【感想・ネタバレ】砂の器(上)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月04日

何度も読み返したくなる松本清張の傑作。カメダの意味とは?アール・ヌーヴォーの若者たちの正体とは?貧富の差や差別が根強く残っていた昭和の様子が伝わってくる。完璧なアリバイも砂の器のように脆く崩れ去る、、、

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

社会人一年目は広島勤務でした。
島根県木次町(現雲南市)に出張した際、先輩に議事録を頼まれ必死に記録しようとするも、東北弁のようなズーズー弁で意味が分からず先輩に謝罪した事を思い出した。
他にもこの当時に電子音楽という分野が芽生えつつあった事にも驚きを覚えた。
初読の清張はストーリーの面白さと上記の...続きを読む感情が混ざり合い、一方で都電が日常的に使われていたり亭主関白的な夫婦の掛け合など当時の生活感を想像しながら読み進めるのが楽しかった。

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Posted by ブクログ 2022年09月25日

松本清張=火曜サスペンス劇場ってイメージで、自分には縁がないジャンルだと思ってずっと読まずにきた。実際読んでみたら、なんて緻密に作り込まれた話だろうって衝撃を受けた。1960年代に出版されたんだって。時代を感じさせない新鮮なおもしろさ。これはほんとの意味で時代を越えて読み継がれるべき名作だと納得しま...続きを読むした。最後のシーンが空港ってのも、爽やかでイカしてる。

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Posted by ブクログ 2021年02月08日

中居さんのドラマで衝撃を受けて原作も。親子の逃避行の原因が、ドラマと原作とでは全く違って驚いた。悲しいけどすごく心に残る作品。ドラマも原作もどちらもそれぞれ素晴らしかった。

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Posted by ブクログ 2020年04月01日

昭和の社会問題を背景に描く松本清張ミステリー。「砂の器」は、病気、戦争を背景にした作品。主人公の刑事が真面目に一歩ずつ犯人を追い詰めていく展開に、頁をめくる手が止まりませんでした。

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Posted by ブクログ 2020年02月28日

何度もTVドラマ化された松本清張を代表する作品の一つ。他の清張作品のなかでも文体に優れ、一気に読み手を惹きつけていくという個人的印象。東北弁に近い島根県は出雲地方の訛り。犯人の手がかり「カメダ」が島根県の「亀嵩(カメダケ)」であることに辿り着くまでが上巻。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月29日

名作はやはり面白い。
冒頭、有名な「カメダ」の会話。
そして、事件の発生。
羽後亀田、出雲の亀嵩と捜査は全国に及ぶ。
都内も各所が舞台となる。
テンポのいい展開、しかし、事件の核心には迫れるようで迫れない。
警視庁の今西は、あらゆる事象から事件を追いかける。紙吹雪を探し当てるのは執念としか思えない。...続きを読む
犯人はこの人物か、と思いながら読み進めているが、完全には特定できない。
下巻は一気に読んでしまいそうだ。

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Posted by ブクログ 2023年09月23日

初めての松本清張。

時代が時代だけに、今の若者の感覚では理解し難い部分もあるだろうな。昭和世代後期に分類させる自分には、まだ理解できるし、何せ面白い。

色々な話しがそれぞれに進行して、何処に落ち着くのか。

まだ誰が怪しいかもわからないまま上巻が終わってしまい、下巻への期待が堪らない。

ヌーボ...続きを読む・グループとかいうやつらのいけすかない感じが凄く良い。

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Posted by ブクログ 2023年06月04日

読みやすかった。するすると文章が入ってきた。
また、方言の分布など、新たな知見が開けた。

ただ、遺族や警察が被害者の身元を特定するところで、直接顔を見せたり遺留品を確認したりというフェーズが無かったので、これ実は全部ミスリードという疑いを捨てきれない。まだ上巻しか読んでないのもあるが…

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Posted by ブクログ 2023年05月20日

大昔の本なので時代がかった作品かと思ったら、そんなことなかった。意外とポップな文体で読みやすい。
登場人物たちの人間模様に引き込まれる。
ほんのり旅情を感じる主人公の刑事の出張シーンも楽しい。

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Posted by ブクログ 2023年05月04日

東京蒲田駅で死体が見つかった。カメダを手がかりに今西刑事が東北や出雲の方へ出向くがこの1冊では犯人は見つからず続編へ続く。出雲の奥の方言もズーズーべんだとは知らなかった。方言も知れて良いことを知った。

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Posted by ブクログ 2023年03月04日

場面描写が細かくて、高度成長前の時代の何とも言えないエネルギーや戦後の混乱の残りみたいなものが味わえる。
既成の権力や文化にやたらと反抗する若者グループはこの後無事に大人になったんだろうか。

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Posted by ブクログ 2022年10月02日

国電の蒲田操車場で男の撲殺死体が見つかった。
付近での聞き込みから、被害者の東北弁と、被害者と容疑者が話していた『カメダ』という言葉を手がかりに、捜査を行うが…

容疑者に関する有力な情報はつかめないまま、捜査本部は解散となる。

警視庁捜査一課・今西は、捜査を継続。

今西のひらめきから、新たな事...続きを読む実が…

方言、地名、電車からの紙吹雪…

事件にかかわっているかと思われる人物が、自殺、不審死…

今西のこの殺人事件への執念がすごい。

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Posted by ブクログ 2022年06月25日

何度も映像化されているし、結末は知っているので、ちょっと敬遠していましたが、一度読み始めるとどんどん引き込まれて、一気に読み切れました。
若干、真相に近づく過程にご都合的な部分を感じなくはないですが…。

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Posted by ブクログ 2022年04月27日

上野21時発急行羽黒
羽後亀田駅、地図で確認した。
ヌーボー・グループはちょっと突然な感じがして読んでいる時は位置付けが分からなかった。
東京発急行出雲、当時は山陰線経由ではなく、大阪まで行って福知山線経由。2等車の旅は堪える。
車内から撒いた紙片
いろんな事実がカギとなってゆく。

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Posted by ブクログ 2022年03月31日

「松本清張」の『砂の器』を読みました。

先日、映画を観て、とても気に入ったので、、、
原作を読んでみたくなったんですよね。

上下巻に分かれていて、なかなかのボリューム感でしたが、どんどん先が読みたくなるような展開で苦痛なく読めました。

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<上巻>
...続きを読む東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。
被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の「今西」は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。
「今西」の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。
だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。

<下巻>
善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か?
そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は?
「今西」刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……
新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編。
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映画版と重なる部分も多いのですが、、、
第二、第三の殺人事件が発生したり、自殺や事故にみせかけた犯行手口が使われていたりと… 映画版とは異なる設定になっている部分も多く、映画版よりもミステリー要素が強かったですね。

比べてみると、映画版は、どちらかというとヒューマンドラマ要素が強く、ミステリー要素は弱い感じです。

とういうか、、、
映画版は小説「砂の器」を素材としているものの、小説ではほんの少ししか触れられていない真犯人の生い立ちや苦しかった流浪(遍路)の日々をクローズアップする等、物語の構成に大きな変更が加えられているし、映画ならではの演出もしてあり、小説版とは別な物語って、印象を受けますね。

「今西」刑事の執念の捜査を丹念に描き、物語や背景に広がりのある小説版も好きですが、どっちかというと、映画版の方に軍配が上がるかなぁ。


音波を使った仕掛け… 黒板を爪でひっかく音が、ムッチャ嫌いな私には、物凄く効きそうです。
想像するだけで、嫌な思いになりますねぇ。

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Posted by ブクログ 2021年12月19日

迷宮入りの事件を諦めない刑事の粘り強さに、仕事人間の「美学」を感じた。方言の飛び地、類似した駅の名前、紙吹雪を撒く女性の姿から手掛かりの糸を手繰り寄せた展開に鳥肌が立った。全国に広がる捜査のスケールに、地図を広げながら読みたくなった。
個人的には、亭主関白な雰囲気のある昭和の家庭、そして寝床で喫煙す...続きを読むる風習に、突っ込みを入れたくなった。

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Posted by ブクログ 2021年09月10日

東北弁と同じような方言・発音が出雲でも使われているとか、面白いところから物語を作っているところが古い話なのに妙に新鮮でした。
既成権力に反発する若者が肩肘張り過ぎているところに時代を感じるけれど、平成がぬるま湯だったってことなのでしょう。
令和は良い時代になるといいな。
松本清張さんの文章は贅肉がな...続きを読むくて読みやすいね。

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Posted by ブクログ 2021年03月12日

蒲田の操車上で見つかった惨殺された死体。残された手がかりは東北訛りと思われる男二人の目撃情報。そしてちらついているのは前衛芸術の集団。下巻が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2021年02月06日

そんな偶然が、、って思う部分もある反面、意外と調査が徒労に終わってしまう描写などもあって主人公と一緒に一喜一憂して楽しめた。
東北弁と「カメダ」が鍵になることは知っていましたが、こんな一捻りがあるとは・・!!

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Posted by ブクログ 2021年01月20日

松本清張の名作とのことで今更ながら読んでみる。
主人公今西刑事の身近なところにやたらと手掛かりが転がっているご都合主義はご愛嬌であるが、犯人像と動機を探るために過去のルーツを追っていくくだりは引き込まれる。40年近い昔の作品でも名作であるとの証左か。

面白かったのは、昭和40年前くらいの設定で東京...続きを読む都内がまだまだ未開発であったこと。そして地方への移動は全て夜行列車だし、聞き込みで個人情報もなにもなく刑事にベラベラしゃべる参考人たち、自分が生まれた10年くらい前までは、まだこんな時代だったのだなと思い忍ばれた。
あとは、最近の刑事ミステリーとは違い、今西刑事の勤務形態がどこかのんびりしていて旅情があるところも魅力。

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Posted by ブクログ 2020年11月15日

最後のトリックは少し意外なものでしたが、昭和の時代背景も読み取れる話で、するすると読むことができました。

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Posted by ブクログ 2019年07月03日

一歩進んでは、三歩下がるような、ジリジリした捜査展開。
焦れったくもあるが、その中に罠が仕掛けられていないか、慎重に読み進める。
だが、あっという間だった。
徐々に分かる手掛かり。
下巻で、どのように展開してゆくのだろうか。

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Posted by ブクログ 2019年05月29日

先日TVドラマでリメイク版が放映されたが、やはり原作を読み返したくなり再読。本格的な社会派ミステリー、面白い。

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Posted by ブクログ 2022年09月16日

有名な作家だけど読んだことなかった。
松本清張はドラマなんかもやっていたから、もっと現代の作家だと思ってたんだけど、読んだ感覚は完全に時代小説だった。
ベレー帽がわからない人に、大黒頭巾みたいな帽子だよと言ってるシーンがあって、逆に大黒頭巾ってなんだと調べたら、めっちゃ可愛かった。
言葉使いも全然違...続きを読むうし、男尊女卑もハンパないし、普段着の着流しってなんだ笑とか、生活の違いやら価値観の違いやら、そういう細かいとこも面白い。
捜査方法も、昔ながらの「刑事のカン」みたいなもんで突拍子もなく閃きながら進む。現代の小説なら、はあ?ってツッコミたくなるけれど、この時代ならありなのかも──と思いながら、下巻に続く

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Posted by ブクログ 2022年09月14日

2022.9.12 急に脈絡もなくヌーボーグループ出てくるとことかは ?? て感じだしそこから推理始まるの偶然ラッキーすぎるだろとは思うけど少しずつ情報を拾い集めていく感じはよかった

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Posted by ブクログ 2022年03月17日

名作にふれるのはやっぱり良いですね。清張作品独特の、時代を感じながら、すこーしづつ推理の世界に引き込まれていきます。

実直そのものの今西刑事。粘りの捜査がたくさんの謎解きのヒントを与えてくれています。さあ、どういう答えが導きだされるのか?

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Posted by ブクログ 2021年08月02日

丹羽哲郎のリマスター版映画で鑑賞
蒲田から始まること、東北訛りのカメダという言葉から、踊る大捜査線を思い出したのは私だけではないだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年12月31日

登録上は下巻もまとめて。
久しぶりに読んだ本格ミステリー。
意外でない犯人、やや意外なトリック、犯人を追い詰めるにはちょっと強引なロジック構成。時代もあるのだろうが、たまにはこういうものも良い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年07月15日

1.松本清張といえば、このシリーズという人も多いということで、気になったので購入しました。

2.蒲田駅の操車場で扼殺死体が発見された。手がかりは被害者の述べた「カメダ」だけで、1ヶ月たっても操作は進まずに捜査本部は解散された。諦めきれない今西は、時間を見つけては事件を追っていく。断片的に手がかりを...続きを読む見つけていくも、被害者の手がかりとなる者は次々と殺害されてしまった。

3.なかなか手がかりが見つけられず、もどかしい思いをした前半でした。手がかりにつながったと思いきや殺害されて一からやり直すを繰り返していく中でも、地道に捜査を続ける姿が日本の刑事らしいと思いました。
個人的には、方言分布の節が気になってしまい、話とは関係なく、その分野の本を読みたくなってしまいました。

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