夢枕獏のレビュー一覧

  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    久々の『陰陽師』
    陰陽師 安倍晴明と相方 源博雅のふたりによる9つの怪奇譚。

    今回は呪による掛け合いや菅原道真の怨霊話ようなものはなく、どれもアッサリとしているのだけども、その実、儚くしんみりと、女性に焦点があてられていたような気がする。

    安定した2人(清明&博雅)の、酒を酌み交わし四季折々の庭を愛でつつ静かに語りあうシーンは素敵だな。
    花鳥風月、雅だのう。

    9つの話のうち、どれが一番いいか・・・と、目次を眺めていたのだけども、どれもそれぞれ良いわ。
    思い出すだけでジーンとくる。

    そうそう
    あとがきで、作者が『キマイラ』シリーズを勧めていた。
    清明と博雅が好きな人には読んでもらいたいと

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    2014年01月19日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    晴明の庭の色、匂い、風の温度に、心の底から酔いしれる。毎度、とても幸せな一瞬。文句なしの★5つ。
    色々タイミングが重なったとはいえ、「はるかなるもろこしまでも」で泣きそうに。

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    2014年01月17日
  • 大江戸釣客伝(下)

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     今までの人生のうち釣竿というものに触った記憶は1回。
     運よくその時1匹かかってくれたので釣りに対する印象は悪くはないのですが、釣りの好きな方が夢中になって話してくれるのはどうもピンときませんでした。
     この本を読んで釣りの不思議な魅力を体験してみたいものだと一層思うようになりました。
     思うようにならないことの多い人生。その中で何かに狂い、突き動かされるように生きるのは哀しくもあるけれど、そう生きてこそしあわせなのかもしれない。
     そんな風に生きる人同士が本当の意味で触れ合うことができ、愛しく思うことができるのかもしれない。
     自分の好きなこと、隣の人の好きなことを大切にしたいと思える

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    2013年12月30日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    映画の陰陽師のキャストは本当に素晴らしいと思う。晴明、博雅、道満、あれ以上のキャステイングはないと読み進める度におもいます。

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    2013年12月24日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    映画の陰陽師を先に観ているので、芦屋道満のイメージが怖い人のイメージだったのだけど案外可愛くて味のある人なんだな、と。

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    2013年12月15日
  • 陰陽師 玉手匣 1巻

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    まさかの陰陽師の続編!
    偶然見つけて喜び勇んで買ってしまった。
    陰陽師も、途中から原作と別な感じで岡野さん独自の「陰陽師」になってしまった気がしたけど、これもそんな感じ。
    でもおもしろいし絵が綺麗!!!

    中身を理解するにはあと何回か読まねばならないけども。。。

    また買う楽しみが増えた!良かった!

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    2013年12月05日
  • 陰陽師 1巻

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    原作も大好きなのですが、マンガははじめのうちは原作に沿った展開や表現でしたが、巻を重ねるにつれ、マンガ独自の世界観になってゆきます。ラストへ向かう大きな流れは感動的です。いつまでも持っていたい本です。

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    2013年12月05日
  • シナン(上)

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    夢枕獏の本は初めて読んだが、分かりやすく物語に引き込まれた。
    NHKドキュメンタリーでシナンのセミリエモスクが特集されていて気になって読んだ本。下巻がたのしみ。

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    2013年12月04日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    世に魅力的な男性は尽きないものだ。
    陰陽師シリーズは文庫になり次第、全て読んでいる。
    今作も、雅に涼やかに展開される晴明と博雅の交流が美しい。
    どの話もよかったが、一番気に入ったのはおばあちゃんの夢の話しだろうか。
    彼女ならば…と百人一首に取られた歌を思い出した。

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    2013年11月23日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    妖のモノ達が人の側に居た時代、妖し事件を晴明と博雅が解決してゆく短編集。
    何が好きって、二人が縁側(?)でほろほろと酒を交わしている描写がなにより好き。
    同じ日本でありながら、現代とは全く違う時が流れていた感じがたまりません。こんなにゆっくり流れている時間なのに博雅は「齢を重ねると歳月が早く過ぎる」とか話す。
    そして生まれて死んでいく儚さを憂い、二人で酒を酌み交わす時を大切にしている。
    人の生き方の理想のひとつがあると思えてなりません。
    あとがきで、著者が書き続けてゆくと記していたのが、大変うれしかったです。

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    2013年11月20日
  • 陰陽師 天鼓ノ巻

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    久しぶりの陰陽師。
    文庫の新刊が出たので、それを買うつもりで書店を訪れて、ふと前の巻を買ってたかが気になったので確認したら、買えてなかったので購入。
    それにしても安心のコンビである。
    何がって、月の夜に晴明の家の庭の縁側で、晴明と博雅の二人が座して酒を酌み交わしている。
    その場面を見るだけで、ススススーッと物語の世界に入りこめる。
    あとは一気に読み終えるだけ。
    今回はおなじみの二人に加え、蝉丸法師の出番も多かった。
    また、これまでのように人を助けるばかりでなく、晴明や博雅自身に降りかかる怪異について語られる話がいくつか含まれていたことが新鮮だった。
    さて、というわけで最新刊の醍醐の巻を読みまし

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    2013年11月09日
  • 幻獣少年キマイラ

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    父のおすすめ。
    古典的な能力ラノベという印象だけど、これが三十年も前に書かれたと思うと凄いなと思う。

    亜室さんはキマイラについて色々知ってるのかな?
    話は殆ど進んでないので次巻すでに購入済み。
    いきなり主人公がヒロインじゃない子と肉体関係持っててびっくり。今じゃできない展開ですね。

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    2013年11月03日
  • 新装版 風果つる街

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    ネタバレ

    その老人はみごとな銀髪をしていた。その瞳は異様な光を帯び、ノラ犬を思わせた。加倉文吉、人はその男のことを「真剣師」と呼ぶ。賭け将棋のみで生活をしているもののことである。旅から旅へ、俗世間のしがらみをすべて断ち切って、ただただ強い相手を求めて文吉は生きる。夢を諦めて師匠の妻と駆け落ちした男、父の敵を追い求める女、プロ棋士になり損ねた天才…。将棋に取り憑かれた男と女。その凄絶かつ濃密なる闘いを描ききった連作集。


     賭け将棋を生業とする「真剣師」。一人の老人真剣師を中心にいろいろな人物が賭け将棋をやりにやってくる。

     『銀狐』
     真剣師・加倉文吉の紹介的な会。その老人はみごとな銀髪をしており、

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    2013年10月20日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    ネタバレ

    一番恐ろしく哀しいのは鬼でも物の怪でもなく、人の心だなあ、と、ありきたりな感想を抱く。それにしても博雅が素敵だ。ずーっと変わらず、このままでいてほしい。

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    2013年09月21日
  • 陰陽師 玉手匣 3巻

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    あまりに難解になってきて、どうしよう…という感じだったのですが、この巻はちょっと戻ってきてくれた感があります。
    マキモノが私の心を代弁してくれてるみたいなところがあり、私も鬼な晴明さまも、そして女装な博雅どのも大好物です。
    そう、鬼を退治するのも陰陽師の役目ですものね。
    歌舞伎になるそうで、そのポスターにこの晴明さまも登場してます、もう、たまりません!!

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    2013年08月30日
  • 天海の秘宝(下)

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     夢枕獏 著「天海の秘宝(下)」を読みました。

     江戸を揺るがす怪しい集団と戦う覚悟を決めた、からくり師吉右衛門と親友の剣豪、病葉十三は苦闘の末に天海の秘宝を見つけ出す。しかし、そこには驚愕の真実が隠されていた。

     下巻は正直やられたという感じでした。

     上巻は、謎が謎を呼び、時代劇ミステリーのような形で進み、下巻はその謎が明らかになっていく展開と思って読み進めていたのですが、謎が明らかになるにつれ、上巻とは思い切り展開が変わり、いい意味で裏切られました。

     まさか、思い切りSF小説だったとは。

     タイムパラドックスを織り交ぜ、展開の秘宝の謎に迫る展開は、頭の中でなかなか整理すること

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    2013年08月16日
  • 真・餓狼伝 2

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    過去話をふまえながらの前田光代戦メインの巻。奥義炸裂シーンは、やはりどの格闘漫画でも盛り上がりますなぁ~♪此方の餓狼伝でも「虎王」が出てくるのかが楽しみになるぜ♪

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    2013年08月10日
  • 大江戸釣客伝(下)

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    今までの夢枕獏作品とは傾向が違うので昔からのファンはちょっと戸惑うかもしれない。

    時は江戸、徳川綱吉公が将軍であった頃のお話。生類憐みの令が人々に目を光らせているというのに、因果なことに釣りが好きでたまらないという人の群像劇。

    傍から見れば救いようの無い愚かな行為をする人には、その人自身ではもうどうすることも出来ずただひたすらに自分を突き動かす業のようなものがある。その哀しみを静かに描き出す本作から、人間への静かな愛を感じる。


    『「将軍様だの、お大名だのと言ったって、その着ているものを引きはがしてみりゃあ、おんなじ屎袋だろうがーーー」
    「兄さん、けれど兄さんは、その屎袋が愛しくてなんね

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    2013年07月19日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    終盤に向けての盛り上がりと
    ラスト近いあたりでの切ないシーンに泣きそうになった。
    映画をみてるようだった。
    とても面白い!

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    2013年07月16日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 壱

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    正に夢枕獏の作品!
    幻と呪と怪が入り乱れた物語。
    一番心配だった絵もイメージとピッタリ。
    今後の展開が早く読みたい傑作となり得る初巻であります。

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    2013年06月28日