松本清張のレビュー一覧
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ネタバレ昔読んだ「点と線」、有名な東京駅の4分間の見通し。一体どんな話だったのだろう。 積読整理中なので読んでみた。博多の志賀島には数年前に行ったがそこが舞台だったのかと感慨も一入だった。
※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。
志賀島の手前で発見された心中死体は料亭で働くお時と、汚職事件で摘発された政府役人で課長補佐の佐山だった。
佐山は一人で旅館に泊まり、5日後に女性の電話で出かけてそのまま死んだ。
二人連れを見かけた人は女性が「ずいぶん寂しいところね」と言っていたという。
ベテラン刑事の眼に心中というには少し不審な点が感じられた。東京駅で目撃さ -
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気になってた事件
いかにも冤罪って話なのかとおもってたんですけど お金の流れとか 怪しい部分もあったりして ん…
でも なんだか 平沢さんを犯人に仕立てておくほうが事が無難に進む みたいな空気を感じてしまった
私がそう感じるのだから 松本先生はもっと強く思ったのでしょうね 小説帝銀事件とはなっていますが ノンフィクションですよね そして問題提議もしてますよね
最後の方に 警察の勘違いで無理やり自白?させられて逮捕されたけど 別件で逮捕された犯人が自白して 誤認逮捕だった…って話が載っていて 笑ってしまいました
自白がすべての旧刑訴法って 怖いですね
中野にスパイ学校があったとか
日本で封鎖 -
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松本清張というと、私にとってはミステリー作家のイメージが強い。本書は短編歴史小説で、10編からなる。
運慶、世阿弥、千利休、雪舟、古田織部、岩佐又兵衛、小堀遠州、光悦、写楽、止利仏師
名前は知っている、名前すら知らない、10名の芸術家の内面が色濃く描かれていて、とても興味深い。芸術への飽くなき探究心と、それに伴う心の葛藤が実によく描かれている。
中でも印象に残るのは、千利休と光悦の話。千利休と豊臣秀吉の対立場面は、恐ろしかった。
俵屋宗達よる下絵の施された料紙に、本阿弥光悦が古人の和歌を書いた「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」。今まで写真を見て、“素敵だなあ”“出来上がった絵に文字を書くのは、 -
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清張の時代小説短編集。
昭和40年が初版で今回読んだのは令和3年の55刷版。すごいロングセラー。
収録作品は
西郷札
くるま宿
梟示抄
啾々吟
戦国権謀
権妻
酒井の刃傷
二代の殉死
面貌
恋情
噂始末
白梅の香
どれも面白いのですが特に印象に残ったのは以下の作品。
「梟示抄」
初代司法卿・江藤新平の話。彼が日本の商鞅といわれる理由がなんとも皮肉である。
「権妻」
権妻という言葉、初めて知りました。若い時の過ちが十数年の時を経て、こんな形で巡ってくることになろうとは。
「恋情」
この短編集に限らず、清張の作品はキリスト教における「七つの大罪」故の不幸な結末、みたいな感じが多いような -
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綿密に組み立てられている。著者の調査力と造詣の深さにも感心させられる。たまたま見かけ入った骨董店から物語が始まり、マレーシアで著名な立志伝中の資産家が失踪した事件に飛び、軽井沢で独り身の女性が殺される事件と、バラバラに思えたことが徐々に関連を帯びてくる。それぞれ自体の謎は解決せず、関連性を帯びてくるにつれ、謎が絡み合い膨らんでくる。本の分量の多さに辟易するが、謎解きが気になり、先へ先へと読み急がされる。冒頭、和服の図案家が店頭にあった古美術品に惹かれ店に入る。店内はガラクタに近いものばかりで、唯一店頭の品だけが価値があるが、非売品としてどんなに高値が提示されても決して手放さない。この品の由来に