夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
通勤時に電車内で読んでたのだけど、これはすごくぶっ飛ぶ。夢枕世界に引き込まれすぎて危うく何度か電車乗り過ごしそうになった。
タイトルに書いてある「鳥葬」はやはり衝撃的。死体を解体したりしなかったり、宗教によって違うそうだ。途中、親族が葬儀に来ないのはどうなのだろうと思ったけど、その解釈を見た瞬間すごく納得。ま、それでも「解体屋やれ」と言われたら100%「だが断る」だけどね。
そして「頭の中の湿った土」は、これまた最近読んだ『腐りゆく天使』にまったく同じ文章があったからコピペかと驚いたw ただ途中からそれぞれ別の物語に繋がっていくのだけど、違う本に2回も出てくるくらいだから、すごく思い -
Posted by ブクログ
無限に続く自問自答。
「そこに山があるからだ」という回答はあまりにも有名であるが、質問が実は「人はなぜ山に登るのか」ではないことはそれほど有名ではないし、答えた人はもっと覚えられてはいないだろう。
質問は正確には「あなたはなぜエヴェレストに登るのか」であり、答えたのはイギリス人登山家のジョージ・マロリーだ。
しかし本当にマロリーがそんなことを言ったかどうかは実は怪しい。
という最近ネットで得た知識を書いたわけだが、このマロリー、実は山岳界に大きな謎を残している。それは、
彼はエヴェレストに登ったか否か
というものである。
そんな話を枕にこのマンガは始まる。
その同名の原作は、夢枕獏本人 -
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ネタバレ主人公の毒島が下品! だがそこがいい! とても全年齢対象とは思えない内容ですが、18歳以上の方でエロっぽいのが大丈夫な方にはおすすめな一冊です。ひるこがエロババアでいい味出してますね。私としては「まだら猫」がおすすめのお話です。やっぱり微妙にエロっぽい要素を含むんですが、そこがまた異常な世界観の味を出していて、また格別。毒島は幼稚園の頃に読んだ「サイコダイバー」にも出てくるようですが、この作品で毒島を好きになった私としては、うろ覚えなサイコダイバーを読み直したい気持ちに駆られたり。とにかく毒島のいい意味で下品なキャラがいいです。エログロに耐性のある方、SFオカルトに興味のある方は一読してみるこ
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Posted by ブクログ
原作は夢枕獏。
圧倒的な絵とストーリーの厚さ(この表現がしっくり来る)と、冬山の存在感。
冬山に一人挑むことの苦しさとか孤独とか焦燥感とか、そういう重い感情が紙面を通じて
どっしりとこちらの感情に流れ込んで来るから、読んでいて本当に疲れる。
疲れるんだけど、病み付きになる。
何故山に登るのか――。
激烈に寒く、暗く、息苦しく、全身の筋肉は悲鳴を上げ、一足毎にもうこんなことはやめてしまいたくなる。
(レベルは余りに低いが、僕も去年富士山に登った時に少し分かった)
だが、その骨が軋りつくような濃い時間を体感したら、他の全てが薄まってしまう。
と、いうことらしい。
「そこに山があったからじゃな -
Posted by ブクログ
16世紀、その百年の生涯で、477もの建造物を手がけた石の巨人・シナンの軌跡を辿る。
再読だったのだが、とても面白く読めた。
神が降りてくる場所。そこにたどり着くまでのシナンの軌跡が、とても丁寧に、それでいて違和感なく描かれている力作であると思う。
特にシナンがミケランジェロと会うシーンがいい。この二人は確かに同世代の人物で、地理的・歴史的にも会っていた可能性はあるそうだが、実際にはわからないと作中でも言われている。しかし、この二人が出会って話をしていたと考えるだけで、物語の声が聞こえてきそうではないか! そこを書いてくれるのが夢枕氏(サービス満点!)で、この二人の会話はとても面白い。
とく