夢枕獏のレビュー一覧
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陰陽師シリーズの最新刊です!我慢できなくて、他に本でいる本があったのですが中断して購入しました。
今回は山月記をモチーフにした作品が収録されていました。
「銅酒を飲む女」。助けたのに、恩返しではなく命を狙われるとは・・・。
「桜闇、女の首」。自分が死んだ後、夫にずっと1人でいてもらいたいかぁ。気持ちはわかる気がしました。私は見たくないので、成仏して待っていたいですね。
「首大臣」。朝起きたら首だけに・・・これはかなり困りますね。助けを呼ぼうとしても、電話もかけれないし、動けないし。朱雀門の鬼さんが登場します。
「道満、酒を馳走されて死人と添い寝する語」。すごいタイトル。内容もこのタイトルのまんまでした。道満すっかりレギュラーですね。
「めなし」。ちょうど最近京都へ行ったときに、下鴨神社で榊の木を見てきました。まさか、こんなホラーな情景になるとは。。
「新山月記」。山月記のお話ってやっぱり切ないです。
「牛怪」。彦星の浮気モノー!でも、年に1回、しかも梅雨の時期でもし雨が降れば会えない。これは彦星でなくても浮気するような。。?
「望月の五位」。「お月さまがわたしを追いかけてきてる」。自分が幼かった頃にそんなことを言ってたなと思い出しました。
「夜叉婆ぁ」。親心かぁ。私もあんまり心配かけないようにしないとなと思いました。 -
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京都出張をきっかけに読み始めた陰陽師シリーズ。出版されているものは読んでしまおうと購入しました。
シリーズ9作目。生成り姫以来の長編です。しかも上・下巻です。いつも短いお話でかなり満足させていただいておりましたが、長いお話もやっぱり面白かったです。
今回、平将門が登場するのですが、自分が思い描いていた平家とは全く異なるものでした。私は好きでした。でもやっぱり切ない気持ちにさせられる場面が多かったです。
蟲毒の術。何かで読んだことがあったのですが、なんだったか思い出せずにもやもやしました。それにしても恐ろしい術です。毒虫を壷に閉じ込め、共食いをさせる。そして1匹残った虫を呪術に利用する。
道満という人、ふわふわして変な人なのですが、なんとなく誰にも、どこにも捕らわれない、ちょっと面白い人だなと思いました。(今回良いキャラだったからな。) -
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このとき読める陰陽師シリーズはこれが最後になります。とても楽しい時間を過ごすことができました。清明と博雅のやりとりにいつもほっこりさせてもらいました。生涯でここまで思い合うことができる友と出会うことはなかなかないのではないかと思います。
「百足小僧」は怖かったですね。動きの描写がうまく、這ってくる実貞が想像できてしまいました。
「犬聖」。赤子を守る白い犬。真実はわかりませんが、私もそんなことがあっても良いのではないのかと思いました。
不言中納言の物語は後味が悪かったです。でも、人を喰う妖、それを野放しにすれば、人が喰われてしまう。エゴだけど話さずにいられないですよね。昔話で、話してはいけない話をしゃべってしまい、嫁が去って行くというパターンをよく耳にしますが、殺されてしまうのはいただけないですね。 -
Posted by ブクログ
陰陽師シリーズの11作目です。今回は9本の物語が収録されています。博雅は妖にもモテるなぁと思いました。そしてなんとラストにあの浄蔵さまの色恋話が・・・。
「月琴姫」。罪作りな博雅の話でした。なんと妖の上に国境まで越えてしまう博雅の魅力。悪気がないところがまたやっかいですね・・・。
「花占の女」。ラストの絵面がめちゃ怖くてびっくりしました。でも、庭一面菊の花で埋めつくされた聞く屋敷で私も酒を飲んでみたいです。
「龍神祭」。博雅の葉二の音色は神をも魅了する。ぜひ聴いてみたいです。
「月突法師」。つくつくほうしってこういう感じを書くんですね。
「無呪」。またしても博雅の葉二が騒動を生みます。とても悲しいですが、再び娘に会うことができてよかったのか・・・?
「蚓喰法師」。なんともきれいなお話でしょうか。
「食客下郎」。清明、鬼の立場も考慮する。でも取り違えですむものなのでしょうか・・・。
「浄蔵恋始末」。あの浄蔵さまの恋物語。良い話でした・・・。
「魔鬼物小僧」。鬼になっても真っ直ぐな小僧の姿にじんわりしました。 -
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京都出張をきっかけに読み始めた陰陽師シリーズ。出版されているものは読んでしまおうと購入しました。
シリーズ9作目。生成り姫以来の長編です。しかも上・下巻です。いつも短いお話でかなり満足させていただいておりましたが、長いお話もやっぱり面白かったです。
今回、平将門が登場するのですが、自分が思い描いていた平家とは全く異なるものでした。私は好きでした。でもやっぱり切ない気持ちにさせられる場面が多かったです。
蟲毒の術。何かで読んだことがあったのですが、なんだったか思い出せずにもやもやしました。それにしても恐ろしい術です。毒虫を壷に閉じ込め、共食いをさせる。そして1匹残った虫を呪術に利用する。
道満という人、ふわふわして変な人なのですが、なんとなく誰にも、どこにも捕らわれない、ちょっと面白い人だなと思いました。(今回良いキャラだったからな。) -
Posted by ブクログ
京都に出張したときに購入しました、陰陽師シリーズ。すらすら読めるし、続きが気になるしで途中でやめられなくなりました。
それにしても毎回登場する清明と博雅の縁側の酒宴シーン、おつまみが美味しそうです。清明の自宅の庭を眺めながらが多いですが、この雰囲気も最高のおつまみだよなー、いいなーと羨ましがってます。
「鬼小槌」。雪見酒を飲みながら、雪について語る博雅。好きだなぁ、この完成。私もこんな風に世界を感じたいなぁ。それにしても鬼達にも一目置かれる道満。すごいねぇ。
「棗坊主」。ちょっと切ない最後でした。うん、でも良かったのかな。
「東国より上る人、鬼にあうこと」。ほらー、だから名前を聞かれてもほいほい名乗っちゃいけないんですよね。みんなうっかり名乗ってますが、自分もいってしまいそうで心配。それにしても追われるのは怖いですね。
「覚」。この方法、清明でないと無理ですよね。私は雑念だらけで頭を無にはできないので、即食われるなと思いました。
「針魔童子」。最初の生命の話。人はいつ死ぬか、か。うん、答えが出ないですね。 -
小説の方も読んでみたいです
最初はコミックか~と軽い気持ちで、読み進め?ましたが、段々とエベレストの凄さが伝わってきました。この後は小説を読んで、映画の方ももう一度観ようかなと思いました。
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Posted by ブクログ
今回は9編が収められていまして、そのうち3編は蘆屋道満がメインとなり、晴明や博雅が出てこないエピソードになっております。それら3編、「うまい酒にありつくため」と嘯きつつも、道満結構ええことしてるやん!?というストーリーになっておりまして、これはこれでなかなかいい感じです。
もちろん、我らが晴明&博雅メインの6編のエピソードも、安定の心地よさと面白さを届けてくれます。
晴明の屋敷の縁側の簀子の上で、蜜虫あるいは蜜夜を傍らに侍らせつつ、晴明と博雅が瓶子の酒を口に運びつつ交わす会話の他愛なさと思いもよらぬ深さ。そこから巷で起こっている不可思議な出来事へと話題が展開し、その謎を解くべく「ゆこう」「ゆこう」ということになる流れ。
このお決まりのパターンが、読んでいて本当にウットリするほど心地よく飽きを感じさせません。
そして、不可思議な出来事や謎も、晴明の手で解き明かされてみると、その因果-そこに絡む人の様々な思い-がとてもシンプルで、なんか安心させられて、いいも悪いもひっくるめて人というものを愛おしく思わせてくれます。
本書のあとがきが書かれた2014年時点で、もう三十年書き続けているシリーズと作者は述べておられますが、延々と続いてほしいシリーズです。 -
Posted by ブクログ
作者、夢枕獏さんはあとがきで、こう書いた。
「書き残したことはありません」
全てをだしつくした1000ページにおよぶ大作は、ガツンと直球の山岳小説だった。エヴェレストに立ち向かう主人公には実在のモデルがあり、ノンフィクションでありながらも実話だと錯覚してしまうほどのリアルさ。
エヴェレスト頂上付近で姿を消し、「果たして彼は登頂したのか」と謎を残した実在登山家ジョージ・マロリー。ある登山家カメラマンが、彼のものとおぼしきカメラをチベットでみつけたことから始まる。そのカメラを巡って出会う登山家は、森田勝がモデル。ライバルの登山家は長谷川恒雄がモデル。もうこれだけですごい物語が始まる予感満載である。
勿論高度8,000mは体感したことはないが、終始想像力を掻き立てられる文章と展開で息苦しくなるぐらいの恐怖をおぼえた。
人はなぜ山に登るのか。根底にあるテーマはこの言葉のみであろう。1ミリの足場にアイゼンを食い込ませ、岩に張り付く彼らの姿に釘付けになり、昔から何度も繰り返し問われてきた質問をしたくなる。「震えるほどの恐怖に立ち向かい、指を失ってもまた登り、愛する人を捨ててもまた挑み、なぜそこまでして山に登るのか」と。ストイックな世界にまったく目が離せない、あっという間の1000ページだった。