松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。
昔読んだことがあるというのは覚えていたが、ここまでその読んだ記憶が残っていないことに驚いた。
主人公の老?刑事が丁寧で時間を掛けた捜査は今の何でも起こり得る事件でAI技術を駆使しても忙しくしている捜査とのギャップにも驚いたが、着実にリファレンス情報を集め着実に犯人を追い込んでいく作業は見事だ。
更に科学技術による人体への影響についの捜査も、もしかしたらこの当時は最先端の警察の法科学なのかもしれない。
当時は科学捜査研究所はないだろうから、科学に疎い刑事の苦悩も分かる気がする。
最後の空港での犯人逮捕は痛快だったね。
地道な操作が報われて良かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『指』はおもしろいけれど、シーワワーまで殺さなくても…!犬を飼っている身としては人が殺されるより受け入れ難い。
表題作『水の肌』と『留守宅の事件』は、松本清張らしい作品で良かった。
『小説 3億円事件』はあれこれ考察が続いて好みじゃないなーと読んでいたのに、いつの間にか「そうだよ!絶対こいつが犯人」と真剣に読んでいた。
特に立川基地がアジトっていうのは納得してしまったな。
『凝視』は平吉が犯人と思わされすぎて「これは冤罪か?」と気づけたまではよかったけど、最後急展開に都合よく解決しすぎな気も…
ちょっと軽く清張が読みたいなってときに良い一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの松本清張作品。やはり格式は高い。「Dの複合」ということでどんな「D」が複合しているか楽しみにしていた、が、「D」が出てこなかった。何なんだ?500ページの超大作、100ページは、怪奇系紀行文を書く作家(伊瀬)と編集者(浜中)が浦島・羽衣を旅する。そこで白骨死体が発見される。そこのには「第二海竜丸」という木片が落ちていた。さらに坂口みま子が殺された。殺人が起きてからは一気に話しが動くが犯人・動機が分からない、これぞ松本清張の醍醐味なのか?ラストで真相が明らかになるが、怒涛のラストは凄かったです。⑤
解説読んでいたら「D」の意味が分かりました。坂口みま子がキーパーソンだったのかな? -
Posted by ブクログ
作者が自信を持って選んだ7篇の短編集。ほぼ男女の醜関係に纏わる話でタイトル通り黒い。社会派推理小説の始祖だけあって名探偵や名刑事なる人は出てこないがトリックが凝った作品もある。特に『凶器』という作品のトリックは外国の作家も用いており(自分は未読だけど)どちらが先かは分からないけど、名探偵モノみたいな型にハマっていない分さり気なくて面白かった。
銀行員と愛人の話も悲哀というかコントみたい要素もあるがラストでキッチリ決着をつける展開が好き。
全話の感想は読む方も怠いだろうからこの辺で止めておくがページ数の分厚さといいじっくり楽しめる本である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ出だしは男が女を誑かし翻弄する話かな、と思ってなんとなく『黒革の手帖』の対になるような作品と思っていたら、進むにつれて主人公の方が翻弄されてなんとか切り抜けていこうとするもので、また違った面白さがあった。
仕事には一切の興味を示さず、己の欲望のままに過ごす姿は突き抜けていて一周回って清々しくも感じた。彼と関係を持っていた女性達の目線での描写はなく、あくまで主人公の推測の元で心理描写がされていたが、微妙に噛み合わずもっと昏くドロドロとした思惑が絡み合っていてさすがの描き方だと思った。
途中杜撰に見える主人公の行動も、それが元で全てが狂っていったり、序盤でのシーンが終盤で重要な意味を持っていたりと