あらすじ
元子を恨む波子は楢林と別れ、大物総会屋をパトロンにクラブを開く。政治家秘書の安島を通じ、医大の裏口入学者のリストを手中にした元子は、橋田をおどし、一流クラブ、ルダン買取りの仮契約を結ぶ。しかし、橋田、安島らの仕組んだ罠が元子を待ち受ける。安島との一夜での妊娠に怯える元子の前には黒服の男たちが……。夜の世界に生きる女の野望を描くサスペンス長編。
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Posted by ブクログ
2回目でしたが、面白く一気読みしました。
女性心理描写が多い作品ですが、女性の観点からはどのように映るのか、女性読者からご意見をお聞きしたい作品です。
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弱みに付け込んで多くの人たちから金を巻き上げ、順風満帆に元子は銀座でのし上がるが、やはり恨みを買い過ぎた。最後は怒涛のしっぺ返しを喰らってしまう。人間模様も面白いが、銀座のクラブの仕組みや医師の脱税、医学部受験予備校の闇などの当時の社会の様子も読んでいて面白かった。インターネットなど無い時代に、松本清張はどのように調査や取材をしたのだろう。
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どいつもこいつも似たり寄ったりの悪党がお互いを騙し騙されグルグル廻ってくの面白すぎ。文句つけようない転落っぷり。元子を欺いた側の誰かも、いつか同じように破滅させられるんだろうなって思った。初めて読んだ松本清張、大満足でした✌️
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松本清張さん
「点と線」に続けて読んでみました!
女の欲、復讐とドロドロさを感じさせる。女の世界の代表例を書いている。
こんなに美味しい話や協力してくれる親切な人はいないと読んでいて思ったが、自分が流れに乗っていると気づかない気もする。挑戦し続けることは大事であるが、時には俯瞰して物事を見ることが必要であると感じた。
最後はテンポ良く伏線を回収していた。
続きがとても気になる、ドラマでも見たいと思うような作品です。
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元銀行員の原口元子の物語。
怒涛のクライマックスたるや。前半はのらりくらりと横領恐喝、こんなにうまくいくのかなぁと思っていたら…
ラストは残忍ながらも納得、という感じでした。
誰の入れ知恵も後ろ盾もなく一人でやってく元子はあっぱれでしたがやってることは悪そのもの…
そりゃ恨みも買いまくるよなあ。
Posted by ブクログ
2025.08.19
さまざまな伏線が最後に回収されていく様は素晴らしい。ストーリーも楽しい。
しかし、女性の内面というのはこういうものなのだろうかという疑念は拭えない。同じ題材で同じストーリーで登場する人物の内面を近年の女性作家に描き直してもらうとどういう読後感になるのかを夢想した。
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順調に欲望をかなえていく元子。予備校の理事長を騙し、一流クラブを手に入れようとする。破滅に向かって行くのが予想され、ドキドキする展開。元子の妊娠に何か意味があるのかと思っていたが、ラストでそうきましたか。伏線は回収されました。
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めちゃくちゃ面白かった。
上巻から緻密に練り上げられていた構成が素晴らしすぎて、後半あまりの怒涛の展開に目が離せなかった。最後の最後まで本当に面白い。
古い作品だけれど旧仮名遣いなどは影響のない範囲で編集されているので読み易い。電話等の細かい所を除けば、最近の作品だと言われても違和感ないくらいだった。
主人公は勿論、それ以外の人物像も主人公の目線を通して恐ろしいほど生々しく描いていて、しかしそれがミスリードに繋がる作り込みが素晴らしすぎて鳥肌がたった。
Posted by ブクログ
銀行のお金を横領し銀座のママとして成り上がっていくことを策略する元子と周りの人々のお話し。
前編はトントン拍子に進むものの後編の途中ぐらいから雲行きが怪しくなり…
なぜこんなに酷いことをするのか、と元子自身も考えるが、結局は人の怨みの深さや断ち切れない愛情が根本にあった。それが金と性の欲望渦巻く銀座を舞台に、抉り出すように描かれていた。
ラストは実質的に元子の"敗北"で終わってしまうのだが、もう一つどんでん返しが欲しかった…が、白い壁に囲まれた15年間を脱して夢を見れただけでよかったのかしら…。
ちなみにこの小説は1980年に出版されたということで、言葉遣い(バーではなくバアと記載されている等)や、どこでもタバコを吸うこと、女性や同性愛者の描写の仕方など、随所で昭和だなあと感じる。それはそれで非常に興味深かった。
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★時間とお金のムダ
★★普通〜微妙
★★★よかった
★★★★心が動いた(感動した、意表をつかれた、ショックだった)
★★★★★人生の本棚に入れたい
Posted by ブクログ
読み終えて上手い話で人を安易に信じてはいけないと思ったけど、これは騙されるよな。
ただ話の辻褄が綺麗なくらい合っていくので、途中からもしやこれはどんでん返しの復讐劇が始まるんだろうなとも思っていた。
作者も間違いなく銀座でタバコの煙を燻らせながらバアでお酒をセンセーって言われながら飲んでいた筈だ。
実在のホステスにほのかな恋をし、結局実らなかったものだから恨み節で、実際では何も出来ないので、小説の中でどん底に落ちる恐怖を与えてやろうっていう復讐劇だったのかもしれない。
もしくはホステスから様々な悪い事例を聞いていて、それらをヒントにして書いたのかな。
怖かったけど面白かった。
Posted by ブクログ
読み終わって「はぁー」と声が出た
“わるいやつら”同様に、序盤は主人公の傍若無人ぶりに苛立ちを感じながら、後半は没入して主人公の焦りや恐怖が自分ごとのように感じられて読み進めたくなくなる(けど気になるから読む)
Posted by ブクログ
自分が臆病だから、そんなことしたら人の恨みかっちゃうよ、と思いながらハラハラした。
でも、非日常な世界で上を目指してる元子を応援してる自分もいた。
途中から波子に嵌められてたことに気づき始めてからは嫌な汗かきながらもページをどんどんめくってしまうスピード感!
結局自分でコツコツと努力して手に入れたものしか信頼してはいけなかった(婦長からもらった情報も全てではなかった)ということですかね。
Posted by ブクログ
前半に続き、後半もほぼ一気に読んでしまった。不正な手段で金を得て順調にのし上がってきた元子が、逆に騙されていく後半。
波子の恨みからとはいえ、何人もの無関係な人間が元子を騙すことに加担するものだろうか。悪行の末とはいえ、あまりに救いのない結末で、読後感はよくない。
Posted by ブクログ
結末に向かって吸い込まれるように読んでしまいました。
ドラマより断然面白かったです。
女が1人で悪事に手を染め、生き抜いていくことは
今も昔も非常に難しいことですね。
最後の最後、元子があそこに行くことになるのも偶然?誰かの指図?
いずれにしても、どこも混んでいる中あそこが空いているのは、元子のせいってことかな。
Posted by ブクログ
恐喝で大金をせしめ更なるランクアップを図るべく暗躍する女の末路を描いたサスペンス。
怒涛ともいうべき後半が恐ろしい。自業自得とはいえ容赦が全く無い作風というかリアリズムに震えてしまう。特に最後のページはゾッとさせられた。人によって受け取り方は違うだろうけど自分的にはホラーとして逸品。
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1人の銀行員が危険な賭けの末華やかな銀座の夜に打って出る。そこから物語が始まる。表の華やかさ、裏の魑魅魍魎、因果応報、社会の闇。上下巻で見事に表されている。
Posted by ブクログ
最近はなかなか聞かないような、悪女ものとでも言おうか。こんなふうに、アホやなぁ、この女、みたいな展開では出版できないのか、そもそも作家の思想が変わったのか。
それはともかく、この主人公の酷さというか、何も考えてないだろ感がすごくて、読んでて痛々しい。いやーん、もう読んでられん、ってなって。銀行で何学んだんだよ。いや、その反動なのか。
最終的にはさるかに合戦的な、悪いことしたらとっちめられました、なんだけど。どっちも悪い奴らなのに!これは政治的に正しくない!みたいな感じも湧き上がって、いやもうたまらんばい。
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ドラマが好きだったので小説も読んでみました。
ラストに向かうにつれ元子の女性味が描かれていき、人の恨みというものの恐ろしさを感じました。
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上巻の元子は応援したくなり、やるねえ〜と思いながら読んだ。頭の切れる人はかっこいい。構成が良いのでサクサク読んだ。
だが、下巻の元子はどうにも好きになれなかった。安島のくだりでは、今まで数字を見つめてきた人間が、そんな急に熱心になるものか?と思い、「敏腕であっても所詮は女だ」とでも言わんばかりの描き様に、興ざめした。女性の描き方が時代ならではで、今の感覚で読むものではないということだろう。
最後のどんでん返しでは元子は裏切りに裏切られ、寒気がした。そんな、ここまでしなくても、いいじゃないですか?妊娠・流産に関しては、「成り上がった女の転落」を描きたいばかりのように思ってしまった。後味があまりにも悪く、人間不信になりそうだ。
Posted by ブクログ
『紙の月』に続いて女性行員横領もの。超有名な作品ですが、ちゃんと読むのは初めて。
1980年の作品で、土地転がし、脱税、不正入学など、バブル前の欲望渦巻く雰囲気がよく出ています。何度もドラマ化されていて、その度に現代風にアレンジされているのだと思いますが、基本的にはこの時代背景があってこそ成り立つ物語だなと思います。
銀行から横領した金で銀座のママに転身したところから物語が始まるので、残念ながら思っていたほど横領の話は出てこなかった。この頃は架空口座や無記名口座が法律で禁止されてなかったことにまず驚きます。
「優生保護法」とかもさらっとでてくるんですが、これが1996年まで存在していたことも今考えると怖い。
バア「カルネ」がある銀座よりも、赤坂のホテルや原宿のビル、医科進学ゼミナール、法務局港出張所などの描写が細かく、そのまま聖地巡礼できそうですが、おそらく現存しない建物が多そうで、今はなき時代の風景が感じられます。
赤坂見附のYホテルのモデルは立地と描写からすると、赤坂エクセルホテル東急(東急赤坂ビル)。2023年に閉館しています。
(上巻276)
元子は、地下鉄の赤坂見附で降りてコンクリートの階段を上った。午後四時半だった。
路上に出た正面に十五階のYホテルがある。一、二階がテナントの商店街で、そのならんだ陳列窓の賑やかさが、車の混雑する大道路を隔てたこちらからもよく見えた。一階のホテル入口はせまく、突き出た飾り日覆い(テント)の下に赤い服のドアマンが立っていた。
主人公の元子は美人というわけではなく、頭がいいというよりは銀行員時代に培った地道な調査と金勘定、度胸の良さで男たちから金を巻き上げていきます。
悪女ではあるけれど、悪どいことをして稼いだ金を奪って何が悪いと、男たちにひとりで立ち向かっていこうとする姿には惚れ惚れするところもあり、彼女が追い詰められて行く後半は読んでいて辛かったです。
せっかく横領した金で小さなバアのママになったんだから、まずはその店を繁盛させてからもっと大きな店をめざせよとは思いますが、お金を稼ぐことより奪いとることに夢中になってしまう感じが哀れです。
色気で男を籠絡し、金を出して保護してもらう波子とは手段が対局ではありますが、結局のところ、元子も波子も男たちのホモソーシャルに踊らされた感があり、嫌な読後感が残りました。
昭和の男性作家による小説ですから、これも時代を反映しているわけですが。
(下巻296)
赤坂から青山通りへ出て、表参道へ折れる。これも赤い尾灯の流れの中だ。対向車の眩しい光の殺到。両側の照明の輝き。銀杏並木が影絵で浮き出ている。その下で人々のそぞろ歩き。女たちの上半身はほとんどが半裸体だった。感覚の馴れた日常的な風景も、こんな気持ちのときには妙に遠く、新しく映る。
以下、引用。
72
あくる日の午後、元子は東麻布二丁目の法務局港出張所に行った。
タクシーで行ったが、場所がちょっと分りにくかった。狸穴のソ連大使館の裏側で、坂道を下って右や左に曲る。運転手も道順を人に訊かねばならなかった。
法務局港出張所は、レストランにしてもいいくらい、ちょっとしゃれた白亜の二層建築だった。事務所は二階にあり、道路面から斜めについた石段を上った。
73
石段を降りて行くと、近所には司法書士の看板を出した間口のせまい家がならんでいる。
103
灯が入ると活気を帯びる原宿の「ファッションの街」も、昼間はふつうの通りとそれほど変りなく、両側の新緑の銀杏並木と商店の列の間を、若い男女が通行人の間にちらちらしているだけだった。ただ、銀杏並木の下に駐めてある車はスポーツ・カーやしゃれた外車などが目立つ。
原宿の様相は急激に変貌しつつある。新しい建物が次々とふえ、一年くらい見ないで行くと、まるでよその土地を訪れたようである。
明治通りの表参道入口から原宿駅のほうへ向うゆるやかな上り勾配の途中、左側にもビルの新築・改築がつづいているが、その一つにチョコレート色の化粧煉瓦で装った六階建があり、正面には「信栄ビル」の金属文字がならんでいた。
130
新宿区喜久井町四一六番地。
「大久保から飯田橋へ向う道の途中に、若松町というバス停がある。それを北へ坂道を下りて行く。下りた突き当たりが喜久井町だ。ちょうど早稲田通りの南側になる。そのへんで本校の名を聞いてもらえばすぐに知れる」
131
若松町のバス停から北へいったん下った道は、その谷から隆起した喜久井町の高台へと上っている。「医科進学ゼミナール」はその高台の斜面にある白い学校ふうな建物で、外観は小さいながら大学の校舎かと思われるくらいだった。
159
こうした事態に進展しかねないのを恐れたからこそ、東林銀行千葉支店の藤岡市支店長、村井次長らは、七千五百六十八万円の行金横領を黙認したのだ、と元子はいまさらのように思い出す。その想い出は、この初夏の微風のように爽快なものだった。
162
元子は、村井次長が云ったように「ずぶとい女」とも、また楢林院長が云ったように「したたかな女」とも、自分では思っていない。自分の心の自然な進歩だと考えている。顔も肉体も変らないように、そしてそれが年を重ねてゆくように、自然の経過だと思っている。心の土台は違わない。気持ちも二十一、ニのころと変らないのである。
166
豊川稲荷は、青山通りが赤坂見附の坂にかかるところにある。その高みの石垣は車の奔流する川の岸辺といった感じだった。豊川稲荷と墨で書いた真赤な提灯が本堂の軒先にずらりとならび、境内の茶店にも同じ赤提灯が張りめぐらされてあるので、まるで歌舞伎の舞台を見るような華やかさだった。
正面は破風造りの本堂である。赤い鳥居は寺のわきにある玉垣の中だった。火焔宝珠の付いた幟が無数に立つ石だたみの狭い参道がある。正面には祠があった。
276
四千万円を得るには、今後どれだけかかるかわからない。失ってみてはじめてその大金の価値がわかってくる。金銭は持っている間はそれほど多いとも思わ布ものだ。もっとふやしたいと考えるため、いつまで経っても財産が少ないように見える。金を失ったとき、その慢性意識をはじめて思い知らされる。
296
赤坂から青山通りへ出て、表参道へ折れる。これも赤い尾灯の流れの中だ。対向車の眩しい光の殺到。両側の照明の輝き。銀杏並木が影絵で浮き出ている。その下で人々のそぞろ歩き。女たちの上半身はほとんどが半裸体だった。感覚の馴れた日常的な風景も、こんな気持ちのときには妙に遠く、新しく映る。
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さすがでした。
女の事件簿が、ちゃんとサスペンスになりました。
あざやかな伏線回収でスッキリというより、ちょっと寒気がしたら止まらなくなっちゃったという感じでした。
今も夜の銀座はこんななんだろうか?
松本清張先生は銀座に足を運んでいたのだろうか。
「錯誤による抹消」
土地取引においてこんなことがまかりとおるなんて。法を犯すことなく。いわゆる法の抜け道なんですかね。
振り返ると、登場人物全員悪い奴ばかり。
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昨年から読んでいたこちらが、今年の一冊目になった。
実家(北陸)の暗い冬にピッタリすぎる、ゼロの焦点と、この黒革の手帖で年末年始を挟んで、なかなかの濃いお正月となった。
上巻は、原口元子がこわーい、と思いながら読んだ。
昨年末によくみかけた銀行の貸金庫丸パクリ事件は、この本の冒頭の顛末さながらである。
ブイブイ言わせる元子は、さらに上へ上へと挑戦していくのが上巻。
ところが下巻に入ってから、急に世界はガラリと足元から崩れていく。
そのおおもとは、上巻の元子の行動に恨みを持つ女たち。
ひどいしっぺ返しを受け、そのまま終わる…。
マジか、どこかでさらにやり返せるかと思ってたので、終わりまで見て頭が真っ白になった。
たしかに元子は酷い仕打ちをしてきたが、銀行時代の男性行員に対する苦しさや、悪い銭を貯めてきた小悪たちにムチを振るってきただけなのに、と思ってしまった。
安島との一夜の描き方はちょっと微妙。
こんな悪女もまた女だったのだ…!体の悦びに打ち震えていたのだった!とか言いたげな、清張氏の筆はなんだか古臭くておっさんの描く女像だな、ととたんに白けてしまった。
今までの元子がいなくなったようで詰まらない。
最後まで読んで、銀座の夜を舞台に、男や女のアツい戦いに燃えたのは事実だけど、このおわり方にはヒューと背筋が寒くなった。
みうらじゅんの言う、松本清張の後ろメタファーがよくわかった気がします…。
Posted by ブクログ
ほー、こういうリベンジで進んでいきますか。エンターテイメントの読み物として面白いと思う。
古いとかいう評価もちらっと聞いておりましたが、むしろ現在性が際立っている気がする。目下の事件がそれを体現してます、要するにカネにまつわる蠢きは何ら変わることはないという。
Posted by ブクログ
元子のような生き方が最後まで上手くいくはずがないので後半の展開、特に首謀者はなぜ気がつかないのか不思議なくらい予想通りでした。
ただ、最後の最後でもう一発ちょっとしたどんでん返しがあるだろうと期待していたのですが、別の意味でのサプライズできれいに幕を閉じました。
ともあれ、昭和の空気をたっぷり感じることができて良かったです。
Posted by ブクログ
話が好みじゃ無さすぎて読むのにかなり時間がかかった。元子は悪どい割に詰めが甘すぎるのでキッチリ応報を喰らってしまったが、この分だと波子もそのうち引導渡されそうだ。総会屋とか今もいるんだろうか?
Posted by ブクログ
少し前に読んだ松本清張のサスペンスよりもドロドロしていてダイナミックな展開に富み、どんどん読み進められた。権力者を騙して財を築き、銀座の街で戦おうとして復讐に合う女性の物語。少しせつなくおどろおどろしい。