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東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。 映画でもドラマでも大ヒットした社会派ミステリー。
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「フジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』」
2019年3月28日 フジテレビ系 出演:東山紀之、中島健人、柄本明
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Posted by ブクログ
誰しも忘れたい過去があるはずだ しかし 振り返って手を伸ばしてみても 掴んで修理することはできないし スマホのデータのように きれいさっぱり消去することもできない 「俺から逃げることはできねぇぜ」 忘れたい過去はそんな風にくっきりと あるいはもやのようにぼんやりと 僕たちにいつまでもまとわりつ...続きを読むいてくる この小説の主人公である和賀も そんな過去に苦しめられる一人だ 天才音楽家として名声を手にし 彼の目の前には前途有望な将来しかない だが過去は彼を逃がさない どこまでいっても どんな解釈を試みようとも 和賀の過去は和賀を追いつめていく しかし過去と対峙しその過去を糧にして 力強く前向きに生きることができる 人間などいるのだろうか 僕たちは 和賀の犯した罪を責めることができるのか? この小説のラスト一行は、美しい 和賀が奏でる音楽のように どこまでも優しく暖かい。 何度も映像化された名作中の名作。 時代背景の古さなどお構いなしに これからも読者の心を打ち抜いていくだろう
上下巻の感想です。 ミステリーの名作でググるとでてくる作品の一つ。 約60年前のものなので読めるか心配だったけど時代のギャップも楽しめて面白い。 例えば大阪への移動が夜行だったり、男女の上下関係、個人情報がダダ漏れ、2人で飲んで750円などなど、それに人々の付き合いも密だったんですなと。 内容も前半...続きを読むは刑事と関係者が近所だったり、ちょっと強引だなと思ったりしたけど、これも時代背景かなと。 所々、他の本(当作品より後のもの)を連想させるものがあり、色々な作家に影響を与えてるのかなと思いました。
社会人一年目は広島勤務でした。 島根県木次町(現雲南市)に出張した際、先輩に議事録を頼まれ必死に記録しようとするも、東北弁のようなズーズー弁で意味が分からず先輩に謝罪した事を思い出した。 他にもこの当時に電子音楽という分野が芽生えつつあった事にも驚きを覚えた。 初読の清張はストーリーの面白さと上記の...続きを読む感情が混ざり合い、一方で都電が日常的に使われていたり亭主関白的な夫婦の掛け合など当時の生活感を想像しながら読み進めるのが楽しかった。
松本清張=火曜サスペンス劇場ってイメージで、自分には縁がないジャンルだと思ってずっと読まずにきた。実際読んでみたら、なんて緻密に作り込まれた話だろうって衝撃を受けた。1960年代に出版されたんだって。時代を感じさせない新鮮なおもしろさ。これはほんとの意味で時代を越えて読み継がれるべき名作だと納得しま...続きを読むした。最後のシーンが空港ってのも、爽やかでイカしてる。
中居さんのドラマで衝撃を受けて原作も。親子の逃避行の原因が、ドラマと原作とでは全く違って驚いた。悲しいけどすごく心に残る作品。ドラマも原作もどちらもそれぞれ素晴らしかった。
昭和の社会問題を背景に描く松本清張ミステリー。「砂の器」は、病気、戦争を背景にした作品。主人公の刑事が真面目に一歩ずつ犯人を追い詰めていく展開に、頁をめくる手が止まりませんでした。
何度もTVドラマ化された松本清張を代表する作品の一つ。他の清張作品のなかでも文体に優れ、一気に読み手を惹きつけていくという個人的印象。東北弁に近い島根県は出雲地方の訛り。犯人の手がかり「カメダ」が島根県の「亀嵩(カメダケ)」であることに辿り着くまでが上巻。
普通推理小説を読んでいると「理屈ではあり得ても人間の感情ってそんな簡単じゃないだろう」と思ってしまうことが多い。ただ、松本清張作品はあまりそういうことを感じることが少ないように思われる。奇抜なトリックやどんでん返しなどが少ないせいだろうか。どこにでも起こりえそうなそんな話なのに、なぜだか惹きつけられ...続きを読むる。 砂の器というタイトルの理由が上巻だけではまだ深くわからない。ただ砂のイメージから、さらさらと流れていってしまう具体的な形を伴わないもの、という予測を立てている。下巻を楽しみに読みたい。、
初めての松本清張。 時代が時代だけに、今の若者の感覚では理解し難い部分もあるだろうな。昭和世代後期に分類させる自分には、まだ理解できるし、何せ面白い。 色々な話しがそれぞれに進行して、何処に落ち着くのか。 まだ誰が怪しいかもわからないまま上巻が終わってしまい、下巻への期待が堪らない。 ヌーボ...続きを読む・グループとかいうやつらのいけすかない感じが凄く良い。
読みやすかった。するすると文章が入ってきた。 また、方言の分布など、新たな知見が開けた。 ただ、遺族や警察が被害者の身元を特定するところで、直接顔を見せたり遺留品を確認したりというフェーズが無かったので、これ実は全部ミスリードという疑いを捨てきれない。まだ上巻しか読んでないのもあるが…
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