松本清張のレビュー一覧

  • 小説東京帝国大学(下)

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    東大でも描けないのでは??

    さすがは松本清張。よくぞここまで日本の闇の歴史を斯様に赤裸々に暴いたものだ。嘉悦と喜悦に横溢されそうだ。

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    2020年05月09日
  • 風の視線(下)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    竜崎亜矢子の夫・重隆は、かつて車内のタイピストだった千佳子とも関係を持っていた。が、小説後半で、一気に重隆は密輸事件容疑で逮捕される。亜矢子、新婚生活から逃避し、家を出た千佳子、そしてなカメラマンの奈津井の行く末は。

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    2020年05月08日
  • 風の視線(上)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    1961年から雑誌『女性自身』に連載。旧華族に嫁ぐも「名家の囚人」の竜崎亜矢子。その夫は、愛人関係が盛んな総合商社シンガポール支社長。一方、亜矢子に恋焦がれながらも、それを忘れるべく亜矢子紹介の千佳子とお見合い結婚するカメラマンの奈津井。新婚旅行の東北、そして青森県の十三潟で遭遇した自殺死体を撮った写真で高く評価される。しかし、奈津井も新妻の千佳子の距離は一向に縮まらないどころか、千佳子の過去が徐々に明らかになっていく。

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    2020年05月07日
  • 落差 上 新装版

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    昭和38年単行本化、昭和41年文庫化。日本史を専門にする島地は、大学の助教授。戦後、自身の主張を大きく転換し、いまや認知度も名声も高まるばかり。教科書の編纂や監修者としても、頭角を表している。一方、彼の裏顔は素人女への遍歴。不遇のうちによを去った学者仲間の未亡人、そして高校時代からの友人が単身赴任になったことを機に、その妻も標的にする。

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    2020年04月25日
  • 松本清張ジャンル別作品集 : 1 武将列伝

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    松本清張って、ミステリー作家ではなかったんです。
    芥川賞を取った時に、書かれている作品も採録されています。
    ほぼ、時代に沿って掲載されている短編小説から、
    戦国時代の武将がどのように時代を生き抜こうとしたか、雰囲気を感じることのできる作品集になっています。

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    2020年03月16日
  • 雑草群落(下)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    主人公のライバル古美術商の駒井も、同じ贋作作家による肉筆錦絵を作成して、大実業家との取引に入り込もうと画策する。その裏には、鑑定士として権威のある佐川技官も絡んでいる。同性愛性癖や愛人、親子、夫婦関係など、よどんだ特殊な人間関係、騙したつもりが騙されて・・・と独特な人間関係と人間心理が絡み合っている。
    なお、殺人事件は起きない。

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    2020年03月09日
  • 雑草群落(上)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    主人公の高尾庄平は62歳。息子と共に古美術商を営んでいる。妻と息子夫婦と同居、店では従業員も数人雇い入れている。一方、庄平は30歳も歳の離れた愛人・野村和子も囲っている。ある日、古美術収集家かつ所得番付で常連の製薬会社社長・村上為蔵に接近しようと試みる商売敵の古美術商・駒井の動きに気づく。そんな時に、愛人・野村和子の実の親が、村上為蔵であることが発覚する。

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    2020年03月08日
  • 隠花平原(下)

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    失踪した女性の行方は掴めないまま、新興宗教団体から大作画制作の依頼が本決まりになる。しかし、次々に起こる他殺事件。そして、捜査仲間に加わる新聞社の支局記者。一方、義兄の殺害事件担当の刑事とは接触はあるが、昵懇な間柄にはならない主人公の画家。最後に思わぬ告白=遺書で、事の真相が明らかにされる。

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    2020年03月03日
  • 隠花平原(上)

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    東京郊外の住宅地で銀行員の中年男性が殺害されて発見。義弟である画家が、不審な点を調べ始める。人違いなのではないか、近所のアパートに住む若い女性の急遽な引越し、自分の油絵を画廊を通じて買い集める銀行頭取の出現、そして新興宗教団体の出現。

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    2020年03月02日
  • 黒地の絵―傑作短編集(二)―

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    「二階」「拐帯行」「黒地の絵」「装飾評伝」「真贋の森」
    「紙の牙」「空白の意匠」「草笛」「確証」の9つの短編が収録。表題にもなっている「黒地の絵」は、朝鮮戦争中に九州は小倉にあった米軍基地での黒人兵士脱走と小倉市民への危害や被害の実話が素材になっている。他の作品も、アカデミズム、白い巨塔に対する鬱積や企み、虐げられた仕返しをしたつもりが逆に嵌められて、組織防衛のために犠牲になる人間など、読み応えのある作品ばかり。

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    2020年02月26日
  • 危険な斜面

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    本作の中の''二階''に五つ星です。
    もしかしたらと、読者の予想が松本清張に追いつきながらも、彼の作品の特徴である個々の感情を描写しており、読者をあっと驚かせる展開へ。
    男性はどう捉えるか分かりませんが、女性には読んで欲しい作品です。

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    2020年01月25日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    新潮文庫の「松本清張傑作短編集(一)」は推理小説でもなく時代小説でもなく、現代小説をまとめたということです。昭和40年初版発行ですから、この文庫になさるとき、著者自身も存命で何らかのかかわりを持たれていたのではないか、ですから自信作ではないかと。今回その個々の作品を再読してみまして、たしかに清張さんの特徴が一番よく出ている作品群だなと思いました。

    市井の研究家は努力してよくできれば怨まれるし、出自学歴によってさげすまれもし、いじめにも会い、世間の風は冷たい。

    例えば​「石の骨」​
    人骨化石を嵐の後の崖崩れから拾い、古代の研究をひそかにしているので知識豊富なれば、旧石器時代の人骨と確信し

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    2020年03月17日
  • 十万分の一の偶然

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    よくもあしく松本清張先品である。いわくさほど知られていないらしい。けれども、エンターテインメントの王道をいっている。時代はちょっと前だけど、そこを考えて十分楽しめる。

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    2019年05月30日
  • 黒革の手帖(上)

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    ネタバレ

    松本清張てこんなに面白いのか(゚д゚)!と覚醒させられた。
     悪女元子がしたたかに金銭を奪う犯罪を達成し、その過程で多くの人の恨みを買い、最後には欲と怨念におぼれて大逆襲を喰らってしまう。銀座を舞台にしてるところも、中洲に出入りするオトナになって読むと少しはピンとくる。取材や描写が実に丁寧で、展開も息つかせぬスリリング。
     架空名義預金・医学部への裏口入学・隠蔽第1の銀行だったり、個人情報管理がずさんだったりそもそも携帯電話が全く登場しなかったり、古い時代に書かれてはいるものの、何度も時代背景を修正してドラマ化されるのは、悪女の行動が言葉は悪いがまことに魅力的に描かれた傑作だからにほかならない

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    2019年01月19日
  • 黒革の手帖(上)

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    ネタバレ

    凄くいい!
    著者は、数字に強いのが窺えます。
    どうしようもなく救い難い男共を翻弄し、更なる高みへ目指す悪い女、元子。
    なんだかスカッとします。
    同時に女性は読んだほうが得な内容になっています。
    しなやかさ、駆け引きの巧みさ、美しい日本語…お手本になると思います。
    裏切らない内容。
    面白く下巻を読みます。

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    2018年12月16日
  • 黒い画集

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    短編七編のうち四編までが、男と女の愛憎を描いている。
    一般論として、女の嫉妬は時として激しいが、男の嫉妬は醜悪に見える。
    と、つくづく思わされたのが「坂道の家」である。
    全体的には、男には男の立場の秘密、女にも同様に持ち合わせているのです。
    自らの安全と出世を願う人たちは、誰しもが持っている不透明な部分を、見せかけのアピールで透明性を保つことで、組織の中で安心感を与え出世コースを辿るのであろうが、少しでも不透明な部分を見せてしまうと排除されてしまう。

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    2018年11月26日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    小倉の松本清張記念館に2回も行ったけど、点と線しか読んだことがなかった。これは濃ゆい。短編集なのになかなか読み進めなかった。
    人間の生き様の描かれ方が文字通り「濃密」なんじゃないかと思う。
    実在の人物をモデルにした作品は特にすごい。

    あまりにも不器用というかそんなんじゃ生きづらいだろうなぁでもそうしか生きられないんだろうなぁと思うようなところが何よりその人の魅力であるというあたりがすごい。

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    2018年10月27日
  • 紅い白描

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    赤い白描

    一気に読みました。最後に思いがけない展開になり本当に面白かったです。松本清張の本は若い頃から読んでます。

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    2018年05月23日
  • 雑草群落(上)~松本清張プレミアム・ミステリー~

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    岩波書店は2018年1月12日に10年ぶりの改訂となる「広辞苑」の7版を発売する。
    時代とともに意味が広がっているとして、「やばい」が追加されるということで、大分ニュースにもなっていた。
    意味は「のめり込みそうである」

    上巻を読み終わった。この作品“やばい”!

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    2017年11月28日
  • 黒革の手帖(上)

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    ドラマで武井咲が演じたのを見て、原作に興味を持って読み始めた。
    時代も昭和50年代だし、主演の元子は銀行員でも、派遣ではなかった。
    しかも、美人でもなかった。
    それでも、ドラマとはまったく違ったストーリー展開がすごく引き込まれるものがあり、これが松本清張なのか!と、実は初めて松本清張も読んだのだ。
    固いイメージがあったけれど、とても読みやすい文章。手に取るように思い浮かんでくる情景。
    顔と違って、優しい文面。
    色んな意味で驚いた。
    何度もドラマ化されている理由も分かる気がする。
    すぐ下巻読みます。

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    2017年10月01日