【感想・ネタバレ】暗い血の旋舞のレビュー

あらすじ

時は明治中期。東京の骨董商の娘ミツコは、駐日オーストリア公使に見初められ、結婚する。夫はハインリッヒ・クーデンホーフ伯爵。夫・子供たちと渡った世紀末の欧州は、まさにハプスブルク帝国の終末期。7人の子を授かり、夫の急死後は、クーデンホーフ・カレルギー伯爵家を宰領し、子供たちを育てあげ、激動の時代を生き抜き、ウィーン社交界の華とうたわれたという。ゲランの名香「ミツコ」の名の由来という説もある華やかな人生。その実像を、壮大なスケールで描く歴史長篇!

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ヨーロッパ史の本質に迫る作品。
主人公であるひとりの執筆家に次の作品を書く構想を語らせながら、複雑な史実を丁寧に紐解いていく。そしてクーデンホーフ光子の本当の人生・生の生活をも浮かび上がらせ、日本人である松本清張ならではの切り口が心地よい。

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2020年09月26日

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