京極夏彦のレビュー一覧

  • 遠巷説百物語

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    あー面白かった……
    正直、今までと趣が違うと聞いてたのでどうかなー?と思いつつ読んだものの。
    やはり面白い!の一言に尽きる。

    最後の話は終幕に向かっているのがヒシヒシと伝わってきて、震えた…。
    乙さん、そうだったのね!
    さて次はいよいよ了!

    ところで、
    物凄く幸運なことに地元で京極先生のトーク会があり本作のサイン本を手に入れられた、
    そんな思い出の1冊。
    遠野に纏わる話もすっごく面白かった思い出。

    小説もお話しも面白いなんて、ずるい!笑

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    2024年08月12日
  • 鉄鼠の檻(4)【電子百鬼夜行】

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    また関口氏が要らんことを…

    百鬼夜行再読4作品目。
    今作は仏教の禅のまた更に細分化された所まで行くのにそれらが合わさってって言う膨張と収縮を繰り返すような物語。
    ミステリー的にというか、「いや、無理だろ」って所があるにはあるけど、いつもの仏教講釈で煙に巻かれそれが難しいし楽しい。
    ラストも作者が後片付け苦労したんだろうなと思わせる運びで、腹から出た腸を引き摺りながら歩いてる感覚にはなるのがもどかしい。

    今回木場氏出なかったのね!

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    2024年07月30日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    日本を滅ぼすには、妖怪を滅ぼせばいい?
    その目論見に、妖怪馬鹿たちが立ち上がるーーーのか??
    虚実が混じり合って、何が嘘で何が実やら…妖怪大好きな人にぜひ読んでほしい、京極節満載の物語。

    好きだなー、このお話。ところどころクスクス笑いながら、極太本を楽しく読み終えた。
    あの人が!あの人も!?(大好き小松和彦さんも!)
    で、あのキャラが!!
    と、実在のヒトたちがたくさん出演している。人気キャラクターも出てくる終盤は、まぁ笑った。
    読後は祭りの終わりの一抹の寂しさ…水木しげるさんが亡くなっている今だから、一層寂しく感じる。

    余裕や遊びがないと、生きるのは難しい。
    日本人が古くから、人生をど

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    2024年07月30日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    サブ主人公、もしかしてあの方かな? どうかな?
    当たったーっ
    というところと、『本の流し読み飛ばし読みは感心出来ない』という一文に、どきっとしてしまいました。
    おもしろかったけれども、あまり近代の文学とかに詳しくないので……もっと知っていたら楽しめたのかなと、そんな風にもおもった。

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    2024年07月22日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    京極氏の楽観?達観した思考回路が垣間見えるような本。講座でお話しした内容を口語体のまま本にしているのでうっっすい。京極氏の本だと思って探すと書店で探す時逆に苦労するくらい薄い。さらっと読めるし、至極当たり前な事を言っているのだけど、改めて言葉にされると自分の生き方や発言を改めて意識してみようと思った。

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    2024年07月22日
  • 巷説百物語

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    【2024年142冊目】
    御行奉為――ある雨の日に山小屋に居合わせた人々。足止めを食らった彼らが始めたのは、江戸で流行している百物語だった。ひとり、またひとりと語るに連れ、一人の男の様子がおかしくなっていく。ついに男は雨の中――。小豆洗いから始まり帷子辻で終わる7つの短編集。巷説百物語シリーズ第一弾。

    再読です。読み始めのあの感覚は、何も知らずに読んだ方がきっと面白いので、未読の方はあらすじも何も読まずに読んで欲しいなと思います。そ後は、多少の流れは理解した上で読むことになるわけですが、どの話も「はい、はい、最後はそうなりますね」とはならない仕掛けが施されており、毎話「んぐわぁー!そういうこ

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    2024年07月21日
  • 狂骨の夢(3)【電子百鬼夜行】

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    何年ぶりの再読か忘れたし、そもそもいつもの様に何も覚えてなかったので純粋に楽しんだ。

    なかなか入りが辛くて物語が始まらないなともどかしかったり、人間の相関はあれがああなんでしょ?ってのはある程度示してくれてるものの中身が分かる訳もなく3つだの4つだのの事件が起こる。

    前作もだったけど、今回も風呂敷バサーっと広げてる。

    それが下巻で急に回収してくる。
    自分の中で即身仏は孔雀王のあれを重ねながら読んでたから変な感じにはなったけど。

    取りこぼしなのか私が見落としてるのか、回収されないものもある気がするし、後味がそんなに良い物ではないけど楽しい時間だった

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    2024年07月14日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    死んだ女の、上司隣人彼氏母親警察…
    「アサミの事を教えて」と尋ねてきた男に語られる話

    死人に口無しという言葉のリアリティをひしひしと感じ、恐ろしくなった。

    面白いのが、読んでいて犯人は誰なんだ?と推理するような気持ちにあまりならないところ。
    京極夏彦ワールドに引き込まれるというか、場面を追って、言葉を咀嚼して行くうちにどんどん物語が進んでいく。
    この感覚が好きなのだと、思いだした。

    この世の分かりきったことなどないと意識しながら生きていこうと思う。
    ケンヤが俺はバカだからなどと何回も口にする度に、何を口に出しても自分を否定されない免罪符を得ているのではないかと考えてしまった私は、もう既に

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    2024年07月13日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    再読
    連続殺人鬼が誰かも気になりぐんぐんと読み進めてしまう
    事件の中の登場人物の描写がわかりやすくいつもの京極堂シリーズより断然読みやすい
    このシリーズ、また続けて欲しい

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    2024年07月08日
  • 了巷説百物語

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    ネタバレ

     シリーズ第1作『巷説百物語』が刊行されたのは1999年。それから25年後の2024年、『続』『後』『前』『西』『遠』と続いてきたシリーズの完結編『了巷説百物語』が刊行された。1100p超えで税抜4000円。固定ファンしか買わないとは思うが…。

     『巷説百物語』刊行当時から、シリーズ全作を追ってきたが、本作は既刊作品に張られた伏線を一気に回収するという趣向である。キーパーソン、キーワードはある程度思い出せたものの、さすがに記憶は薄れている。まあとにかく、読み進める。

     語り部は、本作がシリーズ初登場の人物、稲荷藤兵衛。狐狩りを生業とするが、〈洞観屋〉という裏渡世を持つ。ある日、藤兵衛は老中

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    2024年06月30日
  • 嗤う伊右衛門

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    四谷怪談の面々に、京極夏彦さんの思う人となりを与え、四世鶴屋南北「東海道四谷怪談」とはまた違った感じの怪談作品になっていて、面白く読めた。こちらの伊右衛門と岩の関係性の方が好きかも。
    それぞれの表からは見えない心の中が、各章で垣間見れるところも作品の深さを感じる。江戸という地と時代、日常の中に闇と暗黙の決まりごとと裏腹の曖昧さが共存し、今日までその闇がこっそりと続いているようにふと思った。
    言い回しが本格的なので、少し読みづらい。
    [大衆演劇の芝居演目となっていたので、読んでみた。どんな芝居だったのかは観れず。]

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    2024年06月29日
  • 巷説百物語

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    ものすごーく、久々に。
    了のためにシリーズ再読。


    いやー、改めて面白いの一言に尽きる。
    憑き物落としとはまた違った味わい深さで。

    どれを読んでも、全てが終わった後の読後感がとても好きだ。
    仕掛けが分かった爽快感もありつつ、その裏にある無常さ…寂寥感がなんともたまらない。

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    2024年06月27日
  • 絡新婦の理(4)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    4/4
    冒頭に示された情景が実は……という超絶技巧。
    そして素晴らしい舞台。実に好み。
    なのはいいが、ちょっと印象に残ったし、おそらく本作の核心にも関連する、ちょっとした記述が、以下。
     (以下引用)
    中禅寺は空かさず、
    「馬鹿なことを云うな増岡さん。彼女達をそうさせているのは、我我男じゃあないか」
     と云った。増岡は勿怪顔になる。
    「君は――女性崇拝者(フェミニスト)なのか?」
    「勿論僕は女権拡張論者(フェミニスト)ですよ」
     中禅寺の回答に増岡は、人は見掛けによらぬな、と云って納得したが、二人の会話の間には少なからず齟齬があるように益田には思えた。
     (引用以上)
    怪異を愉しむ手つきが決し

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    2024年06月06日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    思ったより内容が河童だった

    冒頭の上品な女子高生たちの河童談義が面白くて、かわいい。そのあとの益田くんのおちゃらけ語りがうざいオッサンに感じられるのは、計算通りなのか計算外なのか。
    令和にもなると、人のいない集落などは人里からずいぶん離れてしまったようだが、戦後数年という時代では存外にたどり着けるところにあるのだな、と思った。
    河童とは?と古くから知っている馴染みの妖怪の存在を改めて考えた。
    ミステリー部分ももちろんの面白さ。
    でも、ついつい河童の越し方に思い巡らせてしまうのも、計算どおりなのかどうか、京極夏彦先生に訊いてみたい。

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    2024年05月21日
  • 眩談

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    とても好きな世界観だった。
    他のシリーズも読んでみたいと思う。
    京極夏彦さん、初めて読んだが、読みやすい文章と描写。トイレの神様の話がとても想像できた。
    大学の時の知り合いの実家が汲み取り式の便所だったことを思い出した。その上に洋式の便座は備え付けてあるが、下を見ると真っ暗で、トイレ自体も自宅の外にあったであろう場所に屋根をつけてあり、電球も一つで、暗くて何も見えなかった。窓もついていたけど、開けられていたことはないし、ドアも引っ掛けるだけの簡易的な鍵。なのにほぼ外にある。
    その子の家に遊びに行った時はギリギリまでトイレを我慢していたのと、お尻を浮かせて座らないように用を足したこと、コンビニに

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    2024年05月23日
  • 鬼談

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    たまたま行った書店をぶらついていたら平積みされていた本書が目に留まり購入した。
    私とって久しぶりの京極夏彦。
    さすがである。文が上手い、世界観に心惹かれる。
    最近本はほぼネットでしか購入しなかったけれどやはり本屋さんはいいなと実感した。
    あの時これを手に取らなければ読む事は無かっただろう。
    この何とも言い難い世界に漂う快感は味わえなかっただろう。

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    2024年05月14日
  • 西巷説百物語

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    靄船の林蔵が暗躍する作品集。
    今までのシリーズとはまたスタイルが異なり、彼らに丸め込まれる側の視点で物語が進むから、林蔵も脇役的な登場の仕方をするから、展開が読めなくて先が気になる作り。この視点のこともあって、怪異のイメージ(解像度)はやや、弱め。
    読んでいて思っていたのは、喪黒福造の上方・妖怪版的読み口だなぁ、と。

    最後の一編は、今までのシリーズと本作を結びつける重要作で、これによって本作がスピンオフでなく「本編」の中にしっかり配置される作品となる。

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    2024年05月10日
  • 西巷説百物語

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    ネタバレ

    巷説百物語シリーズの第五段なのかな?

    小股潜りの又一の悪友、靄船の林蔵が活躍する全7話の痛快時代劇。

    林蔵の他、
    祭文語りの文作、
    六道屋の柳次、
    七変化のお龍
    という仲間達も個性的で楽しい。

    今回、又一さんは出ないのか〜って思いながら読み進めると…

    最後のお話は、巷説百物語シリーズでお馴染みのキャラが総動員される。

    御燈の小右衛門
    戯作者の山岡百助
    そして又一

    あー他も早く読まないと
    次は遠巷説だな

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    2024年04月27日
  • 狂骨の夢(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。
    逗子の海岸での出会いが、抒情的。にしてもちろん怪奇。
    前作でちょろっと出てきた伊佐間一成が、またとぼけた雰囲気で好ましい。
    さらに焦点となる宇多川朱美の、キップのいい口調がさらに好ましい。
    そしてキリスト教会の、降旗弘および白丘亮一の屈託。
    フロイトへの拘泥は自分にとっても他人事ではなく、息が詰まるようだった。
    そのうえ密教やら髑髏やら……むしろある程度知識を得た中年になって読んでよかった。
    ボルヘス「円環の廃墟」や、折口信夫「死者の書」の、"受肉叶ったパターン"を知っているからこそ、後半のおぞましさを逆から想像することができた。
    京極堂が降旗へ投げた言葉

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    2024年04月17日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    人間は言葉に縛られて生きているんだなと感じた。
    京極さんの小説が好きなので、ついでで手を出してみた。

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    2024年04月16日