夢枕獏のレビュー一覧
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ネタバレその老人はみごとな銀髪をしていた。その瞳は異様な光を帯び、ノラ犬を思わせた。加倉文吉、人はその男のことを「真剣師」と呼ぶ。賭け将棋のみで生活をしているもののことである。旅から旅へ、俗世間のしがらみをすべて断ち切って、ただただ強い相手を求めて文吉は生きる。夢を諦めて師匠の妻と駆け落ちした男、父の敵を追い求める女、プロ棋士になり損ねた天才…。将棋に取り憑かれた男と女。その凄絶かつ濃密なる闘いを描ききった連作集。
賭け将棋を生業とする「真剣師」。一人の老人真剣師を中心にいろいろな人物が賭け将棋をやりにやってくる。
『銀狐』
真剣師・加倉文吉の紹介的な会。その老人はみごとな銀髪をしており、 -
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夢枕獏 著「天海の秘宝(下)」を読みました。
江戸を揺るがす怪しい集団と戦う覚悟を決めた、からくり師吉右衛門と親友の剣豪、病葉十三は苦闘の末に天海の秘宝を見つけ出す。しかし、そこには驚愕の真実が隠されていた。
下巻は正直やられたという感じでした。
上巻は、謎が謎を呼び、時代劇ミステリーのような形で進み、下巻はその謎が明らかになっていく展開と思って読み進めていたのですが、謎が明らかになるにつれ、上巻とは思い切り展開が変わり、いい意味で裏切られました。
まさか、思い切りSF小説だったとは。
タイムパラドックスを織り交ぜ、展開の秘宝の謎に迫る展開は、頭の中でなかなか整理すること -
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今までの夢枕獏作品とは傾向が違うので昔からのファンはちょっと戸惑うかもしれない。
時は江戸、徳川綱吉公が将軍であった頃のお話。生類憐みの令が人々に目を光らせているというのに、因果なことに釣りが好きでたまらないという人の群像劇。
傍から見れば救いようの無い愚かな行為をする人には、その人自身ではもうどうすることも出来ずただひたすらに自分を突き動かす業のようなものがある。その哀しみを静かに描き出す本作から、人間への静かな愛を感じる。
『「将軍様だの、お大名だのと言ったって、その着ているものを引きはがしてみりゃあ、おんなじ屎袋だろうがーーー」
「兄さん、けれど兄さんは、その屎袋が愛しくてなんね -
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前作の瀧夜叉姫が、私の感覚的には
残忍でついていけなかったため、
次作品に当たるこちらを読むまで
随分時間がかかった。
本作はどの作品も読後感が良く、好き。
晴明の季節感溢れる庭の描写が美しく、
二人がその庭を眺めつつ、
酒を飲む描写は相変わらずで、
何かほっとさせる。
しかし、博雅のとんでもなく高い
楽器演奏スキルが発揮される話が
増え、以前博雅は晴明の後ろに
くっついて見物していたイメージが
強かったが、今や晴明にとって
助手というよりも相棒というべきか、
本当にいなくてはならない片腕となった感じがする。
露子姫や蘆谷道満、蝉丸法師などの
レギュラーメンバーも健在で、
各自得意分野で -
購入済み
おもしろい
不思議な話。SFというよりファンタジー。天、進化、仏教、愛、生についてバイオレンスと冒険と哲学的問答で語っている。独語に余韻が心地よい。
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ついに全巻読み終わりました。
夢枕獏著「涅槃の王 神獣変化」全7巻。
真理を求めて旅をするシッダールタ(後の仏陀)が悟りを開くまでを描いた伝奇大河巨編です。
作者のシリーズ物の中で、数少ない完結した物語です。
さまざまな人物たちが大団円を迎える中、シッダールタがついに悟りを開き、この長い物語のクライマックスにふさわしい結末を迎えます。
仏陀を主人公にして、これだけアクションやバイオレンス、多彩な人物たち、そして、独特の世界観を描ききるなんて、やはりこの作者だけにしかできないでしょう。
作者の作品をこれまでにもたくさん読んできましたが、これからも読める幸せを味