【感想・ネタバレ】砂の器(下)のレビュー

あらすじ

善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か? そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は? 今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長篇である。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白かった。
昔読んだことがあるというのは覚えていたが、ここまでその読んだ記憶が残っていないことに驚いた。
主人公の老?刑事が丁寧で時間を掛けた捜査は今の何でも起こり得る事件でAI技術を駆使しても忙しくしている捜査とのギャップにも驚いたが、着実にリファレンス情報を集め着実に犯人を追い込んでいく作業は見事だ。
更に科学技術による人体への影響についの捜査も、もしかしたらこの当時は最先端の警察の法科学なのかもしれない。
当時は科学捜査研究所はないだろうから、科学に疎い刑事の苦悩も分かる気がする。
最後の空港での犯人逮捕は痛快だったね。
地道な操作が報われて良かった。

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2025年09月24日

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ポスターなどで見た親子遍路のイメージから戦後日本社会の人間ドラマみたいな話と思っていたのですが、読んでみたらバリバリの推理小説でもありました。『砂の器』というタイトルと、西口司郎さんのイラストだけでご飯三杯はいける永久保存版。

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2025年08月25日

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ネタバレ

とても面白かった。はじめ上下巻合わせての分厚さに読み終えれるか不安になったけれど、いざ読み始めると読みやすくあっという間だった。
はじめは繋がりの見えない点と点が後半に向かうにつれて徐々に繋がっていく様があまりに鮮やかで呑み込まれた。
途中何度も真実かと思えば異なる、の繰り返しで一見無駄足にみえる所も全て繋がっていくのが衝撃だった。
また途中の登場人物の何気ない行動が、そのキャラクターの人間性をありありと浮かび上がらせてくる。描き方の巧さに圧倒された。そこが冗長に感じて苦手な人もいるかもしれないけれど、私はとても好きだった。
犯人の動機、そしてトリックは今の作家さんでは書くことが出来ないだろう、当時だからこそ活かせる方法だったのが本当に衝撃でした。松本清張さんをよく現代作家だと言われても違和感のない読み易さ、と表現されているのを聞くけれど、現代作家では思いつかないだろう、あの当時に生きた人だからこその表現だなと強く感じる作品だった。

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2025年03月10日

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ネタバレ

めちゃくちゃよかった。今回この小説を読むにあたって、私の中で松本清張作品が生々しく感じる小説なのかということを考えながら読んでみた。思うに、一つは真相を追求するにあたって、探偵役(今作だと今西刑事)が「推理の失敗」を重ねているからだと思う。松本清張において「名探偵」はあまり登場しないように思われる。(勿論全てを読んでいるわけではないので必ずしもというわけではないだろうけど)しかし、推理を百発百中で的中させる名探偵がいないからこそ、「この推測も違った、こっちはどうだろう」と悩みながら真相を追い求めていくその過程が、作品にリアリティを産んでいるのかな、などと考えた。
また、解説にもあるが、事件解決後の事後の話を描いている作品はあまりないようにも思われる。だからこそ正義が勝ってよかったねという大団円のハッピーエンドではなく、あくまで切り取られた日常の一場面に過ぎない、と言っているように感じて、そこがまたリアリティを産んでいるようにも思われる。

松本清張といえば社会派。特に今回の作品は、個人的に他作品よりも色々と考えさせられることが多かった。それは、「ハンセン病(作中ではらい病)」が今作品のテーマの一つになっているからだと思う。
この作品は、ひた隠しにしている過去が暴かれようとしているところから話が始まる。令和を生きている私たちにとってハンセン病という病気は、良くも悪くも過去の話になってしまっているなと感じる。何より私自身がハンセン病についてあまり詳しく知っていない。だからこそ、当時この病がもたらした差別や偏見の怖さについて残念ながら深く理解することができなかった。ふと、数年まえのコロナ禍真っ盛りの時、コロナ感染者が誹謗中傷されたりしたり感染したことをひた隠しにしたりする動きがあったことを思い出した。それよりもうんと深い問題だと考えると、この作品の背景のハンセン病差別の問題の闇の深さが断片的にわかる。もっと深く知っていれば、もっともっと自分の心に訴えてくる作品になると思う。深く知らなかったこと、それが何より悔しいなと思う。

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2024年11月29日

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刑事がミスリードされているように感じながら、まんまと犯行動機を想像し読み進める。読み易く全てにおいて納得のいく展開。今西刑事がまわり道する過程も無駄に感じず、犯人の過去が分かった場面は思わず唸らせられる。

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2024年10月20日

Posted by ブクログ

上下巻の感想です。
ミステリーの名作でググるとでてくる作品の一つ。
約60年前のものなので読めるか心配だったけど時代のギャップも楽しめて面白い。
例えば大阪への移動が夜行だったり、男女の上下関係、個人情報がダダ漏れ、2人で飲んで750円などなど、それに人々の付き合いも密だったんですなと。
内容も前半は刑事と関係者が近所だったり、ちょっと強引だなと思ったりしたけど、これも時代背景かなと。
所々、他の本(当作品より後のもの)を連想させるものがあり、色々な作家に影響を与えてるのかなと思いました。

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2024年09月30日

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ネタバレ

上巻に続いて、14~15年振りの再読。
結末を知っているのに、夢中になって読んでしまった。さすが松本清張。

今では耳にすることのないハンセン病や、戦時中の戸籍の焼失。
当時としては読者側も実感をもって読めたんだろうけど、私に知識がないばかりに少しあっさりな感じもした。
できたら和賀英良側からの話も読んでみたかった。

しかし、超音波で殺人なんてガリレオみたいな話だったんだな。すっかり忘れていた。

また15年位経ったら再々読しよう。

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2024年07月31日

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私が生まれる前に出版された本で、時代背景が異なりものの考え方が違うので面白かった。
様々な土地のことについて知ることができた
また方言を使ったミステリー要素があり、そのミステリーから新たな教養を得ることができた

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2024年02月11日

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平成生まれの私にとってまずは社会的背景から勉強しなければいけない。
映画を観て本作を読みました。
いろいろ考えさせられます。
映画の方が犯人目線の内容多いのかな?

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2024年02月02日

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読み応えがありぐんぐん引き込まれた。初めて読んだ松本清張さんの作品ですが、とても良かったです。主人公の刑事がかっこいい。昭和ハードボイルド、今の時代だこそ余計にいい。

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2023年12月26日

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最高…圧巻の内容でした。

全ての些細な事も全てしっかりした伏線で、一字一句見落とせない、無駄な情報が一つもなく、迎えた結末、興奮が抑えられなかった。

綾辻行人先生、横溝正史先生、そして松本清張先生恐るべし。

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2023年09月25日

購入済み

映画版じゃなくてやっぱり原作!

映像化されたものとは全く良さが違います。親子愛とか、感動ポルノなんかじゃない、松本清張はやっぱり凄かったと思わせてくれる名作。
不朽の名作という言葉は、こういう作品の為にあるんじゃないでしょうか。

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2021年03月06日

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ネタバレ

物語の終盤まで、犯人は関川だろうと思ったが、まさか和賀だとは思わなかった。
ミステリーとしては、少々偶然の一致や都合の良いことが多いなとは思ったが、ストーリー性は良かったと思う。
松本清張はやはり読者を惹きつける話を書くのが上手いと改めて思う。

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2025年12月06日

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ネタバレ

映画と小説では設定が異なるようで、私は映画を見ていないものの、映画版には関川が登場しないらしい。
上巻では関川が怪しいと思い込んでいたが、読み進めると実はそうではなかったという意外性があり、この裏切られ方は小説ならではの面白さだと感じた。

ハンセン病への差別は現代では想像しにくいほど強烈で、当時は家族に患者がいればその家族まで差別され、生きづらい時代だったのだろうと痛感する。
映画では親子愛のような描写もあると聞くが、私が小説を読んで受けた印象は、和賀は父を愛していたというより、むしろその過去から早く離れたくて仕方がなく、消し去りたいものだったのではないかということ。

殺人方法に関してはさすがに無理でしょと思うトリックもあるものの、松本清張が描くと不思議と受け入れられてしまう。
この時代にこの発想を持っていたことが本当にすごい。

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2025年12月02日

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オーディブルにて。
警察側にとって運の要素が強すぎるご都合主義ではあるものの、当時のアナログな捜査手法を考えると警察の目なんて簡単に掻い潜れてしまうのではないかと感じた。

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2025年08月14日

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下巻は今西刑事が各地に訪れて淡々と事件を追う物語でした。果たして、電波は兵器になるのでしょうか?犯人と事件のあらましが明かされるのは終盤も終盤。読んでいて残り頁が僅かになってきてどきどきしました。昔の映画(未視聴)のCMで人間ドラマ云々と謳っていた記憶があったのでその辺りを期待していたので肩透かしを食らった感がありました。ただ、若者同士の嫉妬や羨望が入り混じった関係は読みごたえがありました。読書中は事件の方向はこっちの方かと思ってました。映画を観ようと思います。

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2025年08月12日

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ネタバレ

すでに犯人がわかっていてそれを証拠固めしていくというあらすじである。らい病が解説だけに掲載されていると最初に読んだときには思っていたが、ライという言葉が最後の方に出てきていた。映画ではそのらい病で親子がさすらう姿が強調されていた。

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2025年08月03日

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時代を感じる小説でした。名作と言われているので読んでみました。なかなか読み応えのある、やはり名作でした。島根がたくさん出てくるかと期待していましたがあまりでてこなくて残念でした。

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2025年07月19日

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ネタバレ

下巻に入ってもなかなか事件は解決しない。今西はさらに三重県伊勢市・石川県・大阪へ事件解決の手がかりを掴むために駆け回る。 しかし事件の全貌が明らかになると想像もつかない出来事が待っていた。特に事件解決の鍵を握ったのは「電波」や「音」。スマホや携帯電話すらない時代に音や電波といった科学的なものを使って殺害を行なっていた。 犯人は和賀英良。しかも、当初は本浦秀夫であり、被害者である三木謙一と関わり合いがあったのだ。 今西も立派な警察官である。

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2025年03月24日

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ネタバレ

全国各地を鉄路で移動して捜査を進め(当時は新幹線など無い)、少しずつ謎が解けていくのは面白かった。戦災やハンセン病患者への差別が事件の鍵になっていることは、当時の時代背景を感じられる。

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2025年03月18日

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一度読んであったものを、映画を見たあとに再読。
犯人を追い詰めていく様はスリリングだが、映画版ほどの情緒はなかった。
映画版とセットで楽しむと良いと思う。

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2024年12月03日

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阻害された孤独な人物を主人公として、その深淵を覗いた、深く深刻な問題を含んだ小説

母との別れ、父との別れ、病気による差別、浮浪児としての孤独と恐怖、戦争、そして孤独、主人公の人生がどれだけ辛くて苦しいものだったのか、私の未熟な想像力では計り知れない。
戦後、浮浪児が恥ずべきもの、差別されるものだったと妻にも言えず隠し通していた元浮浪児の方の手記を読んだことがある。
すごい時代、信じられない。秀雄には何重にも苦しいことの連続、自分のせいではない、まさに人生に翻弄される哀れさが、想像しただけで痛々しく刺さる。

秀雄の人生を軽くのぞく程度で、この小説は終わっている。秀雄についての文章はわずか数ページのみで、あとはひたすらに事件真相を追い求める話。出てくるのは偽りのわがえいりょうのみ。
その質量の差が、逆に強烈な読後感をもたらす。

自分のせいじゃないのに、この辛さはどうしようもない。誰に当たっても仕方がない。懸命に人生を生きて、立て直しをしていた秀雄は本当に強く逞しい。
巡査が、人の良く素晴らしい人物だと理解していれば、殺人まではしなかったんだろうな。
そしてこの人なら、絶対漏らさないだろうし。
驚愕、苦悶は言語で絶するものがあったと想像される。まさにこの表現通り、命をかけて人生の立て直しをしていただろうから…

人生なんて、ちょいとしたきっかけで運命が変わるということがよくわかりますよ 

どんなに努力しても、ほんの些細なかけ違いで崩れ落ちてしまう、まさに「砂の器」このタイトルにも深みがあり、唸らせられた。
過去に戻ったとして、やり直したい運命のかけ違いは、主人公にとってどこなんだろう
ドラマ、映画も見たくなったなー

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

想像してたよりも怖くなかったけど、ぞわっとする場面が何個かあって、刑事が徐々にヒントから解決に導いていく過程が読んでいてとても面白かった。
殺害された理由は想像してたものとはかなり違って驚いたけど、三木謙一さん、とても良いひとだったんだな。
たしかに、昭和の話だから、令和っ子の自分からするとあっさりとしてて実感が湧きづらい。けど当時の人だともっとぞわっと来るものがあったのかな

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先が気になるし、文章が読みやすいのでどんどん進む。
読んでいる間はそれなりに面白かったと思う。

しかし島根の桐原老人に手紙を書くあたりから、今西が気付いたこと、考えていることを文章にしなくなり、種明かしを最後まで引き延ばそうとしていることが明らかになってきたので飽きてきてしまった。
戸籍が重要な鍵になっているが、誰が何年にどこで生まれたと書かれていたかなんて覚えてないですしね。
殺しのトリックはちょっと無理がありすぎた。映像化された際には変更されたというのにも納得できる。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

蒲田駅で身元不明の殺害事件が発生、わずかな手がかりをもとに捜査が開始される。その糸口を辿っていくが被疑者の特定には至らず捜査は打ち切られる。しかし、熟練刑事の今西は諦める事なく文字通り足を使って独自に事件を追い続ける。
派手で切れ味鋭い推理なんかはみられないが、忍耐と執念で真実を手繰り寄せるところや、犯行の背景として戦後日本に根強く残っていた差別や偏見など社会問題に深く踏み込んでいるところは、さすが社会派ミステリー。
でも…犯行に使われたある道具、、当時の科学技術力を考えても本当にできるの?不確実性が高いんじゃない?と思ってしまった。ちょっと不自然で違和感を感じる、、別にこんな奇抜なトリックを無理に入れなくてもいいのに…

次は、社会派のもう一人の巨匠『宮部みゆき』の作品も読んでみたいと思った。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今西刑事の執念がすごく、和賀のトリック、犯行に至る動機、また犯人と考えられる裏どりなどの地道な捜査が犯人特定に至った。
超音波の殺害方法は、いまいちリアリティが湧かないが、今西刑事の捜査に対しては現実味というか大変さを感じられた。
 犯人の動向や、犯人へのミスリードの為仕方ないが、個人的にヌーボーグループ主体の章は
本を読む手が遅くなり、退屈に感じた。
映画から原作に入った為、違いを感じて楽しめました。
 

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私が子供の頃に見たのは中居くんのドラマなので、印象がだいぶ違う。
戸籍の件はありそうだけど、それ以外はちょっと突飛な仕掛けだなと思った。『日本の黒い霧』ほどの衝撃を受けられずにいるので、もしかして清張ミステリーと相性良くないのだろうかと不安になる。
加藤剛の映画が素晴らしいらしいので見てみたい。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

操車場で発見された扼殺死体。今西と吉村は捜査本部が解散されてからも、任意捜査という形で連絡を取り合い少しずつ犯人に迫っていく。少しずつ明らかになるヌーボーグループ。これまでにない殺人の方法が明らかになる。
描かれ方が結構昔風味。殺害方法もなかなかに独特。現代でもこれは難しそうだなと感じる。まあそれでも警察ものとしては結構練られている感じするので、どのような思考で犯人を追いかけているか非常にわかりやすい。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

良く練られたトリックですが、現実にあり得るのでしょうか…?
途中途中、話が複雑になってきたかな、と思った辺りで、他の人に説明する形でおさらいしてくれるのは有り難かったです。
会話や描写に時代を感じますね。

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

悲しい話、という事前情報を聞いていたからもっと悲しい話かと思っていたけど、そうでもなかった。それは、私がハンセン病患者が受けていた差別について何も知らないからである。また「悲しい話」と評した人はドラマ版を見ていたのだけど、おそらくドラマ版の方がよりその辺りの描写が鮮烈だったんだろうなと思った。考えてみれば病気して離婚されるとか結構最悪なんだけど、作中では割とサラッと流されているので思ったほど心は震えず、水のように読み終わってしまった。関川じゃなかったんだ〜という感じはある。実はドラマ版について調べてたらあらすじでいきなり真犯人書かれてるという強烈なネタバレを喰らってたので、驚きがないのはそのせいもある。あと超音波で人は……殺せるんだろうか?モスキート音は確かに不愉快だけど……。
今西警部の奮闘ぶりが凄まじかったな。全容が思ったよりあっけなくて、推理中が一番ハラハラして面白かったな、と思った。うーむ。

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2023年09月25日

Posted by ブクログ

上巻はミステリーにしては淡々としてゆったりな空気感だった。

下巻まで読み進めるとサスペンス色が見え始め、登場人物たちのつながりが紐解かれていく。いよいよ緊張感が高まってきた。
事件のトリックは意外にも技術的な描写が目立った。

だけど正直物足りなかったかな。上記技術的トリックも裏付けが弱いし、主人公刑事による犯行動機の推察も「え、そんな程度で人殺す?」って感じだった。犯人確保の後は描かれないので、動機の掘り下げやそもそもそれが合っていたのかの検証はなされない。

あと上下巻通してなんだけど、刑事の周りに運よくキーマンが現れたり、事件のつながりを刑事の思い付きレベルで解き明かしていく場面があったり、ご都合主義を感じてちょっと興ざめ。

文体や世界観の古さも感じさせず、凝った設定だっただけに残念だなー

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2023年07月11日

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