夢枕獏のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
ぜ
全然、全くわからん!辛うじて、なんとなぁ〜く、キャラクターとストーリーを追ってる。なのに何でこんなにはまるの?もう、一気に全巻、あと玉手箱まで読みたい〜。映画と凄く違うんだけど、何に一番驚いたかって、ここまで一度も清明は「きゅうきゅうにょりつにょ」?だっけ?これを言ってない。映画では何かある毎に言ってたノニ…。
あと、原作も読みたくなった! -
Posted by ブクログ
巻之一では、唐に入った空海が幾つかの出来事を経験し、“妖物”に纏わる怪事件に出くわす。
巻之二では、出くわした怪事件に過去の大きな事件が関わっていることが明かされる。
巻之三では、過去の大きな事件の真相が更に掘り起こされ、進行中の怪事件との関係が明らかになって行く。
巻之四では、怪事件の解決が図られ、その後日の空海の活動の様が描かれる。序に申し上げると、事件の解決が図られる辺りに関しては、例えるなら「一堂に会した関係者に事件を巡る因縁等を解き明かす金田一探偵…」という場面のような“様式美”が入り込んでいるかもしれない…
この「伝奇」にして「伝記」という作品。出会えたことが善かったと強く思う。掲 -
Posted by ブクログ
長めかもしれない物語であるが、劇中人物による会話や「告白が綴られた書簡」というような読み易くテンポが良い文章で綴られている。殊に、橘逸勢―空海と共に唐へ渡った人物―と空海との禅問答のようなやり取りが多く散りばめられているが、これは“主筋”の展開上必要な内容の他、“副筋”である空海が至ろうとした境地、或る意味「哲学」のような内容の示唆に富んだモノで、非常に好かったと思う。
どうでもいいことながら…作中の空海と橘逸勢とのやり取りだが、読んでいた時の「頭の中での“声の出演”」は少し古い映画でそれらの役を演じていた北大路欣也(=空海)と石橋蓮司(=橘逸勢)だった…
本作に関しては、この小説を原案とした -
Posted by ブクログ
偶々、空海に何となく親しみを覚えるようになっていて本作に出くわしたのだが、4冊の文庫本が在る様子を見て「唐で色々なことに出くわす空海という感じの短篇、または中篇が折り重ねられている」という様式を想像した。が、それは正しくなかった。正しく「巻之一、巻之二、巻之三、巻之四」と「続く」ようになっている「長い物語」であった。
巻之一では、唐に入った空海が幾つかの出来事を経験し、“妖物”に纏わる怪事件に出くわす。
巻之二では、出くわした怪事件に過去の大きな事件が関わっていることが明かされる。
以下、巻之三、巻之四へ続く訳だ。
本当に夢中になってしまう作品だった… -
Posted by ブクログ
何となく思った以上に厚めであった文庫本が4冊…読み始めると「続き」が気になってドンドン読み進めてしまう。作中に出て来る“呪”(しゅ)というような不思議な力で操られでもしているかのように、本の頁を繰る手が停められなくなってしまう。
「沙門空海」とは、かの弘法大師こと空海が生涯に亘って最も頻繁に用いたらしい自称で「僧侶の空海」という程の意味合いであるということだ。本作の主人公がこの空海である。
題名に「唐の国」と在るが、本作の物語は作中では「密」と呼ばれている、後に空海がもたらす密教、真言宗を学ぶべく唐に渡ったという時期に題材を求めた物語だ。
本作は空海に纏わる伝記的な事柄、空海が著したとされる書 -
購入済み
読んで損はしない!
夢枕、板垣両氏の合作格闘小説。餓狼伝や刃牙など知っている人は比較的入りやすいと思います。
ゆうえんち1巻の小説内容としては、これから始まる格闘の序章です。
どう展開していくのか?
楽しみでなりません。
この1巻の時点で主人公無門の強さは刃牙より強いかも…?
2巻以降が楽しみな作品です。 -
Posted by ブクログ
原案・板垣恵介、小説・夢枕獏、挿絵・藤田勇利亜『小説 ゆうえんち バキ外伝 2』秋田書店。
第2巻。夢枕獏が様々な制約を物ともせず描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界。非常に面白い。何しろ、本家『バキ道』が度々休載する中、夢枕獏が本気モードで長期連載を継続しているのだ。面白くない訳がない。
主人公の葛城無門について語る実の弟の愚地克巳。と、いきなり蛟黄金丸なる新たな猛者が現れたかと思えば、我らが久我重明の登場。
久我重明の仲介により、葛城無門は『ゆうえんち』の主催者・蘭陵王と出会う。蛟黄金丸の父親である久我重明と -
購入済み
スーパー歌舞伎でトールキン!!
夢枕獏の原作も岡野玲子のコミカライズも好きですが「こういう切り口で来たか…!」と唸らされる作品でした。
「陰陽師」という作品の振り幅の大きさを感じます。
絵が綺麗で眺めているだけでも楽しめます。特にクリーチャーの造形が素敵。
是非作者の意気込みが感じられるあとがきまで読み飛ばさずに読んでほしいです。