夢枕獏のレビュー一覧

  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    何となく思った以上に厚めであった文庫本が4冊…読み始めると「続き」が気になってドンドン読み進めてしまう。作中に出て来る“呪”(しゅ)というような不思議な力で操られでもしているかのように、本の頁を繰る手が停められなくなってしまう。
    「沙門空海」とは、かの弘法大師こと空海が生涯に亘って最も頻繁に用いたらしい自称で「僧侶の空海」という程の意味合いであるということだ。本作の主人公がこの空海である。
    題名に「唐の国」と在るが、本作の物語は作中では「密」と呼ばれている、後に空海がもたらす密教、真言宗を学ぶべく唐に渡ったという時期に題材を求めた物語だ。
    本作は空海に纏わる伝記的な事柄、空海が著したとされる書

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    2021年03月22日
  • 大江戸釣客伝(下)

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     釣りの師であり俳諧の弟子というシンプルな師弟関係でない2人の関係性が凄く良い。二人の今生の別れには涙なしには読めなかった。
     釣りに狂っているんじゃないか、と自分でも思っているし言われることもあるけど、全然狂ってないな、自分、ってなった。

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    2021年03月19日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第一巻

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    夢枕さんの陰陽師は、私のバイブルです。
    ですので漫画家には期待と不安が半々でしたが…この一話を読んで間違いなくおもしろい作品になると確信しました!!
    原作とはちょっと距離感の違う晴明と博雅の関係性もいいですが、柔らかい大和言葉の博雅さまにきゅんとします。
    原作よりちょっと、ボンボンっぽところがとてもかわいい。

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    2021年02月24日
  • ヤマンタカ 下 大菩薩峠血風録

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     本文はハードカバー全1巻で読んでしまったので、解説を目当てに借りる。
     なんと、夢枕獏の背中を押した鈴木敏夫プロデューサーによる解説。これは最適任だ。
     獏さん原作のジブリ映画、幻に終ったのが惜しまれる。
     宮沢賢治が「大菩薩峠」を読んでいたとは知らなかった。

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    2021年02月19日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 1

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    読んで損はしない!

    夢枕、板垣両氏の合作格闘小説。餓狼伝や刃牙など知っている人は比較的入りやすいと思います。
    ゆうえんち1巻の小説内容としては、これから始まる格闘の序章です。
    どう展開していくのか?
    楽しみでなりません。
    この1巻の時点で主人公無門の強さは刃牙より強いかも…?
    2巻以降が楽しみな作品です。

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    2021年02月12日
  • 大江戸釣客伝(下)

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    生類憐みの令、赤穂浪士、松尾芭蕉
    それぞれ勉強したけど、時代が繋がると本当に面白い。
    日本史の勉強しなおしたくなるなー。

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    2021年01月18日
  • 大江戸釣客伝(上)

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    釣りについての面白みはもちろんのこと時代背景、特に綱吉絡みの所は本当に面白い解釈でつい引き込まれます。
    タイムスリップしてこの時代にいるかのようなリアルさ、大好きです。

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    2021年01月16日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 2

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    ネタバレ

    格闘技描写は獏先生の定型的なものなのだけど、それでも面白いし臨場感があるのだからしょうがない。
    理屈抜きでめちゃくちゃ面白い。
    こういうバトルシーンが書けるようになりたいものですよ。

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    2021年01月13日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 2

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    原案・板垣恵介、小説・夢枕獏、挿絵・藤田勇利亜『小説 ゆうえんち バキ外伝 2』秋田書店。

    第2巻。夢枕獏が様々な制約を物ともせず描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界。非常に面白い。何しろ、本家『バキ道』が度々休載する中、夢枕獏が本気モードで長期連載を継続しているのだ。面白くない訳がない。

    主人公の葛城無門について語る実の弟の愚地克巳。と、いきなり蛟黄金丸なる新たな猛者が現れたかと思えば、我らが久我重明の登場。

    久我重明の仲介により、葛城無門は『ゆうえんち』の主催者・蘭陵王と出会う。蛟黄金丸の父親である久我重明と

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    2021年01月09日
  • 合本 陰陽師(一)~(十二)【文春e-Books】

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    この値段で

    12巻分まとめて読めるのはお得!
    晴明と博雅の関係性は変わらないけど、ちょっとずつ雰囲気が変わっていってるのがわかって面白い。

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    2021年01月01日
  • エヴェレスト 神々の山嶺

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      こんな分厚い本、時間かかるだろうなと思ったが、読み始めると夢中になって読み耽った。
    ああ、生まれ変わって男になって山に登りたいと思う。
    エヴェレストに登るのは無理だから
    せめて一度でいいからこの目で見てみたい。

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    2026年01月22日
  • シナン(下)

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    アヤソフィアを超えるモスクの建造に挑む、建築家シナンの話。
    目に見えない神を、「数学」「空間」など、様々な考えを繋ぎ合わせながら1つの建築として表現するのが私にとっては新鮮な感覚で面白かった。
    シナンの言葉1つひとつが素敵で、物語に引き込まれる。
    好きな場面はシナンとミケランジェロの会話。

    トルコに行きたくなった。

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    2020年12月29日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第一巻

    Q

    購入済み

    これは良い

    『陰陽師』系コミカライズは多々あり、幻想的絵柄な金字塔もあるけれど
    この清明はにょろにょろしてて意地悪。全登場人物キャラが発ってる。これは良い!

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    2020年12月11日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第一巻

    購入済み

    スーパー歌舞伎でトールキン!!

    夢枕獏の原作も岡野玲子のコミカライズも好きですが「こういう切り口で来たか…!」と唸らされる作品でした。
    「陰陽師」という作品の振り幅の大きさを感じます。
    絵が綺麗で眺めているだけでも楽しめます。特にクリーチャーの造形が素敵。
    是非作者の意気込みが感じられるあとがきまで読み飛ばさずに読んでほしいです。

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    2020年11月28日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第一巻

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    もはや固定化した安倍晴明周辺のイメージを覆した素晴らしいキャラ造形。口が悪く邪悪さすら感じる晴明、大和弁の賀茂保憲もさることながら、個人的にはバリバリきったない播磨弁の蘆屋道満がツボだった。兵庫住みなので!
    だいたいお上品になるはずの平安物だけど、この辺のキャラの台詞がだいたいアレなので物凄く新鮮な感じ。
    睦月ムンク版のコミカライズが岡野玲子版陰陽師を踏襲し、瀧夜叉姫がサブタイトルだったのに対して、こちらは著者後書きにもあるように陰陽師はおまけ、瀧夜叉姫がメインタイトルということで今後の展開もとても楽しみ

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    2020年11月28日
  • 陰陽師 1巻

    ネタバレ 購入済み

    独特の世界観に引き込まれていく

    安倍晴明そして親友の源博雅の2人の最強コンビが、平安時代に巻き起こる妖や怨霊たちの事件や出来事を次々に解決していく物語。妖や怨霊たちは、けっこう恐ろしく、エグい事件を起こしていくんですが、それを難なく解決していく安倍晴明。さすが‥ですけど、それ以上に妖なんかよりも晴明さんの方が怖いよ!?っと思わずツッコミを入れたくなるような読み始めたら、独特の世界に引き込まれてしまう‥そんな作品です。

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    2020年11月27日
  • 神々の山嶺 下

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    山のシーンがとにかく圧倒された。こっちまで空気が薄くなってハアハアしてしまう。山に取り憑かれた男達の物語。良かった。

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    2020年11月19日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第一巻

    購入済み

    独特の博雅像

     この原作では二回目のノベライズです。「陰陽師」そのものでは三作目?
     清明像、道満像はおそらく誰が描いてもこのようになるのでしょうが、博雅像が原作の生真面目な印象が少しとぼけた感じになって「偉大な芸術家とは常人とずれているものだ」という伊藤さんの意向が反映されているようです。

     ストーリーはまだ序盤で、謎をちりばめている段階。というか、どうも「陰陽師」シリーズの他のストーリーを交えたり、最期の方は俵藤太のサイドストーリーが盛り上がったところで次巻、となったので元のお話は意外と進まないのかもしれません。まあそのほうが伊藤さんの美麗かつ迫力満点の画力、それに独特のギャグを交えた緩急(好み

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    2020年11月16日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 1

    購入済み

    バキで面白い事をやってやろう

    敗北を知りたい。かくて5人の死刑囚は東京に集った。
    しかし、少なくとも一度は刑務所に入ったのだ。ならば、彼等を捕まえた者がいるはず。
    それは、果たして何者なのか?

    チャンピオンの看板バキシリーズ。著者板垣恵介と親交深い夢枕獏によるノベライズ。
    ただし、普通の、並のノベライズではない。
    獅子の門から久我重明、餓狼伝から磯村露風が登場、物語に深く関わる。
    更に名前だけなら魔獣狩りから文成仙吉、キマイラから宇奈月典善、謝男から拝一穴、等など。
    縦横無尽の板垣アンド獏ワールド。こいつは凄いのが始まりましたよ!

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    2020年11月14日
  • 上弦の月を喰べる獅子(下)

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    凄い。縁と業、兄と妹、問と答、空間と時間の話。構想から章の分け方まで凝りに凝っている。
    この手のは、ラストをあいまいにぼかしちゃうんだけど、ちゃんと向き合っているのが好感度高い。
    アシュヴィンの中の人は、何となく、神曲におけるダンテとヴィルジリオを思い起こさせる。
    設定が特殊だし仏教的考えが難しく万人にはお勧めできないけれど、良作。

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    2020年10月28日