夢枕獏のレビュー一覧
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巫炎から明かされる衝撃の真実。「大鳳吼は、……」
大鳳、九鬼、巫炎の3人から導き出される真実は、今まで読んできた人には何となく感じていたことだと思います。これまで少しずつ出された事実から予想すると、当然この真実に行き着くはずです。そして、次の真実も。巫炎のこの言葉が、巻の最後を飾るのは見事としか言い様がありません。
だけど、キマイラについての謎はこれから。狂仏(ニヨンパ)という僧も出てきて、キマイラを抑えるのが先か、それとも謎を解くのが先か、それとも大鳳と九鬼の対決が先か。これらのどれか一つでも解決しようと展開していくうちに、巻を重ねていくことになります。まだまだ道は遠いぞ。 -
Posted by ブクログ
大鳳吼、九鬼麗一、再会へ。ここまでにも既に様々な人物が登場しています。この2人以外で、キマイラに外せない人を挙げるとすると、九十九三蔵、菊地良二、龍王院弘でしょうか。あ、もちろん織部深雪もです。
大鳳や九鬼にとっては巫炎。大鳳や九十九にとっては深雪。菊地にとっては、九十九、大鳳、九鬼、由魅だし。復活しようとしている龍王院弘がここにどういう関係をしてくるのか、興味は尽きません。これらの主要人物1人ずつに対して、更に他の魅力的な人達が絡んでくるので、多彩な人物が織りなす生涯小説になってしまったのでしょう。時間的には、ここまでで半年ぐらいしか経っていないのに。
わたしは、現在あらすじを追いながら、物 -
Posted by ブクログ
キマイラの主要人物である九十九三蔵の兄、闇狩り師九十九乱蔵の話です。闇狩り師とは、憑き物落としを仕事とする現代の陰陽師です。夢枕獏といえば陰陽師の安倍晴明が有名ですが、こちらの方が先です。何十年も経つのにシリーズ作品が少ないのは、平安時代の晴明の方が短編でいくつも書きやすく、シリーズが定着しているからでしょう。乱蔵のすごい活躍をもっと見たい。現在連載中の「闇狩り師 摩多羅神」に期待しています。
キマイラ関連では、円空山の真壁雲斎、陰陽師の埴輪道灌が出てきます。キマイラと同時進行しながらこっちに出たり、あっちに出たりして両方を読んでいる人にとって、あーキマイラのあの辺りかと広がりが見えておもしろ -
Posted by ブクログ
今なお夢枕獏がこの物語を紡いでいるように、わたしも読み続けている。今からこの物語を読む人は幸せだと思う。新鮮な気持ちで読めるのだから。そして、今発売されたばかりの結末まで読めるのだから。
でも、初めから読み続けてきたからこそこんなに幸せだと自慢したいわたしもいる。どれだけ語り尽くしても語り尽くせないので、まずは朝日ソノラマのソノラマ文庫から始まったんだよということ。ソノラマ文庫というのはジュブナイルで、イラストは天野喜孝だった。あとがきを読めば、分かるとは思うけど。
大学を卒業して就職した頃のわたしがこんなおもしろい小説を見つけて60歳を越えても読み続けているのは、キマイラと栗本薫のグイ -
Posted by ブクログ
30年以上前から読んでいるわたしの自慢2です。その当時のソノラマ文庫で残っているもの、高千穂遥のクラッシャージョウ、菊地秀行の吸血鬼ハンターD。どちらもイラストがいいです。安彦良和のジョウ、天野喜孝のD、この絵なしでは、この2つの作品はありえない。
キマイラに戻ると、九十九三蔵の兄の乱蔵の闇狩り師シリーズもいいです。現代版陰陽師のお話で、キマイラの龍王院弘が出る「崑崙の王」は読むべきでしょう。
このソノラマノベルスは、文庫だったものを2巻ずつ収めているので、本来ならこの巻で4冊めです。ハードカバー版になり、ノベルスになり、文庫では、角川文庫になっています。あとがきがいくつもあるのは、この -
匿名
購入済み多くの
多くの登場人物が、決勝トーナメントに向かって少しずつ様々な生き様や業を背負って時を経て集まってくる。そんな中で梅川が試合に来れないなんて、、文七何を思うのか。早く次巻お願いしますよ!夢枕獏先生!笑
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匿名
購入済み凄い!
姫川源蔵、磯村露風、何と壮絶な結末だろう。そして後から後から試合?死合、後にその因縁の処理をサラリとかっこよく処理をする男達。カッコいい!
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購入済み
凄!
松尾象山、磯村露風、京野京介、化け物だらけとしか言いようが無い。このうちの1人でも実在していたら世界一なんだろうなあと思うこの頃。文七が少し普通に感じる、