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大店のお嬢さんが、お仕着せの人生を捨て、真に愛する人と共に生きようとする姿が清清しい「下駄屋おけい」。互いを想う気持ちがすれ違っていく夫婦の、やりきれなさが胸に迫る「さびしい水音」。交錯する恋心に翻弄されていく男女四人の哀しみが描かれる「仙台堀」など、江戸・深川を舞台に繰りひろげられる、六つの切ない恋物語。第21回吉川英治文学新人賞受賞作。
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Posted by ブクログ
権威ある新人賞を受賞した作品であることが頷ける珠玉の物語の数々。若い頃に読んでも良いが、今の還暦直前に読むのも味があって良かったと思う。自分未だに読書はあまり好きではないが、読書に対する考えが一変するような素晴らしい作品に出会えて本当に嬉しい。
短編集で、しかも江戸物で、こんなにも心を動かされたのは初めてでした。切ないのに仄かな暖かさがある不思議な心持ちになりました。 江戸は深川を舞台にした6つの切ない恋物語が収められた本作。江戸期では埋立地として木材問屋や蔵があり、船が行き来する深川。 そんな深川の情景が想像しやすく、また当時の人々の...続きを読む風俗をまるで見てきたかのような自然さで描かれていました。 そのためにより物語に没入でき、当時の人々も貧しさや人生について悩み、こんな風に心をキュッとしたのかもしれないと感じました。 個人的に『がたくり橋は渡らない』がお気に入りです。若い花火師が自身を裏切った女性と心中しようとし、女性のお隣さんに諭される話。お隣さんの忠さんが語る貧しさの辛さとそれでも大切な人を一途に想う強さも粋で素晴らしいのですが、現実は甘くないよなというやりきれなさが切ない物語です。当時の深川の花火と人々の貧しさがどちらも哀愁を誘います。 ぜひ新涼灯火に親しむ際に切ない江戸深川の恋を…
深川の男女の恋物語短編6編。 深川の地域を舞台に、それぞれ切なかったり悲しかったり、微笑ましかったりの六つのお話。 宇江佐真理さんが編むお話は、いつも素敵だ。 江戸弁なら「イッチ素敵!」とか「乙粋!」とでもいうのかしら? 主人公たちは、思うに任せない恋心を通して、大人になってゆく。苦悩も織り交ぜ...続きを読むながらも、決して醜悪にならないお話の作り方は宇江佐さんならでは!
江戸深川を舞台にした短編集。吉川英治文学新人賞作品だそうな。江戸下町の風情が、相変わらずなんとも心地よい。んで、この本で気づいたのですが、宇江佐センセは江戸下町のヒトビトの職業の書き(描き?)分けがジツに巧みで素晴らしい!と思うのです。はい。職人さんからお店(おたな)勤めからお武家さんから浪人(←職...続きを読む業か?)などなど、とても詳しくイキイキと書いておられます。いや、スゴイ!
2009.10.17 start → 2009.10.19 fin. きっかけ:講演会 切なかったけど、どれもいい話。 江戸の話なのになぜこんなにも響くのだろうか。 人を好きになって結ばれるのってどうしてこんなに難しいのだろうか。でも、人ってやっぱりいいよな。 気持ちが荒んだ時とか落ち込んだ時...続きを読むに読み返したい一冊。 私の恋愛バイブルになりそう。
深川を舞台にした恋物語。ハッピーエンドあり、哀しい結末あり、だがどれも優しい読後感が残る逸品。 宇江佐さんの本は本当に読後感が爽快。 再読だったけれど、どれも新鮮な気持ちで読みきった。 「下駄屋おけい」と「狐挙」が特によかった。 ほんと、うまいなぁ〜。はずれがないなぁ〜と思う。
同じ短編集である『余寒の雪』がイマイチだったので あまり期待はしていなかったのだが これは一話目から胸が締め付けられるような感動。 二話目三話目とさらにいい。 読み終えて見れば涙。 そして満足感。 一話一話はそれほど長くないのに、 一話だけでまるまる一冊読んだような充実感。 これよ、これっ こうい...続きを読むうのを待っていたのよ 何がどうだから良かったっていう説明はできないのだけど あたしの場合本を読んでいる時 頭の中で本の内容が映像となって出てくる。 それにうまくはまった作品。
時代小説というものを避けてたというか読まず嫌いな所があった。でも、今年の初めに読んだ西條奈加さんの『雨上がり月霞む夜』ですっかりハマりました。そして、宇江佐真理さんという素晴らしい時代小説家がいると聞き、本著を手に取りました。江戸・深川の市井の人々を描いた物語で、人を愛する気持ちや切なさ、やるせなさ...続きを読むなどスーッと入ってきて、めっきり涙腺ゆるゆるの私は何度も涙を拭いました。特に「さびしい水音」が切なすぎるけど好みかな。
短編集 切ないお話もあるが、温かくて救いがある。そこが宇江佐さんの好きなところ。 気っ風のいい台詞まわしもいいな。
初の作家さん。時代恋愛小説。時代小説は、前回の猫の手屋シリーズから2冊目。恋愛小説は、記憶の限り初か…な? イニシエーションラブも、基本的にラブストーリーだけど、個人的にはどっちかっていうと「どんでん返しを確認するために読んだミステリー」という認識で読みました。純粋に読んだ恋愛小説としては初かなあ、...続きを読む多分。 中学生時代、ティーンズハートから出てたものも結構読み漁ったけど(勿論恋愛)、大人になってからは、逆に恋愛は手を付けていなかったのです。 だからそういった意味で、恋愛小説、しかも読み慣れない時代物、というのは新鮮でした。 連作短編集なのだけど、初述のとおり初の作家さんなので、最初の一話目・下駄屋おけいを読んで、ハッピーエンドを目指す作家さんなのだな、と一話を読んだだけで勝手に当たりを付けて読み進めていたけれど、その浅はかな考えは、すぐに打ち砕かれました。ま、一話読んだだけで分かった気になった自分もどうかと改めて思うけれど。 どれも良かったけど、特にのめり込んで読んだのは、「仙台堀」。 2人の女性に挟まれた久助どうするの、どうなるの、と思いながら読み進めました。結末は、未読の人のために伏せますが、久助の性格考えたら、そうだよね、ととりあえず納得しました。 最後の「狐拳」も一波乱あったけど、丸く治まって良かったあ。「がたくり橋は渡らない」「さびしい水音」「凧、凧、揚がれ」「仙台堀」と切ない話が続いて、歯痒かったりもしてたので、最後の「狐拳」でほっとしました。 現代でも、「身近にいそう、こういう人」というような人物しか出てこないので、余計感情移入しやすいかもしれないです。だけど現代人とはどこか違う雰囲気も漂っているのも、江戸時代という設定のなせる業なのでしょうか。 江戸の日常を切り取った6つの恋物語は、じんわりと心に残ります。
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