松本清張のレビュー一覧

  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃよかった。今回この小説を読むにあたって、私の中で松本清張作品が生々しく感じる小説なのかということを考えながら読んでみた。思うに、一つは真相を追求するにあたって、探偵役(今作だと今西刑事)が「推理の失敗」を重ねているからだと思う。松本清張において「名探偵」はあまり登場しないように思われる。(勿論全てを読んでいるわけではないので必ずしもというわけではないだろうけど)しかし、推理を百発百中で的中させる名探偵がいないからこそ、「この推測も違った、こっちはどうだろう」と悩みながら真相を追い求めていくその過程が、作品にリアリティを産んでいるのかな、などと考えた。
    また、解説にもあるが、事件解決

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    2024年11月29日
  • 砂の器(下)

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    刑事がミスリードされているように感じながら、まんまと犯行動機を想像し読み進める。読み易く全てにおいて納得のいく展開。今西刑事がまわり道する過程も無駄に感じず、犯人の過去が分かった場面は思わず唸らせられる。

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    2024年10月20日
  • 眼の壁

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    面白い作品だったので、一気に読みきってしまいました。

    白昼の中、手形詐欺にあうところから話が始まる。主人公の上司の無念をはらすため、主人公の友人の新聞記者とともに詐欺の主犯格を探す。今では考えられないような社会の常識も、当時は当たり前の部分もあり、突っ込みどころ満載だが、作品としては次のページが気になるほどの面白さでした。

    ただ、どうしても気になるのが、黒幕がわかったところ。特に、犯人があっけに取られるほどの劇的な終わりをむかえるところです。初めて読むスピードが落ち、その部分を二度読んでしまいました。

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    2024年10月12日
  • 砂の器(下)

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    上下巻の感想です。
    ミステリーの名作でググるとでてくる作品の一つ。
    約60年前のものなので読めるか心配だったけど時代のギャップも楽しめて面白い。
    例えば大阪への移動が夜行だったり、男女の上下関係、個人情報がダダ漏れ、2人で飲んで750円などなど、それに人々の付き合いも密だったんですなと。
    内容も前半は刑事と関係者が近所だったり、ちょっと強引だなと思ったりしたけど、これも時代背景かなと。
    所々、他の本(当作品より後のもの)を連想させるものがあり、色々な作家に影響を与えてるのかなと思いました。

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    2024年09月30日
  • 砂の器(上)

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    上下巻の感想です。
    ミステリーの名作でググるとでてくる作品の一つ。
    約60年前のものなので読めるか心配だったけど時代のギャップも楽しめて面白い。
    例えば大阪への移動が夜行だったり、男女の上下関係、個人情報がダダ漏れ、2人で飲んで750円などなど、それに人々の付き合いも密だったんですなと。
    内容も前半は刑事と関係者が近所だったり、ちょっと強引だなと思ったりしたけど、これも時代背景かなと。
    所々、他の本(当作品より後のもの)を連想させるものがあり、色々な作家に影響を与えてるのかなと思いました。

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    2024年09月30日
  • 黒の様式

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    ネタバレ

    三作ともおもしろかった。
    松本清張は本当に何を読んでもおもしろい。

    一作目の『歯止め』はなんとも言えないというか、まぁ気持ち悪い。
    この作品では養母と息子だけど、血の繋がった母子でもなくはないんだろうなと思ってしまう。
    ごくごく普通の人って感じている人でも、息子に関しては「…え!?」とドン引いてしまうような考え方の人いるもんね。
    傍から見てると、愛というより暴走だよね。

    三作目の『微笑の儀式』は「仏像かぁ…」と読み始めたけど、いつの間に夢中になって読んでいた。
    ちょっと気になったんだけど、石膏でデスマスクをとって解剖の時に気付かれたりしないものなの?
    いくら丁寧に拭き取ってもバレそうな気が

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    2024年09月29日
  • 蒼い描点

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    ネタバレ

    箱根を中心に東北や長野などの地名が出てくる旅行物?のミステリー。トリックに箱根の道路事情などを使っているとこが面白かった。
    転々と各地を回って聞き取りしてるシーンなどは、ドラマに向いてそうだと思った。
    犯人自体は、あの話がもとになった上での犯行なのか、と言う感じなのと少しそこまでが長かったように思えた。

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    2024年09月19日
  • 時間の習俗

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    ネタバレ

    なんだか、やたらと夢中になって読んでしまった。
    疑わしい人物を最初から峰岡だけに絞っていたところなんかは気になったりもしたけれど、一つ一つアリバイを崩していく過程は本当におもしろい。

    LGBTが一般的(?)になった現代だから、割と最初から女装した男かなと気付いてしまった点は、驚けなくて残念だったけれど、当時の感覚はこんな感じなのねとある意味新鮮だった。
    他にも写真の現像方法や飛行機の搭乗方法が今と違って、松本清張らしい昭和を感じられるのもいい。

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    2024年09月08日
  • わるいやつら(下)

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    ネタバレ

    上巻に続いて、約15年振りの再読。

    もう最高の転落劇。
    スカッとしたというか、笑ってしまうというか。
    同じ敵ができたときの、女の団結力はすごいからね。チセとトヨが組んだのは納得。

    そして結局、下見沢みたいな一見冴えない男が高嶺の花をうまいこと手に入れるものよね。
    戸谷の横武たつ子なら絶対自分の味方だったと思える根拠のない自信が拍手したいくらい素晴らしい(笑)

    案外、網走でも自己肯定感高く生き延びていきそう。

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    2024年09月03日
  • わるいやつら(上)

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    約15年振り位の再読。(内容ほぼ忘れてた)

    もう戸谷がクズすぎて(笑)
    どう育ってきたら、ここまでのクズが仕上がるのか。
    そして、なぜそんなクズ男がこんなにもモテるのか。

    槙村隆子にはぜひ頑張って、戸谷にひと泡吹かせてほしい。(土地を担保にした見せ金を巻き上げちゃうとか)
    あと藤島チセにも頑張ってほしい。(茶碗の盗難被害とか出せばおもしろいのに)

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    2024年09月01日
  • ガラスの城 新装版

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    松本清張の作品、顔とガラスの城がドラマになっていてちょうどそれをみてガラスの城がとてもよく泣いてしまうほどいい話だったので小説でも読んでみました。
    難しかったもののいい話でした。

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    2024年08月31日
  • 絢爛たる流離

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    ネタバレ

    『清張の迷宮』で有栖川有栖さんが薦めていたので、早速読んでみた。

    これ、今までに読んだ松本清張短編の中で一番おもしろい。
    1つのダイヤの指輪が持ち主を替えて不幸を連鎖させていくんだけど、戦前から高度成長期までを舞台として松本清張の魅力満載。

    一つ解らなかったのが、“第十話 安全率”で君島を殺したのが津神佐保子だったこと。
    てっきり加久が殺すんだと思った。加久がペンで×印を書いておくから、殺したければ殺せばってことだったのかな?
    いまいち納得いかない。

    “第十二話 消滅”は、最後までバレないでほしかったー!
    でもそれがこのダイヤの指輪の恐ろしさな感じもあり、いい終わり方な気もするかな。

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    2024年08月14日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    上巻に続いて、14~15年振りの再読。
    結末を知っているのに、夢中になって読んでしまった。さすが松本清張。

    今では耳にすることのないハンセン病や、戦時中の戸籍の焼失。
    当時としては読者側も実感をもって読めたんだろうけど、私に知識がないばかりに少しあっさりな感じもした。
    できたら和賀英良側からの話も読んでみたかった。

    しかし、超音波で殺人なんてガリレオみたいな話だったんだな。すっかり忘れていた。

    また15年位経ったら再々読しよう。

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    2024年07月31日
  • 砂の器(上)

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    ネタバレ

    約14~15年振りの再読。だいぶいろいろ忘れていた。
    中居くんのドラマは20年前頃だったろうか?『砂の器』と言えばその時の印象が強い。今回の再読中もあの時の《宿命》が頭の中に流れ続けるくらいに。

    …というわけで、大まかな話の流れは分かっているんだけど、こんなにも今西刑事の勘頼りだったっけ?(笑)
    それに関川氏を犯人と思わせようとするミスリードが多いなという印象。
    下巻では和賀英良に焦点があたって、いよいよ過去に迫るんだよね。楽しみ!

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    2024年07月29日
  • ガラスの城 新装版

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    ネタバレ

    少し無駄に長い、だれる感じが否めないけれど、松本清張好きなら楽しめる。
    まさかのどんでん返し系だったとは!最後の最後まで疑いもしなかった。

    それにしても不倫だ出世だ美人だ醜女だと「しょうもないなー」と感じながらも昭和感満載で、これだから松本清張は止められない。
    《手記》の中に、本音も伏線も含め女心を感じさせる文章を潜ませている辺りがさすがだなと思った。
    私は“わたしはそこで杉岡課長の奥さんをはじめて見た。”の一文で、三上田鶴子は杉岡課長の愛人だと思ったのに、まんまと騙された。

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    2024年07月03日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    ネタバレ

    レビュー
    歴史の教科書などで子どもの頃から知っていた事件ではあったが、都心で起きた事件だったのねという程度の認識だった。3年ほど前NHKスペシャルの未解決事件ファイルを視聴したことにより、興味の扉が開き、底なし沼に落ちていった。
    さらにその頃実家の墓探しをしており、椎名町の寺に墓見学後、後日帝銀事件はその寺のすぐ裏手で起きた事件だったことを知り益々事件が身近なこととして感じられるようになった。
    私にとって松本清張は若い時分にもちろん読んだことはあったが、代表作を数点読むのみで当時はあまりハマらない作家だった。
    帝銀事件は松本清張の作品をまず基礎知識として読まないと始まらないというわけで、この作

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    2024年05月26日
  • 閉じた海 社会派推理レアコレクション

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    松本清張の今迄に単行本として未発表作品?短編集と清張との対談等をまとめたものだった。ああそのあとはどうなるかは読者にお任せ、の余韻を残して終わる。誠に心憎い作品だ。対談なども楽しく読ませて頂いた。

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    2024年05月18日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    さすが
    時代が変わっても全くそんな感じさせない

    人殺しは絶対にダメなんだけど
    現代のサイコパス的な殺人じゃなくて
    人間味がある

    1話完結のドラマを見ているようにサラサラと読める

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    2024年05月11日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    とあるブックカフェで出会った作品です。
    自分で選んでたらまず手に取らなかったなぁと思う
    全9篇の作品でわたしは、1と7が読んでみて面白いなと思ったし、今でもこういう人達は場面は違うがいるんだろうなぁと思った

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    2024年05月07日
  • 砂の器(上)

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    ネタバレ

    何度も読み返したくなる松本清張の傑作。カメダの意味とは?アール・ヌーヴォーの若者たちの正体とは?貧富の差や差別が根強く残っていた昭和の様子が伝わってくる。完璧なアリバイも砂の器のように脆く崩れ去る、、、

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    2024年04月04日