夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
陰陽師シリーズ18作目。
収録作品は以下の通り。
「兼家奇々掻痒」
「金木犀の夜」
「ちび不動」
「媚珠」
「梅道人」
「殺生石」
「哪吒太子」
「按察使大納言 不思議のこと」
文庫本の帯には、祝!40周年とある。陰陽師の記念すべき第1作「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」が発表されたのが、1986年。今年でちょうど40周年という事になる。
40年も経つとたいぶ作品の雰囲気もずいぶんと変わってきた。
最近は、蘆屋道満が主人公となり、晴明や博雅がほとんど出てこない作品があったり、虫めづる姫君、露子姫という新しいヒロインが出てくるようになったりといささかテコ入れもあるが、基本は、安倍晴明と源博雅の名コンビが事件を解決する構図は変わりないのだが、この二人の活動の幅がかなり小さくなってきている。動きが極めて少なくなっているというべきか。
あとがきを読むと作者も72歳と老境の境地に入ってきたとある。安倍晴明と源博雅の二人も年は取っていないようだが、すでに作者同様に老境の境地に入ってきたようだ。
陰陽師のイメージを大きく覆した、この陰陽師の安倍晴明も、どうやら元のイメージ(おじさんの陰陽師)に近くなってきたような気さえする。
ただ、永遠のワンパターンとも言えるこの小説、なんだかんだと言いつつあっという間に読み終えてしまった。まだまだ、お付き合いできそうである。
※藤原兼家、最近やられキャラになってない? -
Posted by ブクログ
ネタバレ陰陽師は私の中でさらりと読める好きなシリーズ。⭐︎5にしたのは、あとがきの追記を見て。もうそんな設定あったの覚えてないです先生!笑 おかげで今確認作業のために1.2巻探してます!それくらいもう初期の設定が薄れるくらい彼のキャラは今のキャラで固定してるのだなと。
今回の内容でいくと一番飛びついたのが梅道人。これに食いついた人は多分同志です笑 今まであまり気にしていなかった相棒2人の関係性。梅道人を読んでえ!そういう仲だったの!とものの見事に思ってしまった。晴明を戸惑わせる博雅、流石だよ。すぐさま真実を確かめるべく、先生のインタビュー記事を探しあて安堵笑 でもあとがきでそのワードについての先生のコメントを読んで、そこから出てきて2人の会話になったのかととても胸が締め付けられた。闘病されてるのは知っていたけれども。
そんなこんなで最後の最後まで感慨深く読めた1巻。終わりはないと言われているが、お元気でもっともっと続きを書いていただきたい。
追記:絶世の美女を最も簡単に手に入れる蘆屋道満。外道っぽいのに毎回嫌いになれなくて困っている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登攀に入ってからは一気に読んでしまいました。休日の午後、読書のみです。
途中では読むのを止めさせてくれない感じ。
久しぶりに読むだけでクタクタです。
山の知識は全くないし、高山病の恐ろしさとか山岳地帯に生きる人々の生活などはうっすらとテレビなんかで観た位でしかなかったのですが物語にグイグイと引き込まれました。
6500メートルを超えた冬の描写は何度も足を運んだ者でしか書けない迫力と真実味を突きつけられました。まさに神々の領域。
「自分には〇〇しか無い。」そう言える人生は私には想像がつきません。
深町が羽生とエベレストで再会したときに見つけた“羽生の単独登頂への拘り“には畏怖しかありませんでした。
これもまたひとつの生き方なのか。
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Posted by ブクログ
本屋で偶然見かけ即買いした本。
病気になったのは知っていたんですがまさかその病気だったとは…。
治療お疲れ様です。
本人が書いている通り最初の方の文章の勢いと途中からは全く違っていました。
文章って精神状態(健康状態)にも作用されるんですね。
読んでいてとにかく面白かった。陰陽師の書き方ととある文豪の書き方確かに似ている…なるほどそういうことか。本当に読んでいて面白い。昼休みに少しずつ読んでいたんですが最後の方は夜寝る前に一気に読んでしまった。
プロレスは全く知らないので(ターザン山本)って書いてあるのがわかればもっと面白かったんだろうなぁ。ターザン山本さんはこういう話し方をされるのかな? -
Posted by ブクログ
敦煌にある千仏洞の莫高窟に赤が描いた絵が赤図で、下法曼荼羅図。それを模写したギャツオがチベットに帰り、開いたのがカルサナク寺。それから千年余りの時を経て、カルサナク寺にやってきたタクトラが赤図に魅せられたのが、今から二百年ほど前。タクトラは敦煌の莫高窟で絵を見た後、羊の皮の絵とそれを包んでいた皮を経堂に納めて土で封印し、チベットにもどり、頭の中に焼きつけてきた絵をカルサナク寺の地下に再現。そこで下法を試み、狂仏となった。タクトラがカルサナク寺を出て建てたのが、ツォギェルが修行することとなったドルマ寺という不思議な因縁。古から語られてきたキマイラのルーツがやっとツォギェルに繋がり、彼もまた狂仏となる。そして、現代になんと赤須子が…。龍王院弘が、菊地が、変わった。大鳳が、グリフィンが、この続きを読めないまま、いよいよ完結の聖獣変へいきます。なんと、長い旅路であったことか、この何十年、終わってほしいような終わってほしくないような。