宇江佐真理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
僕が普段本を読む時、その本のタイトルや作者や背表紙にある要約文などを見て、
事前に、あぁこの本はミステリーだなとか純文学だなとか自己啓発本だなとか、本の概要をあらかじめ予想し得る状態で読み始めるのですが、
この作品については、そういう事前予想をほとんどしない状態で読み始めた本でした。
「卵のふわふわ」というタイトルから、
最初は、「男の作法(池波正太郎・著)や「料理の四面体(玉村豊男・著)」の様に、料理をテーマにした作品でその料理を文章力だけで読者のお腹を空かせる様な表現で描かれた作品なのかな、
とぼんやり考えた程度だったのですが、読んでみると江戸の下町の人情味にあふれた物語で思わず引き込まれ -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作品は宇江佐作品の異色タイムスリップものである。現代社会の若者が、江戸の天明時代に行ってしまうという設定。でもなんか、そんな小技使うのは勿体ない気がする。不作と飢饉の時代の百姓の苦悩を描くという、それだけでも宇江佐さんにしては異色の設定なんだから、そこだけに特化しても良かったんじゃないかと思う。
無理くり「豊かに見える現代社会への警鐘」みたいな説教臭さを前面に押し出さなくても良かったんじゃないか?いつもの市井人情ものを読めば、説教臭くなくそういう部分は共感できるわけだし、かえって伝えたいテーマが上滑りしてるような気がして残念。
ただもっともっと残念なのは、「今後の作品に期待」って言いた -
Posted by ブクログ
過去にタイムスリップする物語は多いけど,なぜか主人公が歴史音痴っていうのが定番.だけど本作はその点が違ったので新鮮でした.本を通していかに恵まれた境遇にいるのかを実感することも有意義だなと思う.最後は宇江佐さんらしい結末でほっこり&満足.
以下あらすじ(背表紙より)
平凡な25歳のサラリーマン、大森連はツーリングに出かけた先で道に迷い、滝の裏に落ちてしまう。目覚めると、そこはなんと天明6年の武蔵国中郡青畑村―!?時次郎とさな兄妹の許に身を寄せ、川の氾濫や重い年貢が招く貧困等、江戸の過酷な現実を目の当りにしていく連。天明の大飢饉のさなか、村の庄屋が殺害される事件が起こり、連は思い悩みながらも自ら