宇江佐真理のレビュー一覧

  • 余寒の雪

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    あらすじ(背表紙より)
    男髷を結い、女剣士として身を立てることを夢見る知佐。行く末を心配した両親が強引に子持ちの町方役人と祝言を挙げさせようとするが―。幼子とのぎこちない交流を通じ次第に大人の女へと成長する主人公を描いた表題作他、市井の人びとの姿を細やかに写し取る六篇。中山義秀文学賞受賞の傑作時代小説集。

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    2015年10月13日
  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    伊三次の弟子、九兵衛が中心なのか、
    梅床を飛び出しかけたり、
    嫁の話が来たり、
    伊三次の手柄で台箱をあつらえてもらったりと忙しい。

    娘のお吉が女髪結いになりたいと言ったり、
    懐かしい直次郎が登場したり、
    茜がお勤めを頑張っていて、
    伊与太も師匠の元に戻って絵師としての修業を続けていたりといろいろあったが、
    なにより、
    小者として伊三次がいろいろ活躍していて、良かった。
    やはり主人公は伊三次だから。

    龍之進の嫁きいが流産してしまったのは、可哀想だった。

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    2015年09月29日
  • 月は誰のもの 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    すっとばされた気がしていた大火事後の十年が
    描かれていた良かった。

    お文さんが実の父親と交流が出来たのも、
    本所無頼派の最後が知れたのも、
    龍之進と無頼派の一人が心を通わせていたのも、
    龍之進がふてくされていた時につ
    き合っていた芸者が幸せになっていたのも、
    伊三次の読みがあたって誘拐が解決したのも、
    良かった。

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    2015年09月28日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    絵師の師匠のところを飛び出してきた伊与太。

    龍之進に頼まれてお屋敷の中間と人相書きを引き受け、
    このまま小者の道を歩むのかと思いきや、
    龍之進の妹、茜が奉公するが決まり、
    絵師のところにもどる。
    茜との恋話はどうなるやら。

    龍之進の奥方、きいは奔放で良い感じ。

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    2015年09月26日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    いきなり十年たったと言われても。
    伊三次とお文に娘もいて、
    伊与太は絵師の修行のために家に出て、
    龍之進は置屋でふてくされていると言われても。

    龍之進や伊与太の成長話を楽しみにしていたのに、
    少しがっかり。

    次々と龍之進の嫁候補が現れて、
    最終的にひょいっと結婚してしまうのは面白かった。

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    2015年09月26日
  • 我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    見習から同心になれた龍之進、すっかり彼の成長物語になってしまった気がする。

    人生のもう一つの分かれ道に迷い込んだお文さんの話や、
    流産のあと女の子が生まれたのにうまく行かない弥八とおみつの話もあるが、
    やはり、姫を救い出し、その心を慰めた一日を忘れたくないと思う龍之進の話が心に響く。

    と思っていたら、最後の最後に日本橋の大火事で、
    伊佐次とお文の家も燃えてしまう。
    伊与太と台箱だけが無事に残る。
    どうなることやら。

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    2015年09月26日
  • 雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    見習同心の龍之進たちは、本所無頼派を追い詰めていく。
    その成長していく姿がすがすがしいし、
    捕り物要素が多くなっているのも楽しい。

    ただ、伊三次がたばかれた話が少し悔しい。

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    2015年09月25日
  • 君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    不破の息子、龍之介が元服し龍之進となり、奉行所に出仕しはじめる。
    成長する若者たちの姿が初々しいし、
    前髪を落とした姿の不細工合戦が面白かった。

    前作の「黒く塗れ」はちょっと、だが、「妖刀」ぐらいの不思議話は許せる。

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    2015年09月25日
  • 黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    お坊さんが人殺しをする話、「蓮華往生」は衝撃的だった。

    龍之介の言葉がきっかけだったかどうかはわからないが、
    女師範代が結婚できて良かったのと、
    元スリの直次郎が早くも再登場して、
    しかもハッピーエンドになったのも良かった。

    あとは、
    ぎりぎりまでお座敷に出て、
    しかも逆子だったお文さんが無事出産出来て、
    本当に良かった。

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    2015年09月24日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    いろいろ事情はあったにしろ、
    やっぱり長屋住まいは長く続かなかったか、お文さん。
    しかし、またお座敷に出るようになるとは、驚いた。

    子どもや赤ん坊がらみの出来事は、嫌なものだ。
    子どもができたお文さん、流産してしまったおみつと
    仲直りできると良いのだが。

    惚れた女と一緒になるために、
    無理やり人指し指の先を切り落とした直次郎は
    伊三次の嘘で追い払われたが、
    良くも悪くもまた登場する気がする。

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    2015年09月19日
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    昨今、江戸物は流行りらしいが、
    江戸の町を舞台にしてはいるものの、
    あまりにも時代考証無視し過ぎの化け物ファンタジー系や
    人情噺というには薄っぺらいホームドラマ系が跋扈している。
    それゆえ、あくまでもリアリティのある江戸の暮らし、季節感、人物に酔えるこのシリーズには、
    種明かしのない幻術遣いはちょっとそぐわない気がして残念だった。

    とはいえ、
    文吉さんに黄前の良いところを見せたはずの伊勢屋が金を返せと言ってきたり、
    酸いも甘いも嚙み分ける増蔵親分が昔の女房のためにお役目も妻子も捨てようとしたり、
    死期の近い産みの親に手紙は出したものの、文吉は会いに行かなかったり、
    それぞれ大事なものを助ける

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    2015年09月17日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    2年以上前に読んだシリーズの続き。

    他の芸者と衣装を比べられてかっとなり、
    思わず援助の申し込みを受けてしまう文吉姐さん。
    まだまだ若いね。

    人殺しの疑いがかかった伊三次のために文吉が必死になり、
    最後にはよりを戻すあたりはありがちかもしれないが、
    伊三次が小物をやめる話になるとは思わなかった。

    しっとりとした大人の江戸物なのは相変わらずで良かった。

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    2015年09月16日
  • なでしこ御用帖

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    ネタバレ

    斬られ権左の孫が活躍する市井人情捕り物帳
    捕り物帳の体を成してはいるが、ミステリ要素はなく、宇江佐さん得意の人情話で、本作も江戸に生きる庶民たちの泣き笑いをしっかり味あわせてもらえる。

    マンネリっちゃマンネリ、でもこういう心がほっこりしたり、すっきりしたり、ちょいホロな話を時々読める機会があるってことはありがたいことで、なんかの時には宇江佐人情モンがあると思えるのは心のどこかが、安心できるものだ。

    なでしこちゃん、元気で美人で調子乗りで、こういう娘はいいなぁ。権左のラストが哀しかったから、孫の彼女らはずっとハッピーでいて欲しいと思う。

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    2015年06月13日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    与平のすごさは、「聞く」ところ。
    聞き屋なのだから当たり前のことなのだろうけれど、突っ込まずに話を「聞く」のって、案外難しい。
    人の話を聞く機会は多いけれど、
    「ここでも相槌うった方がいいのかな」
    「何かアドバイスとか求められているのかな」
    「ちゃんと話聞いてるってこと伝わってるかな」
    と頷きながら悩むし、時には
    「これいつまで聞かないといけないのかな…そろそろ飽きたぞ…」
    なんて思ってしまうこともある。
    与平自身、その難しさは自覚していて、それでも話を「聞く」。
    それって、多分人に色んな影響を与える言葉を発する人より、ずっとすごいことなのだと、私は思っている。

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    2015年05月12日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    ネタバレ

    談話室でおすすめしていただいた一冊。
    宇江佐さんの作品は初めて読んだ。
    江戸時代を背景にした物語で食べ物が出てくる物語、ということで読んだが、「江戸の食」らしさがイマイチ感じられなかった。現代の食にあるよね?という感じ。
    でも物語としては私のまさしく私の好み。
    会話もテンポが良く人情深く、特にお舅さんの人柄が良い。不器用な男代表みたいな旦那さん、次第に心を開いていく様も女心をくすぐる。
    ただ、主人公ののぶが、、偏食すぎて好感がもてず・・こんな嫁が我が家にいたら相当腹が立つだろうな~と。
    しかし、最後まで読んでそんな偏食キャラも納得。参ったな~オチがここね。と。
    少し私の思った作品とは違ったが、

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    2015年03月20日
  • 月は誰のもの 髪結い伊三次捕物余話

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    最近は子供世代のお話が多くなっていて少し寂しかったけれど、今回はお文や伊三次の心情を描いてくれて嬉しかった。特にお文が実の父親に会えたお話に感激。また度々語られることのなかった十年のお話を是非書いていただきたいものです。

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    2015年02月24日
  • 斬られ権佐

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    ネタバレ

    権佐のキャラクターが魅力的だった。
    惚れた女を助けて、88か所の刀傷を負った時のセリフ、
    「縁もゆかりもあらァな。おれはよう、おれは、あさみ様におっこちきれたからよう」(P-46)
    (おっこちきれたは、流行していたセリフで”ぞっこん惚れた”という意味)
    死ぬ間際、娘に言ったセリフ、
    「お蘭、さっき、おれが言ったこと忘れんなよ」(P-290)
    かっこよかった。
    事件の謎解きも面白かった。
    兄の権佐の事が大好きな弟の、その後がかわいそうだったな。

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    2015年02月07日
  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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    なんつうか、居心地の良いこのシリーズ。

    登場人物たちの年の取り方が自然で、味わいを増していくのが良い。

    病気に負けず、末永く続けていただきたい。

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    2015年02月02日
  • 月は誰のもの 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    文庫まるごと書き下ろしという贅沢な1冊。
    『無頼派』と『純情派』(中二病的で恥ずかしくなるけど、当時彼らそれくらいなんだよね)の決着やら、お文の父親のこと、不破さんちの長男のやさぐれに巻き込まれた感がある芸者さんのその後など、気になっていたいろいろなことをこれでもかというほど、書いている。
    個人的には緑川さんちの御新造があのぎすぎすした家庭や男衆や奥さんをなごませてくれているエピソードがよかった。
    不破さんちの奥さんも1巻の頃と比べると大人になって、自分の人生をいいものだと受け止められる度量も出てきてよかった。
    伊三次の浮気未遂事件もいつもの宇江佐さんなら嫌な終わり方をしそうだけれど、ほろ苦い

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    2015年03月24日
  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

    あとがきにもあるように、作者は現在闘病中である。
    筆を折ることなく淡々と仕事をされているが、ほんの少しだけ作風が変わったように思える。
    たとえば、『やぶこうじ』。
    宇江佐さんの黄金パターンだと、理不尽にも浪人になってしまった主人公はさんざんひどい目にあったあげく、絶対奥方は姉のところに行くふりして浮気、もしくは身売りして、伊三次やお文の思いやりは裏切られ、最後は奥方を殺して町方にとらえられるんだろうなぁと思ったら、ものすごくハッピーエンドで目を疑った。
    宇江佐さんは高田さんと対照的に、世の中そんないいことばかりじゃござんせんぜ、とばかりにまずいものを胃薬なしに読者に飲み込ませる作風だ。
    それが

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    2015年01月17日