【感想・ネタバレ】ヤマンタカ 下 大菩薩峠血風録のレビュー

あらすじ

机竜之助や宇津木文之丞らが集う御岳神社の奉納武術試合。土方歳三も参戦し、真剣で生命を賭ける男たちの死闘のゆくえは!? そして、互いの因縁が明らかになったとき、彼らがたどる数奇な運命とは……。

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Posted by ブクログ

 本文はハードカバー全1巻で読んでしまったので、解説を目当てに借りる。
 なんと、夢枕獏の背中を押した鈴木敏夫プロデューサーによる解説。これは最適任だ。
 獏さん原作のジブリ映画、幻に終ったのが惜しまれる。
 宮沢賢治が「大菩薩峠」を読んでいたとは知らなかった。

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2021年02月19日

Posted by ブクログ

 土方歳三は、強さを究めるため机竜之助との決死の勝負に挑む。未完の大作「大菩薩峠」が甦る。

 数多くの格闘小説を描いてきた作者が剣の勝負を描くことで、剣豪小説の新たな魅力を感じました。

 それぞれの流派の特徴や剣の技術の造詣などが奥深く表現され、物語の魅力をさらに引き出すことができていると思いました。

 また、あくなき強さを求める土方歳三を中心に描くことで机竜之助の冷たく暗い強さが引き立っていました。

 机竜之助の化け物じみた強さの秘密もこの物語の重要なポイントになっており、人の強さと弱さを読み取ることができました。

 名作「大菩薩峠」を新たな魅力ある作品として読むことができてとても感謝しています。

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2020年04月22日

Posted by ブクログ

夢枕獏『ヤマンタカ 下 大菩薩峠血風録』角川文庫。

中里介山の『大菩薩峠』を下敷きにした夢枕獏の剣豪格闘小説の下巻。

土方歳三と巽十三郎の文字通りの真剣勝負の結末は……魔剣を操る机竜之助の秘密とは……全てが明かされる下巻。

なかなか読み応えがあった。何十年と掛かっても完結しない『餓狼伝』よりはずっとスッキリする。完全決着の真剣勝負というのがストーリーにメリハリを効かしているようだ。

4年に1度の奉納試合で机竜之助、宇津木文之丞、土方歳三らの剣豪たちが剣を交え、命を賭けた真剣勝負を繰り広げる。生き残るのは誰なのか……

本体価格880円
★★★★★

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2020年02月02日

Posted by ブクログ

夢枕獏版の大菩薩峠 下巻

4年に1度の奉納試合に向けて、色々と動きがあった。
机竜之助の音無しの構えと音無しの剣。
青い猿と母親の自害の真実。

土方が手に入れた名刀:和泉守兼定(イズミノカミカネサダ)
獏ちゃんならではの艶めいて凄まじく美しく武骨な表現に
ゾクゾクしました。

試合後の予想外の出来事に、主要人物達を総動員して斬り合わせ
更には、竜之介の体のことも含めての解決。
一気に脱力したって感じ。
ちゃんとその後の新選組にも繋がるから、ありです。

解説で、中里介山氏の大菩薩峠には、宮沢賢治も
詩を書いていて、紹介されていた。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

こんだけ死にそうにないスーパー剣豪をたくさん登場させておいて、ちゃんとケリがつくんだろうかという心配はあったが、予想に反してキッチリ収めてくれました。

ただ大菩薩峠という有名(?)な書について、タイトルぐらいは知っていたが、読んでもないし、あらすじも知らなかったので、面白さは半分だったかも。

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2020年07月23日

Posted by ブクログ

少年漫画にありがちな、無理に(登場人物たちは無理にと思っていないようだが)戦いの場面を作っては仕合う感じの展開。
あまり戦い好きではない自分からすると、さっぱり理解できない。しかし、戦闘シーンが軸(多分)なので、読んでいて面白さを見出しにくい。
伏線などもちゃんと回収しているので良く出来ているとは思うが、戦闘バランスがおかしく、すっきりしない。
大菩薩峠という元ネタの小説があるらしいのだが、別に読んでみたくはならない。

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2024年04月10日

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