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Posted by ブクログ
短編集。
平成7年にデビュー後、3年間連載したという初期のもの。
作者の地元・函館に近い松前藩の記録を元にしたものなど、かっちり描かれています。
松前藩は日本最北の藩だそう。
松前藩に忠誠を誓うアイヌ12人の「夷酋列像」という絵があり、見事な絵だが、実像とは違うという説もあり、いつか取り上げたいと思っていたとのこと。「蝦夷松前藩異聞」という作品にまとめた。
「藤尾の局」は商家の後妻になって、なさぬ仲の息子達の狼藉に悩まされる女性。
末娘がなぜ怒らないのかと話を聞くと、大奥奉公で苦労した経験があり、それに比べれば大したことはないから、と。その時一度だけやり返したが、実は後悔が残ったのだという。
妹に話を聞いた息子達は‥
表題作の雪は、富士山の雪。
男装で、剣の腕を磨いてきた娘・知佐。
剣の指導者としてお城に上がる夢を抱いていたが、なかなかそれは難しいこと。心配した両親や伯父が一計を案じ、縁談をまとめてしまう。
江戸見物に同行したら、明日は祝言と言われるのだ。
相手は一回り年上で、3年前に妻を亡くし、幼い子がある鶴見俵四郎。
驚愕して断る娘に、相手方もそれは無理があると同意、帰る算段がつくまで逗留するようにと言ってくれる。
俵四郎は仕事で帰りが遅く、約束した手合わせも出来ないまま日が過ぎる。
寂しげにしている子供・松之丞と遊んでやって懐かれて、男親ともいつしか惹かれ合うように。
落ちつく所は見えるが、心地良く引っ張っていってくれます。
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