松本清張のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃよかった。今回この小説を読むにあたって、私の中で松本清張作品が生々しく感じる小説なのかということを考えながら読んでみた。思うに、一つは真相を追求するにあたって、探偵役(今作だと今西刑事)が「推理の失敗」を重ねているからだと思う。松本清張において「名探偵」はあまり登場しないように思われる。(勿論全てを読んでいるわけではないので必ずしもというわけではないだろうけど)しかし、推理を百発百中で的中させる名探偵がいないからこそ、「この推測も違った、こっちはどうだろう」と悩みながら真相を追い求めていくその過程が、作品にリアリティを産んでいるのかな、などと考えた。
また、解説にもあるが、事件解決 -
Posted by ブクログ
ネタバレ三作ともおもしろかった。
松本清張は本当に何を読んでもおもしろい。
一作目の『歯止め』はなんとも言えないというか、まぁ気持ち悪い。
この作品では養母と息子だけど、血の繋がった母子でもなくはないんだろうなと思ってしまう。
ごくごく普通の人って感じている人でも、息子に関しては「…え!?」とドン引いてしまうような考え方の人いるもんね。
傍から見てると、愛というより暴走だよね。
三作目の『微笑の儀式』は「仏像かぁ…」と読み始めたけど、いつの間に夢中になって読んでいた。
ちょっと気になったんだけど、石膏でデスマスクをとって解剖の時に気付かれたりしないものなの?
いくら丁寧に拭き取ってもバレそうな気が -
Posted by ブクログ
ネタバレ『清張の迷宮』で有栖川有栖さんが薦めていたので、早速読んでみた。
これ、今までに読んだ松本清張短編の中で一番おもしろい。
1つのダイヤの指輪が持ち主を替えて不幸を連鎖させていくんだけど、戦前から高度成長期までを舞台として松本清張の魅力満載。
一つ解らなかったのが、“第十話 安全率”で君島を殺したのが津神佐保子だったこと。
てっきり加久が殺すんだと思った。加久がペンで×印を書いておくから、殺したければ殺せばってことだったのかな?
いまいち納得いかない。
“第十二話 消滅”は、最後までバレないでほしかったー!
でもそれがこのダイヤの指輪の恐ろしさな感じもあり、いい終わり方な気もするかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレレビュー
歴史の教科書などで子どもの頃から知っていた事件ではあったが、都心で起きた事件だったのねという程度の認識だった。3年ほど前NHKスペシャルの未解決事件ファイルを視聴したことにより、興味の扉が開き、底なし沼に落ちていった。
さらにその頃実家の墓探しをしており、椎名町の寺に墓見学後、後日帝銀事件はその寺のすぐ裏手で起きた事件だったことを知り益々事件が身近なこととして感じられるようになった。
私にとって松本清張は若い時分にもちろん読んだことはあったが、代表作を数点読むのみで当時はあまりハマらない作家だった。
帝銀事件は松本清張の作品をまず基礎知識として読まないと始まらないというわけで、この作