夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夢枕獏『小説 ゆうえんち バキ外伝 4』秋田書店。
夢枕獏が様々な制約を物ともせず本気で描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界の第4巻。いよいよ物語は佳境に入り、既に連載の方は完結を迎えたようで、残すは1巻のみ。
なかなか面白い。漫画雑誌の連載と同様、2段組みで、イラストも掲載されている。何より、板垣恵介の『バキ』に登場した柳龍光や愚地独歩、夢枕獏の『餓狼伝』に登場した久我重明などの癖のあるキャラクターを巧く絡め、全く新しい『ゆうえんち』ワールドを創造している点が素晴らしい。
柳龍光に師匠・松本大山の復讐を果たすために『ゆうえんち』に参加した葛城無門は次々と強敵を倒す。忍者の羽鳥薫を倒し、次なる相手は神奈村狂太。明らかになる神奈村狂太と無門との過去の因縁。着実に最終目的の柳龍光との対決へと近付く無門。
あとがきに夢枕獏が大病のため、多くの連載を休んでいると書いてあり、非常に気掛かり。ネットで確認すると、悪性リンパ腫だったらしく、無事寛解とのこと。
本体価格800円
★★★★★ -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前DVDで見た空海美しき王妃の謎の原作本。ずっと読んでみたかったのだが、先日BSで陰陽師の映画が放送されてたのをきっかけにここに来てやっと手出し。結論すごく楽しかった。
当時の長安の空気感や風物、宗教まで、色々楽しめた。ホントに当時の長安は国際都市だったんだなー。ゾロアスター教豆知識、仏教豆知識とか、教養的な部分も面白かった。ストーリーは陰陽師で慣れた伝奇物。ホラーテイストもありちょっぴり怖いが、空海が染谷将太さんの顔で余裕をかましまくるので安心して読める。
分厚めだが行間スカスカでテンポよく読めるので、あっという間に読み終わる。2巻にも期待。 -
Posted by ブクログ
夢枕獏さんの小説というと、不思議なファンタジーを思い浮かべるが、これはノンフィクションのような迫力ある小説。誰もやったことのない登り方に生きがいを見出す天才クライマーと、生きがいを見失いかけた写真家が出会い、命をかけたエベレスト登頂に挑む。この主人公を取り巻く脇役の配置と関係性も濃密で、単なる山岳小説ではない複雑なストーリーとなっている。何かに命をかけることが少ないご時世にガツンと一撃を喰らわす衝撃、ギリギリまで追い込まないと何も成し遂げられないことを知っているからこそ通じ合える共通意識、生きる意味など、こういう小説を読むとこちらも魂を揺さぶられる感じ。もっともっといろいろなことが出来るはずだし、やらねばと思う。
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Posted by ブクログ
夢枕獏『小説 ゆうえんち バキ外伝 3』秋田書店。
夢枕獏が様々な制約を物ともせず描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界の第3巻。ついに第3巻。物語は既に佳境に入りつつある。物語の展開が早い分、非常に面白い。
師匠の松本大山の仇である柳龍光を倒すために『ゆうえんち』に入園した葛城無門であったが、最初に闘う相手はゴブリン春日。その闘いの決着を見届けることなく柳龍光は同じ空掌の使い手・神野仁との闘いに挑む。何と冒頭であの合気の達人・渋川剛気が神野仁と柳龍光との恐るべき因縁について語るという大サービス。
そして、いよいよ葛城無門と柳龍光の闘いが始まるかと思われたが、次なる無門の相手は忍者の羽鳥薫。羽鳥の後には神奈村狂太という恐るべき技を持つ男が控えている。
連載の方では既に葛城無門と柳龍光の死闘が描かれているようだが、なかなか決着がつかぬようだ。あとがきを読むと夢枕獏は決着のつけ方にかなり迷っているようだ。これだけ丁寧に育てた登場人物のどちらか一方に敗北を与えるにはそれなりの味付けが必要なのだろう。
蛇足ながら、夢枕獏には是非『餓狼伝』の方も『小説 ゆうえんち』並みのペースで刊行して欲しいと願う。
本体価格800円
★★★★★