京極夏彦のレビュー一覧
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日本を滅ぼすには、妖怪を滅ぼせばいい?
その目論見に、妖怪馬鹿たちが立ち上がるーーーのか??
虚実が混じり合って、何が嘘で何が実やら…妖怪大好きな人にぜひ読んでほしい、京極節満載の物語。
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好きだなー、このお話。ところどころクスクス笑いながら、極太本を楽しく読み終えた。
あの人が!あの人も!?(大好き小松和彦さんも!)
で、あのキャラが!!
と、実在のヒトたちがたくさん出演している。人気キャラクターも出てくる終盤は、まぁ笑った。
読後は祭りの終わりの一抹の寂しさ…水木しげるさんが亡くなっている今だから、一層寂しく感じる。
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余裕や遊びがないと、生きるのは難しい。
日本人が古くから、人生をど -
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【2024年142冊目】
御行奉為――ある雨の日に山小屋に居合わせた人々。足止めを食らった彼らが始めたのは、江戸で流行している百物語だった。ひとり、またひとりと語るに連れ、一人の男の様子がおかしくなっていく。ついに男は雨の中――。小豆洗いから始まり帷子辻で終わる7つの短編集。巷説百物語シリーズ第一弾。
再読です。読み始めのあの感覚は、何も知らずに読んだ方がきっと面白いので、未読の方はあらすじも何も読まずに読んで欲しいなと思います。そ後は、多少の流れは理解した上で読むことになるわけですが、どの話も「はい、はい、最後はそうなりますね」とはならない仕掛けが施されており、毎話「んぐわぁー!そういうこ -
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何年ぶりの再読か忘れたし、そもそもいつもの様に何も覚えてなかったので純粋に楽しんだ。
なかなか入りが辛くて物語が始まらないなともどかしかったり、人間の相関はあれがああなんでしょ?ってのはある程度示してくれてるものの中身が分かる訳もなく3つだの4つだのの事件が起こる。
前作もだったけど、今回も風呂敷バサーっと広げてる。
それが下巻で急に回収してくる。
自分の中で即身仏は孔雀王のあれを重ねながら読んでたから変な感じにはなったけど。
取りこぼしなのか私が見落としてるのか、回収されないものもある気がするし、後味がそんなに良い物ではないけど楽しい時間だった -
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ネタバレ死んだ女の、上司隣人彼氏母親警察…
「アサミの事を教えて」と尋ねてきた男に語られる話
死人に口無しという言葉のリアリティをひしひしと感じ、恐ろしくなった。
面白いのが、読んでいて犯人は誰なんだ?と推理するような気持ちにあまりならないところ。
京極夏彦ワールドに引き込まれるというか、場面を追って、言葉を咀嚼して行くうちにどんどん物語が進んでいく。
この感覚が好きなのだと、思いだした。
この世の分かりきったことなどないと意識しながら生きていこうと思う。
ケンヤが俺はバカだからなどと何回も口にする度に、何を口に出しても自分を否定されない免罪符を得ているのではないかと考えてしまった私は、もう既に -
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ネタバレシリーズ第1作『巷説百物語』が刊行されたのは1999年。それから25年後の2024年、『続』『後』『前』『西』『遠』と続いてきたシリーズの完結編『了巷説百物語』が刊行された。1100p超えで税抜4000円。固定ファンしか買わないとは思うが…。
『巷説百物語』刊行当時から、シリーズ全作を追ってきたが、本作は既刊作品に張られた伏線を一気に回収するという趣向である。キーパーソン、キーワードはある程度思い出せたものの、さすがに記憶は薄れている。まあとにかく、読み進める。
語り部は、本作がシリーズ初登場の人物、稲荷藤兵衛。狐狩りを生業とするが、〈洞観屋〉という裏渡世を持つ。ある日、藤兵衛は老中 -
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ネタバレ4/4
冒頭に示された情景が実は……という超絶技巧。
そして素晴らしい舞台。実に好み。
なのはいいが、ちょっと印象に残ったし、おそらく本作の核心にも関連する、ちょっとした記述が、以下。
(以下引用)
中禅寺は空かさず、
「馬鹿なことを云うな増岡さん。彼女達をそうさせているのは、我我男じゃあないか」
と云った。増岡は勿怪顔になる。
「君は――女性崇拝者(フェミニスト)なのか?」
「勿論僕は女権拡張論者(フェミニスト)ですよ」
中禅寺の回答に増岡は、人は見掛けによらぬな、と云って納得したが、二人の会話の間には少なからず齟齬があるように益田には思えた。
(引用以上)
怪異を愉しむ手つきが決し -
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とても好きな世界観だった。
他のシリーズも読んでみたいと思う。
京極夏彦さん、初めて読んだが、読みやすい文章と描写。トイレの神様の話がとても想像できた。
大学の時の知り合いの実家が汲み取り式の便所だったことを思い出した。その上に洋式の便座は備え付けてあるが、下を見ると真っ暗で、トイレ自体も自宅の外にあったであろう場所に屋根をつけてあり、電球も一つで、暗くて何も見えなかった。窓もついていたけど、開けられていたことはないし、ドアも引っ掛けるだけの簡易的な鍵。なのにほぼ外にある。
その子の家に遊びに行った時はギリギリまでトイレを我慢していたのと、お尻を浮かせて座らないように用を足したこと、コンビニに -
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ネタバレシリーズ3作目。
逗子の海岸での出会いが、抒情的。にしてもちろん怪奇。
前作でちょろっと出てきた伊佐間一成が、またとぼけた雰囲気で好ましい。
さらに焦点となる宇多川朱美の、キップのいい口調がさらに好ましい。
そしてキリスト教会の、降旗弘および白丘亮一の屈託。
フロイトへの拘泥は自分にとっても他人事ではなく、息が詰まるようだった。
そのうえ密教やら髑髏やら……むしろある程度知識を得た中年になって読んでよかった。
ボルヘス「円環の廃墟」や、折口信夫「死者の書」の、"受肉叶ったパターン"を知っているからこそ、後半のおぞましさを逆から想像することができた。
京極堂が降旗へ投げた言葉