夢枕獏のレビュー一覧

  • 上弦の月を喰べる獅子(下)

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    再読。
    進化と螺旋と月と仏陀にまつわる話。再読で大まかなストーリーは覚えていたが、結末と最後の問いは忘れていたので、どう終わるのかを楽しみに読み進めていたが、悟りと仏陀の誕生で終わるという、若干、拍子抜けの結末だったので、忘れてしまったのであろう。それにしても最後の問いが、獅子繋がりで、スフィンクスの謎かけと同じだったとは・・・。
    仏陀の悟りは、涅槃の王があるので、また、そちらを読みたくなった。

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    2012年04月03日
  • 涅槃の王(4)神獣変化 幻鬼編 覚者降臨編

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    蛇魔ヴリトラ像を追ってザラ国へ潜入したアゴンらは、ザラの内乱に巻き込まれ、反乱派に加勢する。霊水アムリタの秘密と王位をめぐって繰り広げられる三つ巴の闘い。一方、とらえられたシッダールタにふりかかる運命とは?古代インド大河伝奇ロマン、いよいよ佳境に!どんどん面白くなる。そして、獏さんの書くあとがきはいつ読んでも力をくれる!

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    2012年03月05日
  • 陰陽師 1巻

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    5巻まで久しぶりに読み返しました。
    内容も絵も素晴らしいです。どの巻にも息を飲むカット、考え込んでしまうストーリーがありました。
    随分前に読んだ時は完結しておらず、おそらく10巻より前で止まっていたと思うので、今度は最終刊まで読んでみようと思います。

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    2012年03月08日
  • 涅槃の王(3)神獣変化 不老宮編 魔羅編

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    不老不死の霊水アムリタを求め35年前にザラ国に潜入したアクス達は、千年を生きる王の代弁者「目なし」族に接近した。王宮派、僧院派、革命勢力の対立の中、千年を生きる王ははたして存在するのか?霊水アムリタは?地下迷宮で見たものとは?獏さん渾身の伝奇巨編、第3巻

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    2012年03月04日
  • 涅槃の王(2)神獣変化 蛇魔編 霊水編

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    追うものアゴン一行はヒマラヤ山中に。逃走するアガシャの策略は熾烈を極める。35年ぶりに蛇魔像が戻ったザラ国は、混乱と緊張を深めていた。支配権を握る三つ巴の戦いが。果たして35年前に何があったのか?若き日のブッダが活躍する人気巨編の第二巻!

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    2012年03月04日
  • 涅槃の王(1)幻獣変化

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    マーサーカ王国宝物庫から蛇魔像が盗まれる。それを追うもの、追われ逃げるもの、それに加わりし若き仏陀シッダールタ!果たして蛇魔像に隠された秘密とは?獏さんが放つ超伝奇小説!

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    2012年03月04日
  • 呪禁道士

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    主人公の毒島が下品! だがそこがいい! とても全年齢対象とは思えない内容ですが、18歳以上の方でエロっぽいのが大丈夫な方にはおすすめな一冊です。ひるこがエロババアでいい味出してますね。私としては「まだら猫」がおすすめのお話です。やっぱり微妙にエロっぽい要素を含むんですが、そこがまた異常な世界観の味を出していて、また格別。毒島は幼稚園の頃に読んだ「サイコダイバー」にも出てくるようですが、この作品で毒島を好きになった私としては、うろ覚えなサイコダイバーを読み直したい気持ちに駆られたり。とにかく毒島のいい意味で下品なキャラがいいです。エログロに耐性のある方、SFオカルトに興味のある方は一読してみるこ

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    2012年02月07日
  • 陰陽師 玉手匣 1巻

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    まさかまたこの世界観に触れられるとは思ってもみず。
    前シリーズの終結の仕方から、こういった展開になろうとは誰が予想出来たか。

    今までの趣向を押さえつつ、息子大プッシュな所は新鮮味が。
    個人的には、清明と博雅で事件の解決なぞをやってほしい所。

    しっかし、真葛もすっかり母親役になったね…

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    2012年02月04日
  • 陰陽師 夜光杯ノ巻

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     平安の都を移ろいゆく四季。
     花の香り。雨のにおい。
     虫の音。笛の音色。

     ゆったりとした時の流れの中、
     黙して酒を酌み交わす漢ふたり。

     都を騒がすあやかしとて、
     季節のうつろいの内。

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    2017年08月16日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(上)

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    読みやすい本。
    すらすらと読める。
    陰陽師シリーズの見所は晴明と博雅との会話で、二人の仲の良さに毎回和む。

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    2012年01月29日
  • 神々の山嶺 1

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    原作は夢枕獏。
    圧倒的な絵とストーリーの厚さ(この表現がしっくり来る)と、冬山の存在感。

    冬山に一人挑むことの苦しさとか孤独とか焦燥感とか、そういう重い感情が紙面を通じて
    どっしりとこちらの感情に流れ込んで来るから、読んでいて本当に疲れる。
    疲れるんだけど、病み付きになる。

    何故山に登るのか――。
    激烈に寒く、暗く、息苦しく、全身の筋肉は悲鳴を上げ、一足毎にもうこんなことはやめてしまいたくなる。
    (レベルは余りに低いが、僕も去年富士山に登った時に少し分かった)
    だが、その骨が軋りつくような濃い時間を体感したら、他の全てが薄まってしまう。
    と、いうことらしい。

    「そこに山があったからじゃな

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    2012年01月22日
  • キマイラ9

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    九鬼玄三の過去の物語がようやく終わって、話の本筋が見えてくるようになりました。面白いのはいつものことなんですが、ペースを上げてください。漠さん。

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    2012年01月03日
  • 陰陽師 1巻

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    最後の方が少しん?ってなったけれど、絵も綺麗だし妖怪?とか式神とか出て、ちょっと世ばなれた雰囲気を味わえる漫画だと思う。読みだすとその雰囲気にいつのまにかのめりこんじゃう。

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    2011年12月16日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    このシリーズの面白いところのひとつは、安倍清明と源博雅の、絶妙な会話だと思うのだが、今作品では、その会話のボリュームがとても多い。シリーズお約束の「呪(しゅ)」について、天気や季節や月などなど、壮大なテーマをひょうひょうと語る2人。その間合いと調子に浸ると、現実の憂さや気ぜわしさを、束の間、忘れられる気がするのだ。


    「棗坊主」の、晴々とした寂しい結末と、「鬼小槌」の滑稽さが印象深い。

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    2011年07月20日
  • シナン(下)

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    16世紀、その百年の生涯で、477もの建造物を手がけた石の巨人・シナンの軌跡を辿る。

    再読だったのだが、とても面白く読めた。
    神が降りてくる場所。そこにたどり着くまでのシナンの軌跡が、とても丁寧に、それでいて違和感なく描かれている力作であると思う。
    特にシナンがミケランジェロと会うシーンがいい。この二人は確かに同世代の人物で、地理的・歴史的にも会っていた可能性はあるそうだが、実際にはわからないと作中でも言われている。しかし、この二人が出会って話をしていたと考えるだけで、物語の声が聞こえてきそうではないか! そこを書いてくれるのが夢枕氏(サービス満点!)で、この二人の会話はとても面白い。
    とく

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    2011年07月18日
  • シナン(上)

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    16世紀、その百年の生涯で、477もの建造物を手がけた石の巨人・シナンの軌跡を辿る。

    ゼミのために再読。
    実は、これが私の夢枕氏の初読本で、とっても思い出深い本である。
    今では文庫になっているが、単行本のほうが作りが凝っていて素敵な装丁で、その装丁に引かれて、いわばジャケ借りで手に取ったのだった。

    読み返してみて驚いたのは、シナンの生涯と同じぐらいの比率で、オスマン帝国の歴史が詳しく書かれていたこと。
    トルコの歴史を熟知している人なんてほとんどいないだろうから、基礎知識としてそれを頭に入れるために説明は必要なのだが、それにしてもこんなにページが割かれていたとは驚きだった。
    この本を読めば、

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    2011年07月18日
  • 陰陽師 龍笛ノ巻

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    このシリーズの「間」がとても好き。そしてこの「間」が作り出す雰囲気がとても好き。

    あいかわらず、安倍晴明は端然とし、源博雅はオタオタとしている。ここに、今回は賀茂保憲が登場するのだが、今後もちょくちょく出てきそうである。しかし、ここに登場する陰陽師は、みんなシニカルな性格だ。たしかに、熱血な陰陽師は頼りなさそうだけど。


    「むしめづる姫」も登場したが、まさにナウシカだな、この姫は。今回は、「むし」が登場することが多く―足のないヤツらがとくに―、読みながら心臓がぞわぞわしてしまいました。


    さまざまに発生する妖しい事件は、どれも「もののあはれ」でいっぱい。もしかしたらこのシリーズ、現代の仏

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    2011年07月15日
  • 陰陽師 夜光杯ノ巻

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    これはよい。
    きつすぎる内容でなく、案外あっさりとしている。
    様々な怪異は起こるが、すっきりしていて心地よい。
    博雅と清明のほのぼのとまで感じられるやりとりもいい。
    とっても日本を感じるねえ。

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    2011年06月15日
  • 腐りゆく天使

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    萩原朔太郎の詩を引用しまくって上手く幻想的な世界観を作られたなという印象。
    腐りかける直前の桃の香りがする。

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    2011年06月03日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    空海のキャラクターが飄々としていていい。
    でも、空海と橘コンビが陰陽師の2人とキャラ被ってる…。書きやすい組み合わせなんでしょうな。
    橘逸勢なんて日本史でちょっと聞いたことがある程度の人物だったけど、この話での橘逸勢は素晴らしいツッコミ要員で好感が持てた。

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    2011年06月03日