宇江佐真理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
江戸の街中、飾職人の後妻に入って間がない八重が亭主を失くすところから話が始まる。
前妻の末娘と暮らし、小間物屋でやりくりする八重に、義理の長男夫婦からの無心、迷惑な隣人との諍い、と次から次へと揉め事が起きる。
裏店で自分の始末をきちんとして、誰にも迷惑をかけずに亡くなっていった老女にも、出ていった育ての娘が遺産目当てにやってくる。
江戸時代が終わってから200年という月日が流れても人の生活周りはなんら変わってない。
そして…小さな幸せが訪れそうな気配の先に、取り返しのつかない不幸が待っている。
宇江佐真理の本は手放しで幸せにはしてくれない。
それでも人は前を向いてどうにか生きていくのだと、諭さ -
Posted by ブクログ
大好きな宇江佐真理さんの作品。
生薬の問屋を営む与平は、息子たちに身上を譲り隠居となった。いつまでも口を出していては一人前にならない。
湯屋で、身の上話を耳にするたび、こうして聞いてくれる人がいる人はいいが、誰もいない人はどうしているのだろう?
「聞き屋」を始めようと店の裏口に机を出して商売が終わった時間から始めることにした。
与平はこの聞き屋で知った貧しい娘を救ってやろうとしたり、また、ただ聞くことで心を休ませる場所にした。
与平の父親は、生薬や問屋の番頭だった。
その店の一人息子はどうしようもない男で、店を潰しそうな浪費家だった。
ある時火事に巻き込まれ死んでしまった。
与平は