夢枕獏のレビュー一覧

  • ヤマンタカ 下 大菩薩峠血風録

    Posted by ブクログ

    夢枕獏『ヤマンタカ 下 大菩薩峠血風録』角川文庫。

    中里介山の『大菩薩峠』を下敷きにした夢枕獏の剣豪格闘小説の下巻。

    土方歳三と巽十三郎の文字通りの真剣勝負の結末は……魔剣を操る机竜之助の秘密とは……全てが明かされる下巻。

    なかなか読み応えがあった。何十年と掛かっても完結しない『餓狼伝』よりはずっとスッキリする。完全決着の真剣勝負というのがストーリーにメリハリを効かしているようだ。

    4年に1度の奉納試合で机竜之助、宇津木文之丞、土方歳三らの剣豪たちが剣を交え、命を賭けた真剣勝負を繰り広げる。生き残るのは誰なのか……

    本体価格880円
    ★★★★★

    0
    2020年02月02日
  • ヤマンタカ 上 大菩薩峠血風録

    Posted by ブクログ

    夢枕獏『ヤマンタカ 上 大菩薩峠血風録』角川文庫。

    中里介山の『大菩薩峠』を下敷きにした夢枕獏の剣豪格闘小説の上巻。

    多くの打撃系、グラップリング系格闘技の場合はそうそう死に直結する闘いは無いのだが、剣豪による闘いの場合は敗北が死に直結する。そのためか本作で夢枕獏は登場人物たちの闘いにかなり気を遣っているようにも感ずるが、闘いに挑む登場人物たちの緊張感も伝わってくる。

    幕末時代、府中から日野の甲州街道で辻斬りが3人の剣豪を斬殺し、大菩薩峠でも深編笠の武士が老人を斬殺する。いずれも4年に1度開催される奉納試合に出場する狂った剣豪の試し斬りではないかと考えた土方歳三は自らも奉納試合に出場し、

    0
    2020年02月02日
  • シナン(下)

    Posted by ブクログ

    聖ソフィアを凌ぐジャーミーを築くまでのシナンの旅。
    当時のオスマントルコを取り巻く世界の状況も垣間見れてよい。
    特に、ヴェネツィアとの関わりが興味深かった。
    塩野七生氏の「緋色のヴェネツィア」と被る部分が好き。

    0
    2020年01月30日
  • シナン(上)

    Posted by ブクログ

    スレイマン大帝の頃のオスマントルコの建築者の話。
    物語として分かりやすく、時代背景をつかみやすい。
    シナンのような経緯でオスマントルコに仕えた人々のことも
    ふと垣間見える。

    0
    2020年01月30日
  • 餓狼伝 2

    最高です!

    闘う男のマンガです(^ ^)

    0
    2020年01月17日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは……ど傑作と作者が言うだけのことはある。
    実は買うの迷ったのだけど……買って良かった。ど傑作だ。
    空海が好きになる。歴史上には数々の天才、偉人がいると思うけど、間違いなく空海みたいな才が欲しい、と思う。
    どちらかがきっと黄鶴の……と思いながら読み進めていったけど、やはり、という感じ。
    黄鶴の企みは深みを感じたけど、弟子たち2人のやったことはあまりに短絡で、方術士のすることかと思ってしまうんだけど若さ故かな、と。
    大猴があんな風にこの件に関わってくるとは意外だった。

    0
    2020年01月10日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三

    Posted by ブクログ

    仲麻呂が李白に宛てて書いた手紙も面白かったけど、次は高力士が仲麻呂に書いた手紙の内容が明かされる。じらすなぁ。
    すぐ死ぬ、もう死ぬ、と書いてる割に、肝心な話は引きのばす。死ぬ死ぬ詐欺みたいなじらし方。
    ま、そうじゃないと面白くないんだけど。
    キャストは揃ったのかな。不空の告白、気になる。

    0
    2020年01月10日
  • 『陰陽師』のすべて

    購入済み

    陰陽師好きにはたまらない

    作者や様々な方のインタビューが載っていて、とても豪華な内容でした。

    0
    2019年12月23日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前巻をハッキリ覚えてなかったけど、何とかなった。
    家と妻を乗っ取った猫と綿畑の妖かしの話だったか。どうもそれが楊貴妃とつながり、阿倍仲麻呂につながり、日本とも、みたいなことか。
    けど完全に脇役と考えていた白龍と丹龍が首謀者みたくなってきたぞ。

    0
    2019年12月08日
  • 陰陽師 螢火ノ巻

    Posted by ブクログ

    今回は道満大活躍。
    悪い人じゃないんだよね。ただ退屈なだけ? 酒が飲みたいだけ?
    誰かと飲みたくなったら、都に行って悪さすれば晴明が相手してくれるしね。
    博雅の、晴明の話に混乱する下りが少なくなって淋しいな。
    二人が褒め合って照れる下りは増えたけど。ツンデレの晴明も、博雅相手じゃひとたまりもない。

    0
    2019年10月31日
  • 陰陽師 天鼓ノ巻

    Posted by ブクログ

    蟬丸の過去
    博雅の受難

    あたりは少し毛色が違って面白かったけど、やっぱり晴明がズバッと解決!なお話が面白いな。

    古典好きでよかった!と関係なく思う。

    0
    2019年10月15日
  • キマイラ14 望郷変

    Posted by ブクログ

    久々のキマイラ!
    細かい設定全然覚えていない!!
    でも、色んな伏線が動き出して、すごい面白かった!!
    大鳳と九十九の話がもっと見たかった。

    次回作はいつ出るのか?

    0
    2019年09月14日
  • 陰陽師 玉兎ノ巻

    Posted by ブクログ

    今年は大好物にありつけた。
    次はいつだろう・・・

    前回くらいまでは、初期のギラギラは鳴りを潜め、年取ったな~といった枯れた内容に変わってきていた。
    今回は、成熟しているというか、心理描写がこまやかになった。
    とにかく安定の面白さ。ネタが尽きないのが凄い。

    0
    2019年07月02日
  • 神々の山嶺 下

    Posted by ブクログ

    山の魅力、山の怖さを
    存分に堪能出来る骨太の作品。

    羽生が山に挑む姿には狂気さえ感じる。

    ネタバレしたくないから、書きたい事が書けない(笑)

    とってもボリューミーな本だけど
    山の事だけでなく、複雑に色んな話を描いているので知らなかった事が沢山!!でした。

    とにかく、迫力満点!! 力強く、また悲しいぐらいに山を愛する伝説的クライマーの生涯。

    オススメしたいですm(*_ _)m

    0
    2019年06月25日
  • 魔性菩薩(上)

    購入済み

    粗野で下品で面白い

    俺だよ、毒島の獣太さんだよ!
    でお馴染み、超A級サイコダイバー毒島獣太が主役の短編(夢枕貘基準)。
    粗野で下品でせこくて喧嘩に強くて金と女と股間に正直で、ちょっと情けない。
    そんな毒島獣太のなんと魅力的なことか。こんな素敵な主人公は他にはいないぜ。あの九門鳳介だって丹波文七だって鳳喉だって九十九乱蔵だってここまでエンターテイメントな主人公じゃない。
    読めよオイ。読んで好きになりやがれ!

    0
    2019年04月26日
  • エヴェレスト 神々の山嶺

    Posted by ブクログ

    山好きには圧巻の面白さがある。山登りがしたくなった。ネパールに飛んで、死ぬまでにこの目でエベレストを是非見てみたい。

    0
    2019年04月18日
  • SF JACK

    Posted by ブクログ

    SF短編集。どの話も結構面白かった。おすすめ。
    宮部みゆきさんの「さよならの儀式」とか、ほろっとする。
    個人的には、完全ヴァーチャルの世界で生きる人間たちを描いた山本弘氏の「リアリストたち」が好きかな。それと独特の一人称の形式で書かれた新井素子さんの「あの懐かしい蝉の声は」も良かった。。

    1
    2019年02月18日
  • 陰陽師 夜光杯ノ巻

    Posted by ブクログ

    陰陽師シリーズは最初から順番に読んでいるわけではないので、この巻はシリーズを読み始めてすぐの頃に読んだのですが、清明と博雅の掛け合いが面白くて!
    他の巻も読んでみたいと思う切っ掛けとなった一冊です。
    中でも、「月琴姫」と「蚓喰法師」がお気に入りです♪
    そして、「浄蔵恋始末」は陰陽師シリーズの特設サイトで作家ご本人がベスト11に選んでいるだけはあって秀逸でした。

    0
    2019年02月11日
  • 神々の山嶺 1

    合作の最高傑作

    夢枕獏と谷口ジローの合作での最高傑作。
    「よまないと損」と言える。
    読んでて思わず「羽生よ~、羽生よ~」と呻いてしまう。

    0
    2019年01月15日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    キャラが微妙に陰陽師とシンクロしてるような気もするけど。
    空海といえば、字が綺麗とか、即身仏とかしか知識が無かった。
    超天才だったのかぁと思いながら、微笑ましく読んだ。

    0
    2018年12月12日