宇江佐真理のレビュー一覧

  • 我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話
    第八弾
    発刊ペースは知らないが、展開、構成は本当に変化ない。
    段々と登場人物が年をとっていき、若者の成長がメインになっていくのか?
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話
    第四弾
    相も変わらず、登場人物の織りなす人生模様
    今回はお文に子供ができるまで、途中に色々な出来事が進行する。
    事件そのものは大した事件でなくても、それぞれの人々にとっては重要か
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話
    第二弾
    1巻は読んでないが、連続した話の展開、1巻を読む必要を感じる。
    5編の短編だが登場人物にとってはすべて連続した流れ。
    深川芸者のお文と同心の手先の髪結い伊三次の話
  • 深川恋物語
    江戸、深川が舞台の短編が6つ。出てくる娘さんがリアルで目に浮かんでくるようです。それからいろんな職人さんが出てきてとても面白い。下駄職人、花火職人、凧職人、大工、板前。江戸のゆとりや庶民の生活を身近に感じた。登場人物の人柄、しぐさ、思いやりにじんとする。「下駄屋おけい」「凧、凧、揚がれ」「狐拳」が特...続きを読む
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草
    大店の薬種問屋の隠居である与平が始めた、ただ客の話を聞くだけの商売「聞き屋」。そこに訪れる客や、ご近所さんに身内、そして自分の過去なども織り交ぜた連作短編集。またミョーな商売を考えましたな。ま、でも、意外としっくりきています。需要はけっこうあるようです。支店(?)もできました。後継者もいます。以上!...続きを読む
  • 斬られ権佐
    身体に八十八か所の刀傷を持つ、本業は仕立て屋で裏では小者を務める「斬られの権佐」が主人公の、連作短編集っぽい長編。いきなり傷だらけで登場。小者稼業で活躍しつつも、後遺症ですでにあっちこっち弱まってます。んで、後半はほとんどヨレヨレ。ある意味、斬新なキャラの主人公ではあります。
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話
    お文は激しい気性だなあ・・・と再認識させられたこの巻。でも、折檻された子供を前におんどりゃああ!って気持ちも、後に引けない気持ちも良く分かる。今回の離れ離れは前と違って、読者もちょっとだけ安心して見てられるのが、2人の関係性を丁寧に積み上げて来た著者の力量かな。直次郎もなんだか切ないよね。良い方向に...続きを読む
  • 雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話
    今回は、不破龍之進とその見習い同心仲間の「八丁堀純情派」と、最近江戸を騒がしている「本所無頼派」の対立が軸になっています。緑川平八郎の息子鉈五郎は親譲りの皮肉なやつだけど、勉強というか調べ物が得意な西尾左内が良い味出してますね。龍之進が、伊三次を尊敬してた少年から、伊三次を同心の手下として見るように...続きを読む
  • 君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話
    シリーズ6作目。同心・不和友之進の息子で、見習い同心になった龍之進の話を中心に進む。伊三次の出番が少なくなったのはちょっと寂しいけど、龍之進とあぐりの話は良かったです。あぐり、騙されてるぞ!お嬢様だからなあ・・・って。龍之進、強くなれ!
  • 余寒の雪
    短編集。
    平成7年にデビュー後、3年間連載したという初期のもの。
    作者の地元・函館に近い松前藩の記録を元にしたものなど、かっちり描かれています。
    松前藩は日本最北の藩だそう。
    松前藩に忠誠を誓うアイヌ12人の「夷酋列像」という絵があり、見事な絵だが、実像とは違うという説もあり、いつか取り上げたいと思...続きを読む
  • 泣きの銀次
    妹の死をきっかけに、江戸の大店の跡取りの地位を捨て岡っ引きになった「泣きの銀次」が主役の長編。あまり厚くない本でもあり、さらさらり〜っと読めました。捕り物を中心とした人情噺ですが、市井のいろんな職業のヒトビトが登場して、いつものようにとても面白いお話でした。「伊三次シリーズ」とはまた少し趣の異なるカ...続きを読む
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話
    人気の「髪結い伊三次捕物余話」4作目。
    流れるような文体で、時代色たっぷりなのに、わかりやすい。

    前作でお文の家が火事になって焼け出され、やっと夫婦になった伊三次とお文。
    深川芸者の文吉として鳴らしたお文に長屋暮らしは無理があったが、お文のほうも、すぐ引っ越したいとは言わなかった。
    長屋のおかみさ...続きを読む
  • おはぐろとんぼ 江戸人情堀物語
    かつて江戸の街のあっちこっちにあった「堀」にまつわる人情噺の短編集。宇江佐センセはホントは江戸のヒトに違いない!と思うほどの、相変わらずの風景描写の濃さ。こういうモノを書かせたら、まず間違いないですね。キーワードは、血はつながってないけどそれ以上のつながりを感じさせる家族。かな?
  • あやめ横丁の人々
    あやめ横丁に匿われた旗本の三男坊。徐々に町の暮らしに馴染む姿は微笑ましいが、あやめ横丁に住む人々の過去はとても悲しい。「あやめ」の云われもショッキングだが、プロローグに人生の儚さを感じる。宇江佐さんの巧さにはいつも感服します。
  • 我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話
    シリーズの・・・・・何作目だったっけ?今回もジュニア世代の活躍が目立ちますが、従来のシニア(?)世代もまだまだ主役で頑張っています。そんなこんなで読み進めたところ、最後の最後で・・・、なんとゆうことでしょう!そりゃーヒドイよ、宇江佐センセ!とゆうラストで今回は幕を閉じます。コレを読んでる今のご時世と...続きを読む
  • 三日月が円くなるまで 小十郎始末記
    江戸時代を選んで書いているのは、名もない一人の庶民と自分が繋がっているかも知れない、という思いからだと著者の宇江佐さんは語っているそうです。また、今の時代の便利さやスピードに対する疑問からともおっしゃっているそうです。

    今の時代、スマートフォンなどが登場し、どんどん便利になり、さまざまなものの流れ...続きを読む
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話
    髪結い伊三次と深川芸者のお文のシリーズ3冊目。
    粋な江戸下町の情緒と、不運や罪にまみれつつも繋がりゆく人の縁。
    「因縁堀」
    廻り髪結いの伊三次は、北町奉行所の同心・不破友之進の小者(手先)もつとめていたが、前作で不破から離れる。
    その後も、不破の妻のいなみの危機を救う急場にひそかに駆けつけたりと、関...続きを読む
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話
    髪結い伊三次シリーズの3作目。今作でも、登場人物さんたちが、みんないい仕事をしています。不破のダンナもかっこいいとこ見せてます。しかし、あの材木屋の陰湿で意地悪なこと!そんなこんなで、このシリーズに2年越しでハマっておりまする。
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話
    本業は髪結いで、岡っ引き的な副業を持つ伊三次が主人公の、時代モノ連作短編集。宇江佐センセの作品に初めて手を出してみましたが、長く続いているシリーズものなので、まずは間違いなかろうと思い読んでみました。江戸情緒というか風情というか、なかなか心地よく面白いです。最初の方の話では、少しばかりギクシャクして...続きを読む
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話
    シリーズ2冊目。
    江戸時代に生きていたの?と思うような自然な書きっぷり。
    芸者と間夫という仲の文吉と伊三次。
    廻り髪結いの伊三次は、同心の不破の髪を毎朝結いに行き、時おり手伝いもしていました。
    伊三次は貯めておいたお金を盗まれて店を持つ夢が遠のき、所帯を持ちたいと思いながらも、文吉こと、お文にはっき...続きを読む