松本清張のレビュー一覧

  • わるいやつら(上)

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    約15年振り位の再読。(内容ほぼ忘れてた)

    もう戸谷がクズすぎて(笑)
    どう育ってきたら、ここまでのクズが仕上がるのか。
    そして、なぜそんなクズ男がこんなにもモテるのか。

    槙村隆子にはぜひ頑張って、戸谷にひと泡吹かせてほしい。(土地を担保にした見せ金を巻き上げちゃうとか)
    あと藤島チセにも頑張ってほしい。(茶碗の盗難被害とか出せばおもしろいのに)

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    2024年09月01日
  • ガラスの城 新装版

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    松本清張の作品、顔とガラスの城がドラマになっていてちょうどそれをみてガラスの城がとてもよく泣いてしまうほどいい話だったので小説でも読んでみました。
    難しかったもののいい話でした。

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    2024年08月31日
  • 絢爛たる流離

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    ネタバレ

    『清張の迷宮』で有栖川有栖さんが薦めていたので、早速読んでみた。

    これ、今までに読んだ松本清張短編の中で一番おもしろい。
    1つのダイヤの指輪が持ち主を替えて不幸を連鎖させていくんだけど、戦前から高度成長期までを舞台として松本清張の魅力満載。

    一つ解らなかったのが、“第十話 安全率”で君島を殺したのが津神佐保子だったこと。
    てっきり加久が殺すんだと思った。加久がペンで×印を書いておくから、殺したければ殺せばってことだったのかな?
    いまいち納得いかない。

    “第十二話 消滅”は、最後までバレないでほしかったー!
    でもそれがこのダイヤの指輪の恐ろしさな感じもあり、いい終わり方な気もするかな。

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    2024年08月14日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    上巻に続いて、14~15年振りの再読。
    結末を知っているのに、夢中になって読んでしまった。さすが松本清張。

    今では耳にすることのないハンセン病や、戦時中の戸籍の焼失。
    当時としては読者側も実感をもって読めたんだろうけど、私に知識がないばかりに少しあっさりな感じもした。
    できたら和賀英良側からの話も読んでみたかった。

    しかし、超音波で殺人なんてガリレオみたいな話だったんだな。すっかり忘れていた。

    また15年位経ったら再々読しよう。

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    2024年07月31日
  • 砂の器(上)

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    ネタバレ

    約14~15年振りの再読。だいぶいろいろ忘れていた。
    中居くんのドラマは20年前頃だったろうか?『砂の器』と言えばその時の印象が強い。今回の再読中もあの時の《宿命》が頭の中に流れ続けるくらいに。

    …というわけで、大まかな話の流れは分かっているんだけど、こんなにも今西刑事の勘頼りだったっけ?(笑)
    それに関川氏を犯人と思わせようとするミスリードが多いなという印象。
    下巻では和賀英良に焦点があたって、いよいよ過去に迫るんだよね。楽しみ!

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    2024年07月29日
  • ガラスの城 新装版

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    ネタバレ

    少し無駄に長い、だれる感じが否めないけれど、松本清張好きなら楽しめる。
    まさかのどんでん返し系だったとは!最後の最後まで疑いもしなかった。

    それにしても不倫だ出世だ美人だ醜女だと「しょうもないなー」と感じながらも昭和感満載で、これだから松本清張は止められない。
    《手記》の中に、本音も伏線も含め女心を感じさせる文章を潜ませている辺りがさすがだなと思った。
    私は“わたしはそこで杉岡課長の奥さんをはじめて見た。”の一文で、三上田鶴子は杉岡課長の愛人だと思ったのに、まんまと騙された。

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    2024年07月03日
  • 点と線

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    ネタバレ

    続きが気になりすぎて一気に読んでしまった。動機が生々しくリアリティがあるなと感じた。「作為は、つねに本人が自身の利益のためにするのだ」という一文がなぜかとても印象に残っている。トリックよりも何故その事件が引き起こされてしまったのか、という理由が納得できないと嫌なので、一個人の感情のみならず社会集団の中での人々が描かれているからこそ動機に納得ができるのかなと考えた。ラストの妙な後味の悪さもリアリティがあってとても好きだなと思う。

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    2024年06月25日
  • ゼロの焦点

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    ネタバレ

    初松本清張作品。サスペンス小説の王道を行くような話でなかなか好き。同時に、かつて日本に存在したであろう終戦直後の混乱期を生きる人たちの息遣いが感じられたような気がした。終戦直後の様子は、もはや事象として断片的にしか知ることができないけれど、感情を持った人間として確かに生きた人がいたのだ、と考えさせられた。この頃の日本を知っている人だからこそリアルさを持って書けるのだな、などとも思った。

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    2024年06月17日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    ネタバレ

    レビュー
    歴史の教科書などで子どもの頃から知っていた事件ではあったが、都心で起きた事件だったのねという程度の認識だった。3年ほど前NHKスペシャルの未解決事件ファイルを視聴したことにより、興味の扉が開き、底なし沼に落ちていった。
    さらにその頃実家の墓探しをしており、椎名町の寺に墓見学後、後日帝銀事件はその寺のすぐ裏手で起きた事件だったことを知り益々事件が身近なこととして感じられるようになった。
    私にとって松本清張は若い時分にもちろん読んだことはあったが、代表作を数点読むのみで当時はあまりハマらない作家だった。
    帝銀事件は松本清張の作品をまず基礎知識として読まないと始まらないというわけで、この作

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    2024年05月26日
  • 閉じた海 社会派推理レアコレクション

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    松本清張の今迄に単行本として未発表作品?短編集と清張との対談等をまとめたものだった。ああそのあとはどうなるかは読者にお任せ、の余韻を残して終わる。誠に心憎い作品だ。対談なども楽しく読ませて頂いた。

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    2024年05月18日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    さすが
    時代が変わっても全くそんな感じさせない

    人殺しは絶対にダメなんだけど
    現代のサイコパス的な殺人じゃなくて
    人間味がある

    1話完結のドラマを見ているようにサラサラと読める

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    2024年05月11日
  • ゼロの焦点

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    戦後の混乱期に翻弄され、自分ではどうにもならなかった、その隠したい過去が事件の鍵となっていた。
    そういう時期は、ある人にはあって、でも全てを曝け出さないでも生きていける社会がいいのだと思う。
    時代派小説と言われている理由に納得。

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    2024年05月11日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    とあるブックカフェで出会った作品です。
    自分で選んでたらまず手に取らなかったなぁと思う
    全9篇の作品でわたしは、1と7が読んでみて面白いなと思ったし、今でもこういう人達は場面は違うがいるんだろうなぁと思った

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    2024年05月07日
  • 砂の器(上)

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    ネタバレ

    何度も読み返したくなる松本清張の傑作。カメダの意味とは?アール・ヌーヴォーの若者たちの正体とは?貧富の差や差別が根強く残っていた昭和の様子が伝わってくる。完璧なアリバイも砂の器のように脆く崩れ去る、、、

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    2024年04月04日
  • 乱灯 江戸影絵 下

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    将軍家後継ぎ問題、諸藩の勢力争い、美談化されている大岡裁き、諸々複雑な事情が入り乱れつつ、清張節は流石です。

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    2024年03月31日
  • 砂の器(上)

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    社会人一年目は広島勤務でした。
    島根県木次町(現雲南市)に出張した際、先輩に議事録を頼まれ必死に記録しようとするも、東北弁のようなズーズー弁で意味が分からず先輩に謝罪した事を思い出した。
    他にもこの当時に電子音楽という分野が芽生えつつあった事にも驚きを覚えた。
    初読の清張はストーリーの面白さと上記の感情が混ざり合い、一方で都電が日常的に使われていたり亭主関白的な夫婦の掛け合など当時の生活感を想像しながら読み進めるのが楽しかった。

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    2024年03月16日
  • 砂の器(下)

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    私が生まれる前に出版された本で、時代背景が異なりものの考え方が違うので面白かった。
    様々な土地のことについて知ることができた
    また方言を使ったミステリー要素があり、そのミステリーから新たな教養を得ることができた

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    2024年02月11日
  • 砂の器(下)

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    平成生まれの私にとってまずは社会的背景から勉強しなければいけない。
    映画を観て本作を読みました。
    いろいろ考えさせられます。
    映画の方が犯人目線の内容多いのかな?

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    2024年02月02日
  • ガラスの城 新装版

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    松本清張先生の作品を初めて読みました。

    視点が変わった瞬間、次の展開が気になって一気に読み込んでしまいました。
    作品があまりにも凄くて、松本清張先生の他の作品を読み漁ってみたくなりました。

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    2024年01月08日
  • 黒い画集

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    「日常」を舞台にした7篇の中短編集

    心理的な対決を描く「遭難」
    二転三転の展開に息を飲む「寒流」
    アリバイ崩しの傑作「紐」
    純情な中年男の愚かさと転落「坂道の家」

    昭和的推理小説の世界にどっぷり浸かれる600ページ。古本屋で見つけたら即買いです

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    2023年12月31日