松本清張のレビュー一覧

  • なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    おもしろかった! たぶん、ぼくは松本清張という人が好きなのだと思う。苦労人で社会を見る目が悲しくもやさしい。女性の役割もおもしろいし、昭和の雰囲気も好きだ。

    「顔」「殺意」「なぜ「星図」が開いていたか」「反射」「市長死す」
    「張込み」「声」「共犯者」

    「声」は前半は被害者が主人公、後半は捜査小説。おもしろい作りだと思う。
    「市長死す」は、市議会議員が探偵役だった。

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    2025年05月27日
  • 点と線

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    二桁年振りの松本清張、再読。
    清張作品を読むきっかけになった「点と線」。
    東京駅での空白の4分間のみの記憶でしかなく、ストーリーにどっぷりハマりました。

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    2025年05月09日
  • 共犯者

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    かなり昔に読んだ、再読です。内容を忘れていたので新たな気持ちで読めました。
    10編の短編集です。
    表題作の「共犯者」が一番面白かった。
    人間の心理をついた内容で共犯者の事を気にしなければ何も起こらなかったのでは?と思うのだが…。
    どれも松本清張らしい内容と言えばそれまでだが、大変楽しく読める短編集です。

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    2025年05月03日
  • 黒革の手帖(下)

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    2回目でしたが、面白く一気読みしました。
    女性心理描写が多い作品ですが、女性の観点からはどのように映るのか、女性読者からご意見をお聞きしたい作品です。

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    2025年05月03日
  • 黒革の手帖(上)

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    何年かぶりに2回目として読みましたが、結末を知っていて読むと、また気付かされることが多いです。下のクライマックスに向けて楽しみです。

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    2025年05月01日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    昭和のお話でした。人に弱みを握られる、学会でうまくいかない、どんでん返しなど全くないのに、夢中で読んでしまいました。

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    2025年04月29日
  • 霧の旗

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    日常に潜む事件。ミステリーは飛躍しすぎて入れないこともあるが、霧の旗は偶然ではなく、必然で、自分にも思い当たる節があるから引かれていく。
    偶然と思うものは、偶然ではなく、そういう事実が現代に多すぎて絡み合って喋り出す霧。
    あそこでもし誰かに見られていたら。誰かを見ていたら。霧がなければ見られていたかもしれない。
    素晴らしい作品。

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    2025年04月28日
  • 黒革の手帖(下)

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    ネタバレ

    弱みに付け込んで多くの人たちから金を巻き上げ、順風満帆に元子は銀座でのし上がるが、やはり恨みを買い過ぎた。最後は怒涛のしっぺ返しを喰らってしまう。人間模様も面白いが、銀座のクラブの仕組みや医師の脱税、医学部受験予備校の闇などの当時の社会の様子も読んでいて面白かった。インターネットなど無い時代に、松本清張はどのように調査や取材をしたのだろう。

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    2025年04月27日
  • 黒い画集

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    作者が自信を持って選んだ7篇の短編集。ほぼ男女の醜関係に纏わる話でタイトル通り黒い。社会派推理小説の始祖だけあって名探偵や名刑事なる人は出てこないがトリックが凝った作品もある。特に『凶器』という作品のトリックは外国の作家も用いており(自分は未読だけど)どちらが先かは分からないけど、名探偵モノみたいな型にハマっていない分さり気なくて面白かった。
    銀行員と愛人の話も悲哀というかコントみたい要素もあるがラストでキッチリ決着をつける展開が好き。
    全話の感想は読む方も怠いだろうからこの辺で止めておくがページ数の分厚さといいじっくり楽しめる本である。

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    2025年04月24日
  • 小説帝銀事件 新装版

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    ネタバレ

    事件を客観的にグイグイと。
    果たして真犯人は?証拠なく検察側の都合の良いように積み上げられた事象で犯人とされた平沢。戦後の法改正寸前の混乱期の様がうかがえる。

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    2025年04月19日
  • わるいやつら(下)

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    ネタバレ

    出だしは男が女を誑かし翻弄する話かな、と思ってなんとなく『黒革の手帖』の対になるような作品と思っていたら、進むにつれて主人公の方が翻弄されてなんとか切り抜けていこうとするもので、また違った面白さがあった。
    仕事には一切の興味を示さず、己の欲望のままに過ごす姿は突き抜けていて一周回って清々しくも感じた。彼と関係を持っていた女性達の目線での描写はなく、あくまで主人公の推測の元で心理描写がされていたが、微妙に噛み合わずもっと昏くドロドロとした思惑が絡み合っていてさすがの描き方だと思った。
    途中杜撰に見える主人公の行動も、それが元で全てが狂っていったり、序盤でのシーンが終盤で重要な意味を持っていたりと

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    2025年04月14日
  • 黒革の手帖(上)

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    ドラマ版「黒革の手帳」で、米倉涼子がベッドの上にビールをこぼしてシーツを乱し、「これで今夜、何もなかったとは誰も信じませんよね?」という趣旨のことを言っていたシーンを子供の頃に見たのをうっすら覚えている。そのシーンが出てきて少し感動した。親がドラマ版「黒革の手帳」が好きだったので毎週なんとなくテレビで流れていたが、子供だったので私は特に見ていなかったのでオチは知らない。後編が楽しみ。

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    2025年04月12日
  • 水の肌

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    二桁年振りの松本清張、再読。。書き込み見ると清張ファンの皆さん、短編はあまり読んでない方が多いようですね。私もそのひとり。・・・新鮮でした。

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    2025年04月05日
  • 黒革の手帖(下)

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    最初は、そんな上手い事行くわけ無いやんって思ってたけど、最後の怒涛の伏線回収っていうかまとめというか、うーん、とりあえず最高!

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    2025年03月31日
  • 点と線

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    ネタバレ

    松本清張先生が推理小説界に社会派という旋風を巻き起こした名作。 当然ながら清張先生の時代にはスマートフォンどころか携帯電話すらない時代。電報でやりとりしているシーンは時代を感じる。 そして、この作品は「アリバイ破り」というジャンルに属する。あらすじさえ読んでいれば犯人は安田辰郎だとすぐわかる。鳥飼刑事と三原警部補が懸命に安田のアリバイを崩そうとする作品。 ポイントは、東京駅の十三番ホームから十五番ホームを見渡せるのは1日に4分しかない事実。この事実に着目した清張先生もすごい発見だ。 もう一度読んでみたい。

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    2025年03月24日
  • 点と線

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    これぞ松本清張の社会派推理小説という感じ。
    昔この本を読んでいるけど、今、再度読んでも仲々おもしろい。刑事さんのちょっとした違和感と執念と閃きが事件解決に結び付く。
    最後の謎解きが唐突に手紙というエンディングは「?」がつきそうだが、これを書いた時は新しい手法だったのだろう。兎に角おもしろかった。

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    2025年03月19日
  • ゼロの焦点

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    二桁年振りの松本清張、再読3冊目。
    羽咋や和倉温泉が懐かしかった。相変わらずストーリーはほぼ忘れているので、とても新鮮でした。
    ・・・そうですね、みなさん仰るように個人情報ダダ漏れですな。

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    2025年03月17日
  • 草の陰刻 新装版(上)

    購入済み

    久々の清朝

    清朝の作品何年ぶり?
    こんなに惹きつけられる作家、いない。
    まさにこの型でしか書けない作品です。必読の価値ありです

    #ドロドロ

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    2025年03月12日
  • 砂の器(下)

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    ネタバレ

    とても面白かった。はじめ上下巻合わせての分厚さに読み終えれるか不安になったけれど、いざ読み始めると読みやすくあっという間だった。
    はじめは繋がりの見えない点と点が後半に向かうにつれて徐々に繋がっていく様があまりに鮮やかで呑み込まれた。
    途中何度も真実かと思えば異なる、の繰り返しで一見無駄足にみえる所も全て繋がっていくのが衝撃だった。
    また途中の登場人物の何気ない行動が、そのキャラクターの人間性をありありと浮かび上がらせてくる。描き方の巧さに圧倒された。そこが冗長に感じて苦手な人もいるかもしれないけれど、私はとても好きだった。
    犯人の動機、そしてトリックは今の作家さんでは書くことが出来ないだろう

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    2025年03月10日
  • 点と線

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    推理が面白かった。
    松本清張の作品を読むのは初めてだったが、なかなか面白かったので、また読みたいと思った。

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    2025年03月05日