夢枕獏のレビュー一覧

  • 神々の山嶺 上

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    カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。羽生がカトマンドゥで目指すものは?柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典。

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    2022年04月27日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 4

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    夢枕獏『小説 ゆうえんち バキ外伝 4』秋田書店。

    夢枕獏が様々な制約を物ともせず本気で描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界の第4巻。いよいよ物語は佳境に入り、既に連載の方は完結を迎えたようで、残すは1巻のみ。

    なかなか面白い。漫画雑誌の連載と同様、2段組みで、イラストも掲載されている。何より、板垣恵介の『バキ』に登場した柳龍光や愚地独歩、夢枕獏の『餓狼伝』に登場した久我重明などの癖のあるキャラクターを巧く絡め、全く新しい『ゆうえんち』ワールドを創造している点が素晴らしい。

    柳龍光に師匠・松本大山の復讐を果たすた

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    2021年11月07日
  • 神々の山嶺 下

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    山岳小説の中でも群を抜く作品。上下巻に分かれる作品なのに数日で読んでしまった。山に挑む緊張感が伝わってきて、自分まで登頂した気になります。オススメ!

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    2021年10月23日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    重い話ではあるはずだが、空海と逸勢の軽妙な掛け合いと展開の早さであっという間に小説の世界に飲み込まれていく。次の展開が気になる。

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    2021年10月20日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    ネタバレ

    以前DVDで見た空海美しき王妃の謎の原作本。ずっと読んでみたかったのだが、先日BSで陰陽師の映画が放送されてたのをきっかけにここに来てやっと手出し。結論すごく楽しかった。
    当時の長安の空気感や風物、宗教まで、色々楽しめた。ホントに当時の長安は国際都市だったんだなー。ゾロアスター教豆知識、仏教豆知識とか、教養的な部分も面白かった。ストーリーは陰陽師で慣れた伝奇物。ホラーテイストもありちょっぴり怖いが、空海が染谷将太さんの顔で余裕をかましまくるので安心して読める。
    分厚めだが行間スカスカでテンポよく読めるので、あっという間に読み終わる。2巻にも期待。

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    2021年09月23日
  • 陰陽師 酔月ノ巻

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    数年前に読んだがもう一度読みたいと思い出したので。

    安倍晴明がたやすく妖、物の怪による怪異を解決していく様が不気味でありつつも美しい。

    短編だが、それぞれしっかりと厚みのあるストーリーなのであっさりと読めるが物足りないと感じることの無い内容。

    同作を元にした映画もまた観たい。


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    2021年09月22日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第二巻

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    藤太vs大百足かっこよかった…
    全体的に外連味があるのだけどそれがよいアクセントになってこれも陰陽師!という説得力がある。
    羅生門のおにでてくるのかな?

    あ、蟬丸のまさかのデザインに大笑いしました。ファンキー!!

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    2021年09月09日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第二巻

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    俵藤太vs三上山の大百足をはじめとして殺陣の描写がめちゃくちゃかっこいいし、益々冴え渡る道満の播州弁。
    妖物、人を問わず絵もキャラ付けも絶品。飄々としつつも瞬間的に切れ味鋭い言を発して晴明をもハッとさせる博雅卿もこれはこれでなかなかいいぞ。。。

    藤太が言う人類には二千年早すぎる全自動無限衣食住……現代に至ってもまだ千年足りないかあ。残念

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    2021年08月31日
  • 神々の山嶺 上

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    夢枕獏さんの小説というと、不思議なファンタジーを思い浮かべるが、これはノンフィクションのような迫力ある小説。誰もやったことのない登り方に生きがいを見出す天才クライマーと、生きがいを見失いかけた写真家が出会い、命をかけたエベレスト登頂に挑む。この主人公を取り巻く脇役の配置と関係性も濃密で、単なる山岳小説ではない複雑なストーリーとなっている。何かに命をかけることが少ないご時世にガツンと一撃を喰らわす衝撃、ギリギリまで追い込まないと何も成し遂げられないことを知っているからこそ通じ合える共通意識、生きる意味など、こういう小説を読むとこちらも魂を揺さぶられる感じ。もっともっといろいろなことが出来るはずだ

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    2021年08月18日
  • キマイラ20 曼陀羅変

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     キマイラシリーズの前日譚となるエピソードが描かれる、SF伝奇アクション。

     あの物語の始まる前にこんな衝撃的なエピソードがあったとは、作者の想像力の深さに改めて感じ入りました。

     格闘シーンの迫力ある描写は健在で緊張感を感じながらページをめくる自分がいました。

     物語と登場人物はますます広がり、この物語がどんな決着をつけるのか、最後まで目が離せない展開です。

     自分としては、好漢、九十九三蔵の活躍をもっと期待したいところです。

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    2021年08月01日
  • 陰陽師 生成り姫

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    なんとも哀しい、ただ哀しい。
    誰の心にも鬼が棲んでいて、鬼になってしまうのをどうすることもできない。せつなかった。
    晴明が言うように、博雅はよい男だ、と改めて感じた。

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    2021年07月27日
  • 神々の山嶺 下

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    素晴らしい!
    ハラハラ、ドキドキして、先を読みたいんだけど、読みたくない!みたいなw
    みんなが絶賛するのは当然だわねぇ〜。

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    2021年07月25日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    次の展開に不安になりつつも空海なら大丈夫という安心感を持って読めた作品。(映画を先に観た影響もあるかもしれませんが。)
    作風が読みやすくとても好きです

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    2021年07月22日
  • JAGAE 織田信長伝奇行

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    織田信長の幼少の頃に出会った妖怪の飛び加藤そして信長の人生のそれぞれのイベントの事件のときに関わって最後の本能寺までをこんな物語で語られるなんてビックリ‼️

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    2021年07月11日
  • 神々の山嶺 下

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    河野啓の「デス・ゾーン」を読んでいる中で、夢枕獏の「神々の山領」を知った。山岳小説でこんなに面白い本があるのかと驚いた。八千メートル級の山を登る困難さを、映像ではなく文章で表す技量が見事。ストーリーも秀逸で最後の展開に舌を巻いた。20年以上も前に書かれた本だが、出合えて良かった。

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    2021年07月11日
  • 神々の山嶺 上

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    河野啓の「デス・ゾーン」を読んでいる中で、夢枕獏の「神々の山領」を知った。山岳小説でこんなに面白い本があるのかと驚いた。八千メートル級の山を登る困難さを、映像ではなく文章で表す技量が見事。ストーリーも秀逸で最後の展開に舌を巻いた。20年以上も前に書かれた本だが、出合えて良かった。

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    2021年07月11日
  • 秘帖・源氏物語 翁-OKINA

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    ネタバレ

    源氏物語そのものを読みたいという人にはあまり好評ではないかもしれない。しかし、普通の推理小説を読むようにどんどんページをめくることが出来るので、本来の源氏物語ほど取っ付きにくいものではない。要所要所に世界中の神話の知識が散りばめられていて、「そう持ってくるか!」と何度も驚いた。

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    2021年07月09日
  • 神々の山嶺 下

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    エベレスト登頂に至るまでの道のりがどれだけ過酷なものなのか知る。デスゾーンの意味も重みも、小説の形でそこに置かれた人の状況や思考で語られることでようやく少し理解できたように思う。
    極限で己を奮い立たせる羽生や深町の姿に、「生きるとは」と考えさせられる。

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    2021年05月09日
  • 神々の山嶺 上

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    さすがの山描写。マイナス30℃でのビバークも岩に宙吊りも、山を知らなくても想像を掻き立てられてゾワゾワする。
    雪山高山の常識?も、素人を突き放さず丁寧に書いてあるので、謎だったことがわかってきてスッキリする(アタックする人って最初から決まってるの?とか)。

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    2021年05月09日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 3

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    夢枕獏『小説 ゆうえんち バキ外伝 3』秋田書店。

    夢枕獏が様々な制約を物ともせず描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界の第3巻。ついに第3巻。物語は既に佳境に入りつつある。物語の展開が早い分、非常に面白い。

    師匠の松本大山の仇である柳龍光を倒すために『ゆうえんち』に入園した葛城無門であったが、最初に闘う相手はゴブリン春日。その闘いの決着を見届けることなく柳龍光は同じ空掌の使い手・神野仁との闘いに挑む。何と冒頭であの合気の達人・渋川剛気が神野仁と柳龍光との恐るべき因縁について語るという大サービス。

    そして、いよいよ

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    2021年05月08日