髪結い伊三次シリーズは、『竈河岸』が最後かと思っていたら、本作が出版された。直ちに購入したが、これが最後の最後かと、読んでしまうのが惜しい気持ちのまま、今になった(笑い)
伊三次やお文他、登場人物たちにもう会えないかと思うと、愛おしい気持ちで一言一句を味わいながら読み終えた。
「月は誰のもの」は、文庫本で既読だが、これもじっくり再読。
文中、伊三次の述懐は、著者の思いでもあるだろう。「肝腎なことは苦難に直面しても焦らないこと、騒がないことである。徒に嘆き悲しむだけでは何も始まらないのだ。」
著者の冥福を祈る。