夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本作を読む前に、夢枕獏の陰陽師シリーズは、一般の人が「陰陽師」という言葉に持っているイメージとはちょっと違うのではないか、と考えていた。
激しく声高に呪文を唱え、光がビカビカッ!となって怨霊を退治する、そんなイメージがあるんじゃないかな。
本シリーズの晴明は「静」のイメージ。本作を読むまでは、肉体派でもないし、淡々と京に起こる謎を解決するぐらいがちょうどいいんだろうな、と思っていた。
本作でも、そのイメージが変わる物ではないが、その分肉体派を用意してストーリーに厚みを出している。なかなか。
短編と違って残念なのが、めぐる季節を前にして、二人で庭を見ながら飲み、交わす会話が少ないこと -
Posted by ブクログ
空海というのがどんな人か…なんとなくすごい人でしょ。
そんなイメージしかなかったのが、この本を読んで、空海に対する興味をそそられた。
もともと陰陽師シリーズが好きなのが、なかなか新刊が出ないので、雰囲気が似てるからと代替的に読み始めた、のが始まり。一度に四冊読んでしまった。
陰陽師シリーズもそうだけど、夢枕獏氏の書くこの手の話を読むと、自分の世界が広がる感じがする。
仏教に縁も興味もないけれど、「色即是空」とか、「宇宙」の意味とか、そういうことにいちいち感銘を受ける。
ただ妖と陰陽師、法師との戦い(?)とは思わず、晴明や空海の目を通して見る世界を楽しんでいただきたい。
夢枕獏氏の描写は丁寧で、