宇江佐真理のレビュー一覧

  • 憂き世店 松前藩士物語

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    読み直す。もう最初に読むのと同じ感覚でした。親子3人の長屋暮らしで、お米婆さんにお駒さんお松さんおお房さんおさちさんと人情味がある助け合う長屋だった、友江の成長を通して生活が見られたが江戸の庶民の暮らしが凄い伝わって勉強になりました。おもんでも死際に世話になるって1人では生きれない繋がりがあるんだよね、現代と大違いだ。宇江佐真理さんの函館とか、そう言えばそうだって、松前藩の話も見てみたいな。3年後の訪れた長屋とお店が跡形もないのは悲しい、松前藩に戻る為の夢の中とか言うてますが。13年住んだ街

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    2023年11月01日
  • うめ婆行状記

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    晩年の作品なんだなぁ、伊佐次でファンになってずーっと読んで来て、最終回も、というか最後に書いたものを読み終えてまだまだ終わらないと、心の中に刻んだ。うめ婆は本来の自分を取り戻したい思う事が、実はずっと行って来ていただけで自分で気づかないだけだったと思う。あんな楽しい集まりに倒れた時に集まるのは日頃の行い以外ないので。うめ婆も続くつもりだったんだろうな、どんどん相談事が持ち込まれて解決して、お金も自立すること考えるんだろうな、武家屋敷には戻らないだろうな。

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    2023年11月01日
  • 糸車

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    亡くなった後に伊佐次も全部読み終えて空虚な気分になるけど、まだ読んでない物を見つける喜び、やっぱりいい、染みる。最後の糸車も題名通りにほつれて先が読めない。誰も知り合いがいない江戸に1人でいる強い人だな、長屋の人の出番が少ないのと大家さんが出てきて世話を焼くのか思ったが、違う展開ですね。梁川町は身近なのでちょっと嬉しいかも

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    2023年11月01日
  • ほら吹き茂平〈新装版〉

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    祥伝社はこれで揃ったのかな、宇江佐真理さんの思い入れは非常に高くて、髪結は制覇してて、とにかく沁みる。茂平の法螺話一切かと思っていたのに短編集ですね。そのぶん千住庵の件が良かった おみねにお里にもうこの世にいなかったんだね、それも自分でもわかっている

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    2023年11月01日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    時代劇や時代小説を好んで嗜むことがなかった私に、新しい扉を開かせてくれたのが前作。続き物で嬉しい。何でこんなに読むのが楽しいんだろう。登場人物の様子が目に浮かんでくるし、結末をわくわくして待っている自分がいる。単なる勧善懲悪の話ではないところが好きな理由のひとつではある。

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    2023年09月14日
  • 酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁 新装版

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    こんな風に生きられたら。こんな風に考えられたら。こんな風に思いやれたら。現代の私達の心のすき間を埋めてくれる。そんな作品ばかりでした。

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    2023年09月07日
  • 糸車

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    「肝腎なのは何があっても折れない気持ちを持つことだ。そして何事も決めるのは自分である。人に相談しても始まらない。」親友のお君を失った後にお絹は心の中でつぶやく。
     江戸の町を舞台に様々な人生が織りなされていく。

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    2023年08月13日
  • 余寒の雪

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    ネタバレ

     宇江佐真理「余寒の雪」、2000.9刊行、2003.9文庫。独立9話。大奥での壮絶な経験を持ちながらも静かで凛とした姿をくずさないお梅39歳を描いた「藤尾の局」。大柄で力持ち、豪快に見えるけど純朴で可愛らしい大滝太夫28歳を描いた「梅匂う」。剣術修行のために仙台から江戸に来たつもりの原田知佐20歳、北町同心の後添えとなることが親の希望と知り反発するも、共に過ごす内に剣を捨て同心の家族になることを決めた「余寒の雪」。秀逸でした。この3人の女性の美徳、強さ、可愛らしさ、日本女性のどの女性にもある気がします。

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    2022年11月14日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

     読み応えたっぷりです。ハッピーな話ばかりではないけど、人情の機微についほろり。いよいよ佳境か! 宇江佐真理「心に吹く風」、髪結い伊三次捕物余話№10、2011.7刊行、2014.1文庫。気をつけてお帰り、雁が渡る、あだ心、かそけき月明り、凍て蝶、心に吹く風の6話。龍之進ときい、寝不足で挙式で居眠り、小平太が「てけてけ」とw。焼き芋がとりなすきいとおしょうの哀しい物語。松助、おふさの佐登里への愛情。伊与太の描いた「庭の絵」「茜の絵」を宝物として携え、大名屋敷に奉公に上がる茜。

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    2022年10月27日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

     宇江佐真理さんが読者に訴えたいことは:人を殺してはならない。人の物を盗んではならない。弱い立場の人間に危害を与えてはならない。親子なかよく。夫婦なかよく。ご近所さんともなかよく。「今日を刻む時計」、髪結い伊三次捕物余話№9、2013.1発行。前巻、伊三次、お文、伊与太の住んでた家は火事で焼失しました。10巻はそれから10年後、物語はリニューアルです。伊与太は14歳になり、お吉9歳が生まれてます。不破友之進の妻、いなみ、大活躍です。龍之進は19に、茜は15に。龍之進が徳江16歳にプロポーズ、電撃結婚ですw

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    2022年10月25日
  • 黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

     お文は逆子で難産の末、無事に男の子、伊与太を産んだ。伊三次、伊与太、お文の親子が川の字になって眠る。庶民のささやかな倖せ。 宇江佐真理「黒く塗れ」、髪結い伊三次捕物余話№5、2006.9発行。蓮華往生、畏れ入谷の、夢おぼろ、月に霞はどでごんす、黒く塗れ、慈雨 の連作6話。直次郎が秋の七草を携えて、小間物屋の跡取り娘、お佐和のところに行くくだりでは、胸がじーんとしました。

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    2022年10月18日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

     一日仕事して、お文と差し向かいで飯を喰い、湯屋に行き、お文を抱いて眠りに就く。何んということもない毎日である。おおかたの江戸の人々の暮しでもある。これがつまりは倖せなのだ。宇江佐真理「さんだらぼっち」、髪結い伊三次捕物余話№4、2005.2発行。鬼の通る道、爪紅、さんだらぼっち、ほがらほがらと照る陽射し、時雨てよ の連作5話。伊三次とお文は、茅場町の裏店から佐内町の仕舞屋(一軒家)に。次は廻り髪結いから床を構えることができるか・・・。

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    2022年10月18日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    ネタバレ

     遅ればせながら、宇江佐真理さんのデビュー作に着手します。「幻の声」、髪結い伊三次捕物余話№1、1997.4刊行、2000.4文庫。幻の声、暁の雲、赤い闇、備後表、星の降る夜の連作5話。伊三次25歳を中心に、両サイドを芸者のお文25歳と同心不破友之進30歳が固めています。

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    2022年10月14日
  • あやめ横丁の人々

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    ネタバレ

     原田康子「海霧」に続く新聞小説とのこと。宇江佐真理「あやめ横丁の人々」、2006.3発行、文庫。連作10話、455頁。旗本三男紀藤慎之介25歳とあやめ横丁の町娘伊呂波17歳のラブストーリーと言っていいと思います。読み応えがありました。ハッピーエンドで終わらないのは辛いですが、小説とはそういうものかもしれません。記憶に残る作品になりそうです!

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    2022年10月11日
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草

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    大好きな宇江佐真理さんの作品。

    生薬の問屋を営む与平は、息子たちに身上を譲り隠居となった。いつまでも口を出していては一人前にならない。

    湯屋で、身の上話を耳にするたび、こうして聞いてくれる人がいる人はいいが、誰もいない人はどうしているのだろう?
    「聞き屋」を始めようと店の裏口に机を出して商売が終わった時間から始めることにした。


    与平はこの聞き屋で知った貧しい娘を救ってやろうとしたり、また、ただ聞くことで心を休ませる場所にした。

    与平の父親は、生薬や問屋の番頭だった。
    その店の一人息子はどうしようもない男で、店を潰しそうな浪費家だった。

    ある時火事に巻き込まれ死んでしまった。
    与平は

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    2022年09月10日
  • おはぐろとんぼ 江戸人情堀物語

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    ネタバレ

    宇江佐真理、まだ未読があってうれしい。
    もう新作には出会えないから。

    主人公の境遇があまりにひどいと、読むのもつらくなるが、泣いても最後は温かくなる。
    江戸のじめじめした長屋の蚊柱とか想像したらこわいよね

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    2022年05月13日
  • 日本橋本石町やさぐれ長屋

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    やさぐれ長屋という日本橋の裏店に住む住人達の短編話。
    井戸端会議から貧乏暮らしの生活までそれぞれの
    長屋に住む個性豊かな住人たち。
    涙あり笑いありで繰り広げられる、人情話多め
    最後長屋が無くなるんじゃないかとヒヤヒヤしたけど
    遠い親戚、近くの他人。みんな仲良いいんだなとほっこり。

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    2022年04月12日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    子供たちも育って、いろいろあるなあ、と。
    良い人情もの。
    龍之進の奥様になったきい、良いキャラです。この夫婦がとても可愛くて好き。

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    2022年04月07日
  • 紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話

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    人の心の機微が細やかで好き。
    伊三次とお文はこれからどうなるのかな?
    得体の知れない気持ちの伊勢忠がちょっと気になる。
    弥八

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    2022年03月22日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    江戸情緒、人情。庶民のつましい暮らしの中の悲喜こもごも。
    大きな謎や快刀乱麻などはないが、心に染みる。
    伊三次とお文のカップルの今後を見守りたい!

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    2022年03月21日