あらすじ
父の跡を継ぎ、料理茶屋で料理人を務めるおせん。親方の板前とたびたび衝突しては、稲荷堀の水を眺めて心を静めていたが……。江戸下町の堀を舞台に、市井に生きる人々の人情を鮮やかに描いた感動の傑作短編6編を収録。
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Posted by ブクログ
宇江佐真理、まだ未読があってうれしい。
もう新作には出会えないから。
主人公の境遇があまりにひどいと、読むのもつらくなるが、泣いても最後は温かくなる。
江戸のじめじめした長屋の蚊柱とか想像したらこわいよね
Posted by ブクログ
藤沢周平の『橋ものがたり』を意識したかの、江戸の虚実含めた河岸を副題にした、市井小説6篇。
どの作品も江戸の情緒をたっぷりと味わわせてくれ、しみじみとした余韻がある。
異色なのは、「河岸の向こう」。輪廻転生を思わせ、SF的でもある。