夢枕獏のレビュー一覧

  • 大江戸恐龍伝 四

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    全6巻から成る時代奇譚小説の第4巻。いよいよ平賀源内が謎の島ニルヤカナヤに渡り、龍と遭遇。越五屋の息子にも近付くが…

    昔の中国の図画や、像碑の写真を織り交ぜ、創作の物語に迫真性を感じる。まるで、時代版ジュラシックパークのような展開になり、そう言う意味では、時代奇譚冒険小説と呼んだ方が正しいようだ。

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    2016年02月26日
  • 大江戸恐龍伝 三

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    全6巻から成る時代奇譚小説の第3巻。尻上がりに面白くなってきた。

    主人公の平賀源内は越五屋の主人から謎の島ニルヤカナヤに漂着し、生存しているという息子の救出の依頼を受ける。依頼を引き受けた平賀源内は三国船ゑれき丸を仕立て、杉田玄白らとともにニルヤカナヤへと向かう。

    龍が棲み、黄金に満ちあふれる謎の島ニルヤカナヤ…果たして、何処にあるのか…

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    2016年02月24日
  • 大江戸恐龍伝 六

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     伝説の島ニルヤカナヤから連れて来た恐龍が江戸で大暴れする中、今までの謎の糸がすべてつながり、源内の運命に大きくかかわっていくのだった。

     6巻まで一気に読み進めてしまいました。

     ミステリーから冒険小説、伝奇時代小説とエンターテインメントの醍醐味をこれでもかと詰め込んだ作品でした。

     これだけの奇想天外な作品を書けるのも作者ならではと改めて感じました。

     平賀源内の死については謎も多く、その悲劇の結末は知っていましたが、まさかこういう形で源内の運命が描かれるとは、衝撃でした。

     そしてこの結末が自分にとってはとても源内らしくて良いのではとても納得したのでした。

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    2016年02月01日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(1)

    購入済み

    こちらの方が好きだな

    大分前に岡野玲子の陰陽師を読んだのですが作画の出来の良さでこちらの方が好きになりました。さらに岡野玲子の陰陽師はどうも独善的な論理を展開し始めて嫌になりましたがこのシリーズはこのまま夢枕獏の原作を再現して欲しい。

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    2016年01月05日
  • 神々の山嶺 5

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    夢枕先生と谷口先生のファンである自分には連載当時垂涎の作品でした。

    原作小説の完成度に負けず劣らずの密度と完成度!

    この度、劇場映画化されるということで久々に読み直してみましたが...
    よっぽどの出来でないと両先生のファンは納得しないでしょうねぇ...

    手元には文庫版しか残っていないので今度発売される愛蔵版の購入も考えてみたいと思っています。
    A5判で出るといいんですが。

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    2015年12月31日
  • エヴェレスト 神々の山嶺

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    ジョージ・マロリーのカメラを見つけた深町誠は、天才登山家の羽生丈二と出会い、彼の謎を追いかけることになる。

    1000頁を越える大作でしたが、山好きには堪らない一冊でした。山で仲間をなくし、恋人に振られ人生に苦悩する深町や、ひたすら前人未到に燃える羽生を見て、山に登ることの意味を考えてしまう。マロリーは、そこに山があるから登ったと言う。山に登ることは楽しいと言うひともいるけど、本当は苦しいものだと思う。平坦な道を歩いた方が当然楽だし、ケガや死のリスクもある。苦しい時間があるからこそ、楽しいと言えるのではないか。登山とは一種の麻薬のようなものだと思う。何かを征服すると言うのは、ひとの本能だと思う

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    2015年12月29日
  • エヴェレスト 神々の山嶺

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    エベレストを登る。

    壮絶なエベレストの描写と、真摯に山に向きあう姿勢。

    少しは日本の山に登るが、そこから想像もすることができない世界。

    山を通して、生きることを考えさせてくれる。

    気分が高揚した。

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    2015年12月15日
  • ヴィラネス ―真伝・寛永御前試合―(2)

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    凄い、と言うよりかは、凄まじい、と言いたい内容
    感想の前に一つ、未読の方に僭越ながらアドバイスを
    1巻と2巻はまとめて一気に読んだ方が面白い、と思う。そちらの方が、面白さっつーより、この『ヴィラネス―真伝・寛永御前試合―』のヤバさにKOさせられる事が出来るだろう。これは私が、ヤングマガジンサードで、この作品をリアルタイムで読んでいないから感じる事かも知れん
    恥ずかしながら、原作の『真伝・寛永御前試合』は読んでいない。しかし、夢枕獏先生の作品だ、確実に毒があるのは容易に察せる
    この漫画かつ雨依新空先生のどこが凄まじいかって、原作が持っている毒を更に強めているコトだ。個性が外道なキャラを美少女にす

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    2015年11月18日
  • エヴェレスト 神々の山嶺

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    文庫本で1000ページを超える長さだが、さほど長さを感じせさせない面白さだった。文章が短くて行変が多いというのもあるのかもしれないが。
    不器用な主人公たちの生きざまに感動を覚える。是非映像を観てみたいと思う。

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    2015年11月16日
  • 神々の山嶺 下

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    がっつり、読み応えがある作品でした。
    登場人物も容易に想像でき一気に読破してしまいました。
    山の描写がリアルで自分がエベレストに挑戦してるような錯覚に落ちるような感時でした。

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    2015年11月10日
  • エヴェレスト 神々の山嶺

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    さすがに合本版となると1000ページを超える物凄いボリュームに圧倒される。再々読になるのだが、何度読んでも面白い。数ある山岳小説の中でも、群を抜いた傑作であろう。

    1924年にエヴェレスト頂上付近で姿を消した登山家のジョージ・マロリーの物と思しきカメラを手に入れた深町誠。カメラの謎を追う深町は孤高の登山家・羽生丈二と出会い、羽生のエヴェレストに賭ける想いに感化されていく…

    背筋が寒くなるような迫力のある山の描写と登山家マロリーに関するミステリーを織り交ぜた面白いストーリー、羽生丈二、深町誠の生き様に魅了される。

    この作品を原作に谷口ジローの作画した作品も面白かっただけに、2016年3月ロ

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    2015年10月25日
  • ヴィラネス ―真伝・寛永御前試合―(1)

    購入済み

    雨衣新空さんが気になる。

    漫画はかなり面白い、表紙買いしたのですが、当たりを引いた気分です。 今一番、続きを読みたい作品ですね。 作画の雨衣新空さんの他の本を見たいと思ったのですが、「ヴィラネス」が初作みたいですね。 画がデビュー作と思えないぐらい貫禄があるのですが。 以前、何されてた方なのか気になる。

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    2015年09月23日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    すごく読みやすい

    晴明と博雅の語りから始まり、事件を解決していく流れはずっと一緒なんだけど、事件が毎回面白い

    自然の描写が美しい

    今回は保憲が出番多めで嬉しかった(*^ω^*)

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    2015年09月11日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    陰陽師シリーズ。長編上下巻。

    ガッツリ長編の今作、面白かったァ。将門伝説と上手く絡めてあり、途中に散りばめられた伏線エピソードもきっちり下巻で回収。最後まで面白かった。それにしても、道満さんはホントいいところ取っていくナァ。

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    2015年07月22日
  • キマイラ3 餓狼変

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    キマイラ第3巻

    九十九編といってもいいほどの巻だと思う。
    1巻の登場から体躯以外は最も人間的な雰囲気で描かれていた九十九だからこその悩みや葛藤があり、共感的に読み進めることができた。
    物語の展開として、非常に今後の恐怖をあおるような話ではあるが、九十九については救いのある話だった。

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    2015年07月11日
  • 宿神(4)

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     平家の隆盛と没落を目の当たりにしながら、西行は歌と弔いにその人生を費やすのだった。

     西行と清盛の対照的な生き方が心に残りました。

     そして、あの時代の権力の興亡を西行の目を通して感じることができました。

     まさに、あの時代の武士の象徴が清盛で、その時代を見届け、歌の心に残したのが西行だったのではないかと思いました。

     自分の心と向き合いながら、人を愛し続けた西行の行き方は、今の時代だからこそ強く人の心を打つのではないでしょうか。

     そんな西行を改めて好きになることができた作品でした。

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    2015年06月15日
  • 宿神(3)

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     仏門に入った西行は、高野山に登り、亡き人を弔う。一方都では政権をめぐって大乱の気配が漂い始める。

     西行の人を想う気持ちの強さが感じられました。

     人を想うがゆえに苦しんでしまい、その苦しさから逃れるために仏門に入りながらもなお苦しみ続ける西行の生き様に心を打たれました。

     一方都では、親友の清盛が政権をめぐって画策しており、西行とは対照的な生き様が面白く感じられました。

     いよいよ次巻が最終巻、西行と清盛の運命をしっかりと見届けたいと思います。

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    2015年06月06日
  • 宿神(2)

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     待賢門院璋子への許されぬ恋慕の気持ちを苦悩を抱えながら、ついに義清こと西行は出家を決意する。

     当時でさえ、家族も武士の身分も捨てて仏門の道の入ることは、かなりの決意の強さがないとできないことだと想像できますが、その心の内面の変化を人との出会いと心に棲む鬼によって描いているところがとても読みごたえがありました。

     苦悩する義清を支える清盛の存在も重要で、この後、西行と歴史にどのように関わっていくのか、そこもこれからの楽しみです。

     それにしても白河法皇の存在感はこの巻でも圧倒的で影響力の強さに驚きました。

     次巻の西行の人生を楽しみに読み進めていきたいと思います。

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    2015年05月25日
  • 宿神(4)

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    ☆2015年5月7日
    私にとって夢枕獏といえば『陰陽師』のイメージが強い。
    宿神とは何なのかの解説を読んでいると、陰陽師の裏にあるものをほうふつとさせるが、小説そのものはそちらに行かないように細心の注意をもって描かれているように感じる。
    同じテーマで、ほかの作品もあるらしい。
    早速取り寄せてみよう。
    夢中になって読める4冊シリーズだった。

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    2015年05月24日
  • 宿神(3)

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    ☆2015年5月5日
    秋田帰省の帰り道、新幹線で黙々と読んだ。
    掌の中で時代が流れていく感覚が面白い。
    もはや小説の域を出て、歴史の研究書状態になっている。

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    2015年05月24日