夢枕獏のレビュー一覧

  • ヤマンタカ 下 大菩薩峠血風録

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    夢枕獏版の大菩薩峠 下巻

    4年に1度の奉納試合に向けて、色々と動きがあった。
    机竜之助の音無しの構えと音無しの剣。
    青い猿と母親の自害の真実。

    土方が手に入れた名刀:和泉守兼定(イズミノカミカネサダ)
    獏ちゃんならではの艶めいて凄まじく美しく武骨な表現に
    ゾクゾクしました。

    試合後の予想外の出来事に、主要人物達を総動員して斬り合わせ
    更には、竜之介の体のことも含めての解決。
    一気に脱力したって感じ。
    ちゃんとその後の新選組にも繋がるから、ありです。

    解説で、中里介山氏の大菩薩峠には、宮沢賢治も
    詩を書いていて、紹介されていた。

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    2025年07月20日
  • ヤマンタカ 上 大菩薩峠血風録

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    夢枕獏版の大菩薩峠 上巻

    獏ちゃんが好きなのと、新選組のメイン3名が出てたので
    手を出してしまいました。
    これは壬生浪士組になる前のお話だったのですね。

    獏ちゃんの描く世界って、ちょっと水気を含んだような艶が
    お気に入りだったんですが、これはゴリゴリの熱い剣豪たちの
    世界で、土方さんがゴツイ!まさかのすね毛の描写まで!

    中里介山氏の長編時代小説(未完)を基盤として、江戸に出る前の
    土方、近藤、沖田が、大菩薩峠で4年に1度開かれる奉納試合に
    出場するまでの男臭くて熱いお話です。
    分厚いのにサクサク読めるところが獏ちゃんです。
    下巻を読みます。

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    2025年07月20日
  • 陰陽師 玉兎ノ巻

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     陰陽師安倍晴明と源博雅の活躍を描く陰陽師シリーズ第15弾。

     久しぶりの「陰陽師」だったので、晴明、博雅の二人と酒を飲みながら、不思議な話を聞かせてもらったような、懐かしい感触を思い出しました。

     未だに続いているのこのシリーズ、どのエピソードから読んでも楽しめるところはさすがだと毎回感じます。

     今回も準レギュラーの道満や蝉丸も登場し、彼らの言動によって、愚かな人の業がより深まるように感じました。。

     また、人を思う気持ちや憎む気持ちなどは、いつの時代も変わらないのでしょう。

     ただ、平安の頃はその思いが鬼という闇に飲み込まれたのに対し、今の時代は、鬼とは違う恐ろしい闇に支配され

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    2025年07月19日
  • 神々の山嶺 下

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    壮絶だった。のめり込むように読んだ。というか、実際に山を登ったこともないのに、あたかも体験したといってもいいくらいリアルに想像できた。それくらい、筆力がすさまじく、この一冊を書くのにに長い時間をかけたという著者の執念を感じた。

    その後、壁のぼりに興味をもったので、いくつか動画をあさって見てみたのだけど、リアルの世界の山登りたちは、本当に命を懸けて、でもだからこそ、楽しそうにしていた。

    すごい世界を見せてもらった。

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    2025年06月30日
  • 大江戸火龍改

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    江戸版陰陽師。世界観としてはやっぱり陰陽師の方が好きなのはもはや好みかと。同じ憑き物落としでも全体的に読んでて時代の新しさを感じるのはなんでなんだろう。言葉選び?全体の話としては割と軽めな感じでサクサク読めてここから読み始めるのもありかと!個人的にはもっと根深いどろどろしたものが好きなので、このシリーズももっと深くなっていくことを期待!

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    2025年06月21日
  • 陰陽師

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    さらっと読めた。
    面白さはよく分からなかったが、続編をもう少し読んでみたいと思った。
    清明と博雅の2人の掛け合いは、良かった。

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    2025年06月16日
  • 大江戸釣客伝 上

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    自分は釣りをやらない。しかしこの本は面白い。そこが良さであり,不思議なところ。結構な厚さのある上下巻の前半は江戸時代、5代将軍綱吉の時代に釣り好きが日々楽しんだり、釣果をあげたり、逃げた魚を悔しがったり、の繰り返しばかりである。
    上巻の途中で綱吉が釣りのどこが面白いかと問うと、釣り好きには釣れる時も釣れない時も、釣った後も釣りに行く前もなんでも楽しくて何が面白いか答えられないという場面がある。釣りをしない自分にもその気持ちがなんとなく伝わる。
    誰が主人公の小説かもよくわからない様だが、俳人の其角、絵師の朝湖、旗本の津軽采女という3人の役割が徐々に明らかになってゆく。綱吉といえば生類憐みの令、果

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    2025年06月03日
  • 陰陽師 生成り姫

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    ネタバレ

    陰陽師、シリーズ初の長編。
    映画で観たエピソードでした。当たり前ですが原作の内容の濃さがすごかった。こんな悲しい話ない。。
    済時、なんてひどいことを…

    博雅と晴明の関係がなんかもう、付き合っちゃえよってくらい強い絆というか…作中でも言ってますが、博雅の存在が晴明を繋ぎ止めてるんだなと思いました。
    余韻がすごい。しばらくは思い返すと思います。

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    2025年05月22日
  • 仰天・俳句噺

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    夢枕獏『仰天・俳句噺』文春文庫。

    ステージⅢのリンパ癌で闘病生活を送る夢枕獏の闘病と俳句にまつわるエッセイ。抗癌剤の影響らしく、文章は統一性が無く、滅茶苦茶、あっちに飛んだり、そっちに飛んだり。それでも内容は十二分に面白い。

    幸いリンパ癌は寛解したとのことで、今後再開されるであろう数々の連載小説が楽しみである。


    夢枕獏がデビュー直後の20代半ばで『神々の山嶺』を構想し、19年から20年近く掛けて執筆したとは知らなかった。

    『仰天・プロレス和歌集』も面白かった。当時はプロレス大好き人間で、週刊ゴングとか週刊プロレスを読みつつ、プロレスの地方興業やUWFの興業などにも行っていた。全日本プ

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    2025年05月22日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    ネタバレ

    この2人ずっと酒飲んでるけど胃とか肝臓とか大丈夫かな…
    というか、文章から伝わる晴明の妖艶さよ…
    かっこいいな…
    「月見草」はこれ宝探しですね!詩からこれ宝探しだな!と気づいてなんか得意な気分になってた。
    「漢神道士」はお酒分けてあげればよかったのにと可哀相な気持ちになりました。
    「髑髏譚」はグロいし、理不尽…ツボ使わなかっただけじゃん…でもこれ話が一番好きでした。
    ”『法華経』を誦して、極楽往生を願うというのも、執心ということでは同じさ”という言葉には納得してしまった。

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    2025年05月18日
  • 餓狼伝 : VII

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    前半では北辰館のトーナメンでの濃い格闘を楽しめ、後半では過去の因縁がある人物の再登場+新たな格闘家の登場で物語が大きく動くのを楽しめる。個人の濃密な話と物語という大きな流れという2つの楽しみが詰まっている贅沢な1冊だ。

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    2025年05月11日
  • 宿神 第一巻

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    道ならぬ恋に坊主が悩んでるだけの物語がこんなに面白いんだから、プロの作家ってすごいなあ。
    あの人とあの人同時代人なんだーと勉強にもなる。

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    2025年04月24日
  • 餓狼伝 : VI

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    いよいよ始まったトーナメント。数々の闘いの連続に読み進めるスピードも増し、いつもより頁をめくる指先にも力が入ってしまう。じっくり興奮を味わいたいのだが、どんどん読み進めてしまいもったいない気もしたが、最終頁の数行でもう次巻が読みたくて仕方がない。

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    2025年04月16日
  • 餓狼伝 : V

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    グレート巽の過去に焦点を当てている本巻。こんなふうなキャラクターの掘り下げがあるからキャラクターに対しての感情移入が高まり、この先の物語がより一層楽しめるようになるのだろうな。

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    2025年04月16日
  • 餓狼伝 : IV

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    個別の濃密な闘いは少ないが、そのぶん主人公たちを取り巻く組織や団体の思惑や動き、ある意味で大きな闘いが進んでいて、この先主人公たちをどこに連れて行き、どう闘わせるのだろう?と今回も次巻へのわくわくがとまらない。

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    2025年04月16日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    完全にフォーマット化された構成なのに、全く飽きもせずに面白い。
    晴明宅の野趣溢れる庭で酒を飲み、どちらかが不思議な話を持ち出し、2人でゆこうと行って解決に行く。
    原因は言葉が呪になったものか想いが鬼になったもののどちらかで、晴明が博雅の何気ない発言にヒントを得て一件落着。ただそれだけなのに、どうしてこんなに面白いんだろう。
    そういえば、最近蘆屋道満が可愛く見えてきた。

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    2025年03月26日
  • 漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 7

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    原案・板垣恵介、原作・夢枕獏、漫画・藤田勇利亜『漫画 ゆうえんち 7』秋田書店。

    5巻をもって完結した夢枕獏の『小説 ゆうえんち』でイラストを担当した藤田勇利亜が漫画化するという何ともややこしい作品。

    第7巻に到達。完結までにはあと何巻を要するのだろうか。

    藤田勇利亜の作画は、板垣恵介の描く『刃牙シリーズ』よりも登場人物がおどろおどろしく、妖怪じみている。その点は夢枕獏の伝奇小説や格闘小説の方に近いのかも知れない。ハリウッドザコシショウの誇張ものまねみたいなものだ。


    『ゆうえんち』に葛城無門に縁のある人物が現れる。その名は葛城無門の育ての父親の弟の神奈村狂太。何者か知らないが、恐ろし

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    2025年03月08日
  • 神々の山嶺 下

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    いよいよ下巻では本格的な登山描写が増えて、とても読み応えがあった。極限の状況下で8,000m級の山に登る精神的、肉体的な辛さがこれでもかというくらい伝わって来た。苦しい中で自分の弱さと向き合う姿には普遍的なものを感じた。
    とても面白かったけど、もう一回読みたいかと言われると微妙かも?アニメや映画など他の媒体のものを見てみたい。

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    2025年03月08日
  • ヒマラヤ漂流 『神々の山嶺』へ

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    ネタバレ

    著者が敢行したエヴェレスト登山のフォトエッセイ集+α。
    エッセイ部分が最も楽しめたが、第3章の小説の抜粋にも心惹かれた。今度読んでみよう。

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    2025年03月05日
  • 神々の山嶺 下

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    どこまでも写実的に登山という行為にかける人々を描いた物語。山のことはぼくはよく判らないのだけれど、結局のところ男というのは何らかの「山」に登る生き物なのですよ。「そこに山があるから」というのが誰の言葉であるかさえこの物語を読むまで知らなかったけれど、その言葉に妙に納得した気分になってしまうのは、やはりぼくも夢とやらを捨て切れない男のひとりであるということか。夢枕氏がうらやましくなってしまうのはぼくだけだろうか。かなり毀誉褒貶がわかれているようだけれど、ぼくは傑作だと思う。何よりも熱い。忘れていた何かを思い出させてくれるような、そこはかとなく暗い熱さだよな。かつて何かを追い、そして果たせなくて歯

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    2025年02月25日