夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ掲載作品
1) 天邪鬼
仏師と天邪鬼な童子の鬼の話
2) 下衆法師
下術に魅せられた寒水翁が妖に取りつかれる話
3) 陀羅尼仙
仙人になろうとした僧が成仏できない話
4) 露と答へて
歌と百鬼夜行の嘘と超子殿の機転の話
5) 鬼小町
如水法師の寺をお参りする二人の人格を持つ老婆の話
6) 桃薗の柱の穴より児の手の人を招くこと
屋敷の柱から子どもの手が出たり指が落ちてくる話
7) 源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと
堀川橋の妖を見に行った博雅が清明と異界に入る話
一巻と同じ調子で続く、清明と博雅の短編集。お決まりの情景描写や繰り返される展開も、美しく安心感があって読み心地を楽し -
Posted by ブクログ
最後の方の阿倍仲麻呂の独白が面白かった。
本の最後に載っていた対談を見て思ったのが、作者の方が相当に空海を好きなんだと思う。だから空海すげえ的な話が多いんだけど、たまにそれが疲れることもあって、それがない阿倍仲麻呂の話はかなり引き込まれて読めた。
不思議な力があるんだかないんだかわからなかったんだけど(多くの本はある派かない派かに寄って書いてあるため)、この本では科学の一部分的な感じで扱われてるのかな、と思った。あるっちゃあるけど知識を持った人じゃないと正しく使えない、みたいな。
結構2巻は1巻より面白いなと感じたので、3、4巻も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
教会の香部屋になぜか浮かんだ一体の天使……それは神父にしか見ることができない幻影なのか?なんだか凄惨なイメージの作品だなあ、と思って帯をながめておりました。しかも、登場人物にはあの荻原朔太郎がいるらしい。そして、冒頭の一文「この七年間もの間、わたしが考えつづけていたのは、いったい、誰がわたしをここに埋めたのかということだ」を目にしてぶっとんでしまった。これは「頭の中の湿った土」ではないか?
同じ物語なのか、そうではないのか?朔太郎、神父、腐っていく天使、そして頭の中の湿った土……。もはや頁を繰る手ももどかしいのである。ああ、何と病的で、何と美しくて、何と切ない物語なのでしょう?こんな物語があっ