宇江佐真理のレビュー一覧
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人気シリーズ。
大火の10年後、無事に暮らしている人々に起きている変化は‥?
髪結いの伊三次と妻のお文は大火事で家を失ったものの、家族は無事。
その後に生まれた娘のお吉もすくすく育って、明るさを振りまいています。
伊三次は義兄が倒れたために、義兄の店を半ば継いだ状態で働き、お吉もその店に通っています。
不破の息子の龍之進は、芸者のお文の働く料理茶屋に入り浸りとなり、まわりに心配をかけている状態。
というのは一人だけ結婚が決まらず、その理由というのが‥
とはいえ、仕事となれば駆けつけ、周りが困っているところに乗り込んで、勢いで捕縛したりするのが妙にカッコイイ。
このくだりは新作歌舞伎になりそ -
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髪結い伊三次捕物余話、8作目。
2011年には出ていたんですね。
主人公はシリーズ名どおり、廻り髪結いの伊三次。
町方同心不破友之進の手伝いもしているのですが、息子の龍之進の力になる機会も増えています。
じつは‥若い世代の話ばかりで、伊三次以上にごひいきだった妻で芸者でもあるお文の出番が少ないのでちょっと飽きてきて、しばらく読むのを休んでいましたが。
やっぱり、好きなシリーズです☆
龍之進も番方若同心になり、進境を見せるところがすがすがしく、頼もしい。
「委細かまわず」では、上役の小早川と対峙して成長していく。
「黒い振袖」では、ある藩の姫が行方不明となった事件を若手で捜査することに。
お -
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伊佐次シリーズ第10弾。今回は息子の伊予太の周りで起こる 出来事が中心。 不破の息子、龍之進ときいの祝言。 きいちゃんのキャラクターがとっても魅力的。 きっと今後大活躍しそうな気配。 このシリーズのよさは、日々の些細な会話のなかに 琴線に触れる言葉がたくさんちりばめられていて、胸がきゅんきゅん するところ。
それと、ちょいちょい出てくる夫婦間のいちゃこら(^^)これがたまらん(笑)
伊佐次とお文さんと共に私も成長している気がする。10年前に初めて読んだときは、まだまだやんちゃだったけども いまや落ち着いたいい夫婦。見習いたいところが多い。
あ~、それにしても・・・それにしても・・・。 -
Posted by ブクログ
宇江佐真理の書くキャラクターはどうしてこんなにも魅力的で、そして哀しいのでしょう。「あやめ横丁の人々」で惹きこまれてから、久々に著者の作品を読みましたが、ストーリー運びも素晴らしいのですが、やはりキャラクターがハンパ無くいいのです。
主役の廻り髪結いの伊三次、彼のいい女の文吉、伊三次の主不破。
三人ともそれぞれ人としていろいろな過去があり、それでも今の環境を精一杯、真摯に「生きて」いる。
それをいろいろな出来事と共にサラッと明らかにしていく著者の手腕には、本当に魂鷲掴みされる状態です。
このシリーズはまだまだあるみたいなので、これからお楽しみが待ってると思うとうれしいです。