松本清張のレビュー一覧

  • 神々の乱心 上

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    松本清張の未完の大作。新興宗教団体と皇室がつながるなんていう要素におなかいっぱいになりそうです。紋様の意味や神道系新宗教のことなど、ちょっぴり京極夏彦な感じも覚えた。

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    2009年10月04日
  • Dの複合

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    最近テレビドラマ化される事が多い、松本清張先生。
    「砂の器」、「黒革の手帖」、「けものみち」いずれも高視聴率のようだけど、どれも見ていない。ましてや、小説自体も読んでいないというチョット乗り遅れ気味な感じもするけど、この「Dの複合」が火スペや土曜ドラマ劇場なんかで2時間ドラマ化されたら、是非見てみたい。(もう、やってたりして・・・)
    売れない作家が、小出版社の月刊誌に旅の紀行文「僻地に伝説をさぐる旅」の連載依頼を受けたところから、物語がスタートする。
    旅先で白骨死体遺棄事件が起こり、当初は単なる偶然と思っていた事件が、曰くありげな人物が登場し、さらに謎めいた35、135という数字が指し示すもの

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    2009年10月04日
  • 点と線

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    ネタバレ

    2026/5/28 - 5/29
    学生時代に読んだことあったが再読。
    無駄を削いで書かれた作品であることを強く感じた。
    とても面白くスラスラ読めたが、一点瑕疵があるとすれば、犯人と思われる人物の移動手段が電車以外も考えられることに終盤まで警察サイドが気づかないこと。物語の構成上仕方ないのかもだけど、「飛行機は書かれた時代はなかったのかな〜…いやあんの!?」となった。

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    2026年05月29日
  • 点と線

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    昭和に書かれた、時刻表トリックを使った、元祖社会派ミステリーです。
    刑事が、地道な捜査とひらめきから、犯人のアリバイを崩そうとする物語です。
    テンポよく進んでいくので、とても読みやすく、伏線も丁寧でした。

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    2026年05月28日
  • 砂の器(下)

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    最後の数ページまで一連の事件の捜査が続き、どのタイミングで解決されるのか目が離せなかった。
    一連の事件の流れや犯人の生い立ちなど、最後の最後でようやく整理される叙述が刑事事件の捜査らしさを成り立たせていて読み応えがあった。

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    2026年05月28日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 3 美術ミステリ

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    松本清張ジャンル別作品集「美術ミステリ」。積読本解消。

    巻末に発表年を書いてなかったので、wikiで調べてみた。
    真贋の森 1958
    青のある断層 1955
    美の虚像 1982新潮文庫
    与えられた生 1970単行本
    後者2つは文庫と単行本の発行年しかわからなかったので、おそらく「美の虚像」の方も1970年ぐらいの発表だと思う。前者2つは戦後10、13年後の発表。東日本大震災が15年前だから、当時の人たちにとっても戦後の混乱は、ほんのつい最近の感覚だったろう。
    現代では通用しないやり方や、
    現代でも変わらない気持ちが、
    見えてきて大変面白く読んだ。

    「真贋のー」「美のー」は、贋作を巡るお話で

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    2026年05月27日
  • 黒の回廊

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    松本清張の小説を原作とするドラマ『黒の回廊』は、1986年版(栗原小巻主演)

    はなやかに日本を飛び立った女性観光団は、アンカレジ、コペンハーゲン、ロンドンと不気味な旅のはてに、謎の連続殺人。欧州の風物を背景に展開する本格推理長篇

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    2026年05月24日
  • 考える葉 新装版

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    今のミステリーならすぐにネットや警察のデータベースでの情報収集となるが終戦からそう遠くない時期の事件でどのように事件の真相に辿り着くのかと思いつつ、巨匠のいにしえの作品を読んでみた。インターネットがなくても個人情報保護法のない時期、電話帳を使って電話をして住所を聞くというような今なら困難なことがいとも簡単にできるのだなと妙なことに感心した。

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    2026年05月18日
  • Dの複合

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    松本清張作品には旅が似合う。
    浦島伝説、羽衣伝説の舞台を取材するうちに遭遇する事件。
    雑誌の紀行文を書く作家と編集者が巻き込まれる奇怪な事件のおもわぬつながり。
    ミステリーとしてはどこかユーモラスな部分もある。
    全国の土地、時刻表と民族説話をうまく絡めた作品。

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    2026年05月14日
  • 生けるパスカル 新装版

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    表題作の他、「六畳の生涯」二篇を収録。
    「生けるパスカル」
    画家の矢沢辰生は、美術雑誌記者の森禎治郎がいう外国の小説の話を、近来これほど身を入れて聞いたことはなかった。

    天野仙太は二流どこの画商である。絵の催促に来たらしい。

    スミ子というのは五年前に矢沢が問題を起こしたモデル女で、鈴恵は未だにそのことにからんでいる。

    鈴恵の調子が狂ったきっかけは、瀬戸内海のある都市から岩沢明美が彼をたよって出京したときにはじまる。

    最近、矢沢の家の近くで、この羽虫が多く飛んでいた日が調査でわかった。ガス中毒の前夜遅くから当日の午前七時すぎまでであった。

    描かなかった絵に、羽虫がどうしてカンバスの塗り

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    2026年05月03日
  • 軍師の境遇 新装版

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    黒田官兵衛を描いた小説(司馬遼太郎「播磨灘物語」吉川英治「黒田如水」)の中では中編ながら一番面白かった。大事なエピソードは全て網羅されていた。

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    2026年05月02日
  • 点と線

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     【ややネタバレあり】
     昭和の名作、松本清張の『点と線』は、鉄道系ミステリー小説で、作中には昭和の名列車の寝台特急「あさかぜ」や、男女が共に情死するような現代では見られない言動・行動が多々あります。本作品では、日本の広くて大きい「鉄道網」を、時刻表や列車の運用をもとに細かい「時間」からの推理ミステリーでもあります。
     舞台は北は北海道、南は九州の博多まで。ミステリー好きや鉄道好きでも楽しめる本です。

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    2026年04月30日
  • 神と野獣の日

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    1960年代に上梓された、他国の核ミサイル誤射による首都圏パニックを描いた本作は現代でも通じる内容であり、なるほど技術革新や経済成長を経ても人はそれほど賢くならないんだと痛感する。うっすらとオチはわかっても、人はこれほど短絡的なんだと至極納得できる。この絶妙な愚かさが薄ら寒い。

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    2026年04月27日
  • 二重葉脈 新装版

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    ネタバレ

    計画倒産が疑われる企業の不足金を巡る疑惑の元幹部たちの不審な動きを追う。

     長い!平易で余計な描写の少ない文章ではあるが、筆致が遅いというかなんというか…読んでいてもなかなか進まないこと、また日付時刻と場所の行ったり来たりが何度も繰り返され、誰がいつどこでどうしたんだか、だんだん整理するのが面倒くさくなってきてしまいまして。

     刑事が与えられた事象から推論を重ね、徐々に対象を絞り込んでいく過程はそれなりにワクワクさせてくれました。しかし、文章が平易すぎて割と早々に最後の犯人が読めてしまうこと(なんでもない登場の仕方にも関わらず妙に細かい風体の描写とかあるのでおやっとなった)はちょっと残念で

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    2026年04月26日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    以前から詳しく知りたいと思ってた実際の事件。犯人とされた平沢死刑囚は、この件では無実かもしれないが、全くの善人ってわけでもなかったというのが以外だった。

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    2026年04月26日
  • 死の枝

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    BS11 ドラマでクレジットされていた原作は、松本清張さん「死の枝」より。
    「死の枝」は、ちょっと風変わりな連作短編集で。
    登場人物は各話ごとに全然違うのだけど、
    ある、共通したニュアンスを持つミステリーたち。

    途方もなく膨張し、混乱し、錯綜した現代社会の裏面で複雑にもつれ、からみあうさまざまな犯罪。その陰に澱む愛憎と執念――狂気を装い、法の網の目を潜りぬけようとする男、交通地獄という世相の盲点を巧みに利用した殺人、猟奇事件の影に踊る札つきの不法建築業者、北国の闇を引き裂く夫婦殺害事件……。死神に捉えられ、破滅の深淵に陥ちてゆく人間たちを描く連作推理小説。

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    2026年04月24日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    ドラマ版でのネタバレを聞いた上で読んだが、ドラマ版とは違った物語で面白かった。
    戦争による被害によって戸籍を新しく作ったり、当時ハンセン病患者が親族にいた場合私が想像できないほどの差別を受けていたからこそ起こってしまった事件だなと思う。
    きっと被害者は悪気があって和賀に会いに行ったわけではなく、息子に久しぶりに会うような気軽さで会いに行ったのだろうと思うとなんだか悲しい気分になる。
    今西、吉村ペアが読んでいて良いペアだなと感じさせる。
    殺人のトリックは非常に変わっており超音波での殺人で、聞いていて難しくもあったが読んでいてワクワクさせられた。

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    2026年04月21日
  • 点と線

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    大学4年にして初松本清張。タイトルも大まかなトリックも知っていたくせに、本編読んでいないとか大バカ者ですね、私。刑事たちの「自らの足で真相を暴いていく」スタイルには、古い時代の熱血感みたいな味があってたまらなく好き。タイトルの「点と線」は、「時刻表」を作るダイヤグラムの意味なのか。はたまた関係ないと思われた遠い地点同士が徐々に繋がっていく意味の「点と線」なのか。どちらにも取れそうなのがまた良かった。ただちょっと動機が弱い?かしら。どんでん返しに期待せず、雰囲気を楽しむ心持くらいで丁度良いのかもしれません。

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    2026年04月18日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    これ本当に数十ページで閉じるのか⁈と不安になるくらい、最後の最後まで事件全体が明らかにならないのが良かった!「戸籍抄本」を調べる辺りから着いていくのに必死。モブキャラにも懇切丁寧に名前が付けられていくので、重要人物か!と構えるも、違うことが判明しては、脳がパンクした。最後の飛行場アナウンス終わりが綺麗で、耽美だなと思った。
    ※和賀英良が、超音波を使い、リエ子と宮田と恵美子を殺害。三木は扼殺。動機はハンセン病を患っていた父を持つ暗い過去を葬るため。関川はただの囮、上巻までは本当に犯人だと思っていた。

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    2026年04月18日
  • 砂の器(上)

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    他の松本清張作品と比べると、登場人物が多いのかな?ヌーボーグループが出てきた辺りから、一気に人数が増えるので一瞬狼狽えるが、それが本作の謎を重厚なものにしているから問題なし。1本の時系列に沿って、複数視点で話が進んでいく感じも、服装とか雰囲気で人物を当てはめていけるから凄く好き。上巻だとまだ各謎が点のままだから、下巻が楽しみである。

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    2026年04月18日