    2016年02月15日