夢枕獏のレビュー一覧
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本作は「陰陽師」というシリーズの中の1作である。「陰陽師」とは、実在した安倍晴明(921-1005)という陰陽師をモデルとしているという主人公が活躍するシリーズで、長く書き継がれていて多くの小説作品が在り、それらを原案とする映像作品も多く制作されている。
“呪”(しゅ)というような事は、現代の目線では酷く判り悪いが、平安時代に在っては誰かが書き綴った日記等にも言及が在って、数々の説話文学にも材料を供している、「確りした“歴史”」という側面も在る、大きな存在感を示しているモノだ。この「陰陽師」というシリーズは、そういう辺りに題材を求めたファンタジーで、なかなかに愉しい。怪異な事件が在って、優れた -
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※上下巻共通のレビューです
実写とアニメの映画を鑑賞した後に読みました。上下巻通してかなり引き込まれました。物語の骨組みがしっかりしているし、細かい所もかなり考えられています。
上巻は下巻のために舞台設定をした感じですが、ミステリー小説のように楽しめました。これからどうなる?と言う期待感を持ちながら、また情景を感じつつ読みました。
万を期した下巻は、精神的哲学的な要素が強く、一言一言に考えさせられました。上巻は登録フレーズ0でしたが、下巻は11登録しました。「薄い時間」と「濃い時間」の考え方、そして「何故、山にゆくのか。何故、山に登るのか。それには答えがない。それは、何故、人は生きるのか -
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夢枕獏『混沌の城 上』徳間文庫。
SF伝奇大河小説の上巻。
序章に秀吉や信長が登場したかと思えば、本編に入るや武蔵までが登場する。しかし、奇怪なことに武蔵はスニーカーを履き、刀を振るうのだ。そうか、この武蔵は宮本武蔵ではないのか……
物語の全容が少しずつ見えて来る。
流石は夢枕獏。面白い。
西暦2012年に起きた異変により文明社会は崩壊。世界中に大地震が発生、あらゆる大陸が移動し、月が地球に近付き始めた。その原因は信長が手に入れることの出来なかった螺力にあり、螺力を手にした壬生幻夜斎と金沢城の皇王は螺力を独り占めしようと怪しげな動きを見せる。
2155年、邪淫の妖蟲に妻と父を犯され -
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真剣師
それは、日本将棋連盟に属さない、一方の将棋のプロ。
まぁ、日本将棋連盟に属してるプロが日向なら、真剣師は、日陰かな。
自分の腕だけで生きていくのは、同じやけど、街の将棋するとこで、お金かけて勝負する。何か、雀荘とかにいる麻雀のプロみたいなのと被さる気がする。
何にも囚われずに、自分の腕だけを頼りに生きていく…
誰でも一度は、憧れるけど、ホンマにやるの?っとなるとね^^;
勝てばリッチに、負ければ浮浪者やし…
野宿も厭わず、自分の自由だけ…
「勤めを捨て、妻を捨て、子を捨て、ただの風となって流れてゆく」
…ええなぁ〜
どうしよ〜?
って悩む前に、そんな腕がないんで、それ以前の -
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夢枕獏『天海の秘宝 下』徳間文庫。
本所深川に住むからくり師として法螺右衛門の異名を持つ堀河吉右衛門と天才剣士の病葉十三を主人公にした時代伝奇小説の下巻。
下巻は時代伝奇小説から一転し、時代SF小説に……いや、本格SF小説に変貌するのだ。と、簡単に書いてしまったが、この予想外の展開には驚くばかりだった。
堀河吉右衛門のからくりが大黒天のからくりと死闘を繰り広げる。そして、病葉十三は、怪僧・天海より100年の命を与えられた『新免武蔵』と対決する。
『新免武蔵』の正体は……
天海の秘宝とは……
大黒天の正体とは……
江戸の町を恐怖に陥れる強盗団『不知火』、謎の辻斬り『新免武蔵』、人の言葉 -
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夢枕獏『天海の秘宝 上』徳間文庫。
本所深川に住むからくり師として法螺右衛門の異名を持つ堀河吉右衛門を主人公にした時代伝奇小説の上巻。
法螺右衛門こと堀河吉右衛門が、畏友で天才剣士の病葉十三と共に怪異に立ち向かうという設定は『陰陽師』にも似ている。しかし、『陰陽師』とは異なり、活劇がある分、面白みが増している。
謎が謎を呼ぶ上巻。下巻でこれらの謎をどう回収するのか非常に興味深い。
堀河吉右衛門が病葉十三と共に江戸の町に出没する謎の辻斬り『新免武蔵』の正体を探るうちに二人の前に人の言葉を話す怪しい黒犬が現れ、二人の周囲で強盗団『不知火』が暗躍する。そんな中、吉右衛門の前に現れた謎の男、大