あらすじ
己の内に「獣」を秘めた二人の青年を描く、著者渾身の大河伝奇小説。ノベルス第4巻では、二人の新宿・高層ホテルでの劇的な再会からはじまり、ついにキマイラ化の謎が明らかにされる。それは、人類の、いや生きとし生けるものの進化にかかわる重大事であった。二人の身を案じる玄道師、二人を捕らえんとする格闘家たち、心優しきホームレス詩人らが波乱万丈の物語を展開する。
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Posted by ブクログ
巫炎から明かされる衝撃の真実。「大鳳吼は、……」
大鳳、九鬼、巫炎の3人から導き出される真実は、今まで読んできた人には何となく感じていたことだと思います。これまで少しずつ出された事実から予想すると、当然この真実に行き着くはずです。そして、次の真実も。巫炎のこの言葉が、巻の最後を飾るのは見事としか言い様がありません。
だけど、キマイラについての謎はこれから。狂仏(ニヨンパ)という僧も出てきて、キマイラを抑えるのが先か、それとも謎を解くのが先か、それとも大鳳と九鬼の対決が先か。これらのどれか一つでも解決しようと展開していくうちに、巻を重ねていくことになります。まだまだ道は遠いぞ。