あらすじ
大鳳吼は九十九三蔵の協力を得て、織部深雪を拉致したルシフェル教団のもとへ。深雪の無事を確かめるが、庭で番犬と化した菊地に出会う。一方、九十九を追ってきた龍王院弘は、森で宿敵ボックに出くわす。著者渾身の大河シリーズ!
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Posted by ブクログ
今度は、秦の始皇帝と徐市(じょふつ)の話で、ここにも赤(せき)が出てくる。始皇帝も不老不死を追い求め、キマイラが始皇帝の死に関係しているという。どこまで歴史の中にキマイラは存在しているんだ。でも、今回は、龍王院弘の復活だ。復活にとどまらず、進化している。あのフリードリッヒ・ボックにここまでやるかというところまで来た。ボックとの対決は、一応の結末を見た。凄いの一言。作者夢枕獏の描く闘いは、読みながら頭の中に鮮やかに動きが浮かんで、ワクワクゾクゾクしてくる。こんなシーンを今まで待っていた。ここまで読んできてよかったと思えた。それにしても、その次はまたしても狂仏ツォギェルの過去の話。テンジン・ツォギェルと名前までわかり、テンジンが生まれ育っていく中で下法絵の話が出てくる。敦煌の莫高窟の壁に描かれた絵は誰が描いたのか、その絵を羊の皮に模写したのは誰か、全てが繋がるときが来たのか。そして、ここでも赤とカルサナク寺を開いたギャツオ・ツェリンとの出会いまで遡る。赤がはるか過去から莫高窟やカルサナク寺の下法曼荼羅図へと繋がるキマイラのルーツだったのか。これで過去からの話は語り尽くし、物語が進むことを願うばかりだ。
Posted by ブクログ
久々のキマイラ!
細かい設定全然覚えていない!!
でも、色んな伏線が動き出して、すごい面白かった!!
大鳳と九十九の話がもっと見たかった。
次回作はいつ出るのか?