夢枕獏のレビュー一覧
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空手家、プロレスラー、武人…あらゆる格闘技の強者を相手に、抑えきれぬ闘争本能を…抽出に抽出を重ねた格闘成分を…全てその拳に乗せ、叩きつける男がいた!!! 男の名は、丹波文七。「最強」の頂を欲してやまぬ男の生き様をここに記す。不滅の格闘神話、新書判で刊行!! カバーイラストは全巻新たに描き下ろし!!
夢枕漠の格闘小説の漫画版第1巻。
無頼の空手家・丹波文七とFAWの若手レスラー梶原のリベンジ戦がメイン。
最強を目指す者たちの戦いが、刃牙シリーズだとバキや刃牙道を先取りする真剣の死闘が、丹波文七vs泉宗一郎、丹波文七vs梶原戦で迫力あるバトルシーンで描かれる。
拳を交えた者同士の友情も、丹波文七 -
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もしかしたら歴史小説を初めて読んだのは忠臣蔵だったかもしれない。
何作か読んだと思うけど、久しぶりのこの忠臣蔵はアンソロジーで、様々な視点で7人の歴史小説家が書いています。
葉室麟『鬼の影』
朝井まかて『妻の一分』
夢枕獏『首無し幽霊』
長浦京『冥土の契り』
梶よう子『雪の橋』
諸田玲子『与五郎の妻』
山本一刀『笹の雪』
どれも視点が新鮮で面白く読めました。
お気に入りは朝井まかてさんの『妻の一分』。
江戸っ子の語り口調が噺家さんみたいだなぁと楽しく読み進めると、この語り手の正体がわかった時に笑っちゃって!
それと神崎与五郎の元妻の話も、ドラマで見たような話だったけど、うるうるしちゃった -
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上巻の中での色々な展開、関係する人物の過去の出来事の描写が在って下巻に至る。
下巻では、或る大きな陰謀と、それを阻んで丸く収めようとする側と、何方に寄って動くのか判り悪い者との動きが交錯しながら、何やら禍々しい事態が進展する。虚実入り混じったような、武術的な戦闘力と呪術とが交錯する闘いが展開する。そして如何なって行くのかという物語だ。
その豪勇な様が「鬼神の如く」と語り伝えられる勇壮な武者が、本当に“鬼”となってしまっているという様子…そこから起こる様々な物語…そういう状況の仕掛人と、その仕掛人の正体を暴いて事態の解決を図ろうとする人々という感の本作の物語。少し夢中になった。
本作は、何か「画 -
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本作は「陰陽師」というシリーズの中の1作である。「陰陽師」とは、実在した安倍晴明(921-1005)という陰陽師をモデルとしているという主人公が活躍するシリーズで、長く書き継がれていて多くの小説作品が在り、それらを原案とする映像作品も多く制作されている。
“呪”(しゅ)というような事は、現代の目線では酷く判り悪いが、平安時代に在っては誰かが書き綴った日記等にも言及が在って、数々の説話文学にも材料を供している、「確りした“歴史”」という側面も在る、大きな存在感を示しているモノだ。この「陰陽師」というシリーズは、そういう辺りに題材を求めたファンタジーで、なかなかに愉しい。怪異な事件が在って、優れた -
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※上下巻共通のレビューです
実写とアニメの映画を鑑賞した後に読みました。上下巻通してかなり引き込まれました。物語の骨組みがしっかりしているし、細かい所もかなり考えられています。
上巻は下巻のために舞台設定をした感じですが、ミステリー小説のように楽しめました。これからどうなる?と言う期待感を持ちながら、また情景を感じつつ読みました。
万を期した下巻は、精神的哲学的な要素が強く、一言一言に考えさせられました。上巻は登録フレーズ0でしたが、下巻は11登録しました。「薄い時間」と「濃い時間」の考え方、そして「何故、山にゆくのか。何故、山に登るのか。それには答えがない。それは、何故、人は生きるのか -
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夢枕獏『混沌の城 上』徳間文庫。
SF伝奇大河小説の上巻。
序章に秀吉や信長が登場したかと思えば、本編に入るや武蔵までが登場する。しかし、奇怪なことに武蔵はスニーカーを履き、刀を振るうのだ。そうか、この武蔵は宮本武蔵ではないのか……
物語の全容が少しずつ見えて来る。
流石は夢枕獏。面白い。
西暦2012年に起きた異変により文明社会は崩壊。世界中に大地震が発生、あらゆる大陸が移動し、月が地球に近付き始めた。その原因は信長が手に入れることの出来なかった螺力にあり、螺力を手にした壬生幻夜斎と金沢城の皇王は螺力を独り占めしようと怪しげな動きを見せる。
2155年、邪淫の妖蟲に妻と父を犯され -
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真剣師
それは、日本将棋連盟に属さない、一方の将棋のプロ。
まぁ、日本将棋連盟に属してるプロが日向なら、真剣師は、日陰かな。
自分の腕だけで生きていくのは、同じやけど、街の将棋するとこで、お金かけて勝負する。何か、雀荘とかにいる麻雀のプロみたいなのと被さる気がする。
何にも囚われずに、自分の腕だけを頼りに生きていく…
誰でも一度は、憧れるけど、ホンマにやるの?っとなるとね^^;
勝てばリッチに、負ければ浮浪者やし…
野宿も厭わず、自分の自由だけ…
「勤めを捨て、妻を捨て、子を捨て、ただの風となって流れてゆく」
…ええなぁ〜
どうしよ〜?
って悩む前に、そんな腕がないんで、それ以前の -