宇江佐真理のレビュー一覧

  • 憂き世店 松前藩士物語

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    ネタバレ

    蝦夷松前藩の移封(お国替え)から帰封までの19年間の、
    浪人となった松前藩士の江戸での暮らしを書いた作品。

    長崎での交易などは、比較的華やかに作品にされるかと
    思うのですが、北国ものって、北国人の特性なのか
    あまり主張満々で作品になかなか上ってこない印象。
    そんな北国事情の歴史動向を下敷きにしながらも、
    本作品は江戸の裏店暮らしでまっとうに生きようとする
    下町の人らの関わり合いをえがいていて飽きません。

    結末としては、多少の無常観が尾を引きますが、
    終わりの数行の、現代にも通じる、
    長く生きてつらい思いをのみこみながら前に進んだ後に
    見える、ささやかともいえる暮らしややり取りに
    息づいてい

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    2014年05月25日
  • 深川恋物語

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    ネタバレ

    第21回吉川英治文学新人賞受賞作品。

    北海道在住の著者だということがちょっと
    驚きで最近著作をあさっています。

    この作品は男女の思いの掛け合いを書いた短編集です。

    ハッピーエンディングからバッドエンディングまで、
    ちょっとせつないやりとりが
    するすると読み始められる、やさしい時代小説。

    骨太な時代小説好きな場合は物足りないかも
    しれませんが、江戸ものを味わいたい気分のとき
    しっくりきます。

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    2014年05月11日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    のぶちゃんとその義父忠右衛門がメインのお話。
    おいしいもの、食べたくなるね。

    最終的に忠右衛門はどうなったんだ?

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    2014年05月10日
  • 心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話

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    201401/私も、登場人物達の世代交代に一抹の淋しさを感じる一人だけど、子供達の青臭い若さや甘酸っぱさも、また良い。

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    2014年01月24日
  • なでしこ御用帖

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    祖父に「斬られ権佐」を持つ町医者の娘・お紺。啖呵を切るし悪態もつくが、見た目の可愛らしさと声で、周囲からは「なでしこちゃん」と呼ばれる。実は大酒飲みで捕り物好きというギャップもいい。
    愛されるべきキャラクターだが、十分に活かされたとは言い難くもったいない。特に「斬られ権佐」の壮絶な生涯を知っているだけに、その血筋とエピソードをもっと絡めて欲しかった。

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    2013年11月17日
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話

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    「ほがらほがらと照る陽射し」はいつもよりも、せっぱつまった切なさがあった。
    次巻を読んで、ホッとした。

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    2013年10月25日
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話

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    髪結い師でありながら、八丁堀の同心・不破友之進の部下として活躍する伊三次。そして男勝りの深川芸者・文吉とのさっぱりした愛情。そして不破・いなみの夫婦などの魅力的な人物に溢れ、読後の爽快感は格別です。いずれも言葉は荒っぽいのですが、それが一層江戸情緒を引き立てているように思います。登場する罪を犯してしまう人たちも弱さをもった愛するべき人たちとして描かれています。悪人は全く登場しないかのようです。特に文吉の先輩おなみの不幸を描いた「暁の雲」章。不破の隣家の奥方ゆきの火事好きからの事件を描いた「赤い闇」章など、ユーモアもありながら哀しみを感じさせ素晴らしい章です。山本周五郎、藤沢周平などの系譜に繋が

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    2013年08月26日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    八丁堀を舞台に若奥様と役人の若旦那、そして舅姑夫婦の人情物が楽しいですね。のぶと正一郎の関係修復があまりにも呆気ないところが不自然ではありましたが、特に舅の忠右衛門ののんびりした風情は素晴らしいですね。また章立てがそれぞれ、秘伝・卵、美艶・淡雪豆腐、酔余・水雑炊、涼味・心太、珍味・ちょろぎなどの構成になっているのが、お洒落でした。

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    2013年08月20日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    久しぶりの宇江佐さん。
    時代短編集です。主人公は八丁堀の同心の若奥さん。舅、姑とは上手くやっているにだが、どうも亭主と気持ちが沿わない。舅がつかみ所のない中々面白いキャラで、物語を引き立てます。
    タイトルや副題の「八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし」が示すように、各編にちょっとした料理が出てきます。いつも小腹を空かせている舅が口にするものです。なんだか美味しそう。
    宇江佐さんらしく、どうも最後に話がねじ曲がってしまうような傾向は見えるのですが、気持ち良く読めました。

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    2016年06月19日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    突然10年飛んで驚いたが、今や27のマザコン龍之進の嫁取りに終始し、事件らしい事件もなく、捕物らしいところはなし。とっかえひっかえ出てくる嫁候補にウンザリして斜め読みをした。が、最後の著者のあとがきで涙ぐむ。何年もこのシリーズを追いかけ、伊三次と歳をとってきたファンにはわかると思う、一抹の寂しさと暖かい心持ち。終わることなく、彼らの小さな幸福が続きますように。

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    2013年05月21日
  • 今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話

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    201301/時の流れの切なさ。もともと捕り物としては読んでないので気にならないけど、期待はずれに感じる人もいるかも。

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    2013年03月25日
  • アラミスと呼ばれた女

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    幼い頃から榎本釜次郎に焦がれていた通詞の娘が、戊辰戦争で榎本と再会し、男装の通詞となり共に箱館へ渡る。
    公的な資料はないが男装の女性通詞は実在したらしい。

    旧幕府軍とブリュネたちフランス人の関係を間近で見たアラミスことお柳の視点は面白いが、女の感情まる出しでちょっとウザ…硬派な魅力に欠けると感じた。

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    2013年03月20日
  • なでしこ御用帖

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    「斬られ権佐」の後日譚ときいて張り切って読みました。
    たしかにその後の話だけど...、かなりその後。
    なでしこちゃんは可愛いけどかなり惜しいキャラクターです。
    このままで終わってしまうのは勿体無い、けどこのあと作るのはビミョーっていうくらいの個性かな。
    安心して読める流石の宇江佐クオリティだけど、パンチが少ない。

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    2013年02月19日
  • なでしこ御用帖

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    六話形式の短編
    医者の娘で手伝いをするお紺の成長を事件を絡めながら展開していく
    祖父の血を引いた捕物好きが?
    結構ハッピイな終わり

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    2013年02月09日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    ネタバレ

    とある同心一家を食べ物を交えて描いた短編集。

    前半は正一郎の、嫁への態度に、後半はのぶの自分の態度のはっきりしなさにイライラムカムカしながら読んでました。

    そんななかで親である、忠右衛門ふで夫妻の変わらぬ態度にはとても癒されました。

    あまり喜ばしくない事なんだけど、忠右衛門のおかげで元さやに、いやそれ以上の状態になってよかった。

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    2012年11月16日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    江戸時代のちょっと変わった食べ物がいっぱ出でてくる。
    忠右衛門の人柄がコミカル。
    どうなるかと思った正一郎とのぶだけど、丸く収まった。
    ちょっと心暖まるな。

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    2012年09月17日
  • 余寒の雪

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    中山義秀文学賞受賞の短編時代小説。解説にいう「追っかけもの」と史実を土台にした武家もの、そして表題作の、少しテーマが混在した短編集といえるか。その中でも、表題作の「余寒の雪」が特に、作者の持ち味が出ている作品か。女剣士として身を立てる夢を見ている主人公が、行く末を心配した両親の思惑(町方役人に嫁がせる)に抵抗しながら、相手の幼子との交情から、大人の女へと成長し、味のあるエンディングへと収斂してゆく。ほろっとし、そして心が温かくなる。

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    2012年09月03日
  • アラミスと呼ばれた女

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    幕末の長崎で生まれ育ち、激動の時代を男装の女性通詞として奔走した主人公。
    実在した(と思われる)人物がモデルだそうな。

    地元的には、長崎弁がちょっと・・・・・惜しいというか・・・・・。

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    2012年08月17日
  • 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし

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    うーん。
    江戸時代って、現代と違って封建的で、男尊女卑な時代だったのじゃないかなぁ。
    それが読後の第一印象。
    主人公ののぶは世間知らずのお嬢様で、恋に恋していたコドモじゃないか、と思えた。
    自分から夫に歩み寄りもせず、「愛してくれないのは、彼の心に忘れられないひとがいるからでは」と無いものねだりをしているだけに見えて仕方ない。
    愛されることを願うのなら、自分が愛することを始めなくちゃ。
    お舅さんとお姑さんから気に入られ可愛がられているだけでも、充分に恵まれた環境だって思うんだけどなぁ。

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    2012年08月05日
  • 深川恋物語

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    全体的に切ない終わり方だったため、読み終わった後に残る気持ちが少し重かった。
    がたくり橋は渡らない が個人的にお気に入りです。

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    2012年07月22日