【感想・ネタバレ】黒革の手帖(下)のレビュー

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流石の松本清張、代表作。上巻を読んだ感想が元子は凄い人(=怖い、強い、ずる賢い)で、インパクトがあり、一気に下巻を読み終えた。私は、仮説①元子は逮捕される、仮説②元子に天罰が下る、仮説③元子が独り勝ちするの3つを立てたが、仮説②が正しかった。医大予備校経営者の橋田、梅村の女中すみ江、元国会議員秘書の安田、バアのママの波子等が元子を「騙し」て、元子を破滅に至らしめる。おまけに流産後に救急車が行き着いた先は楢林産婦人科。これで元子は終了。数十年前に書かれた本ですが、全く色褪せてない。最後はホラーでした。

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2020年08月12日

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怒涛のクライマックスでした。
松本清張の作品は、久しぶりに読みましたが読ませますね。
目が離せなくて、次の展開が気になる描写は相変わらずに素晴らしい。
バアの経営者、通称ママはあまり信用しないほうが良いようなイメージが個人的には付いてしまいました。
パトロンか横領…そうしないと、確かに豪奢なバアは開店できないとも思えます。
美しく煌びやかな裏は、闇のカネで出来上がっているのかもしれません。
結構ハラハラしました。
面白かったです。

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2018年12月27日

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自分が臆病だから、そんなことしたら人の恨みかっちゃうよ、と思いながらハラハラした。
でも、非日常な世界で上を目指してる元子を応援してる自分もいた。
途中から波子に嵌められてたことに気づき始めてからは嫌な汗かきながらもページをどんどんめくってしまうスピード感!
結局自分でコツコツと努力して手に入れたものしか信頼してはいけなかった(婦長からもらった情報も全てではなかった)ということですかね。

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2024年03月21日

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前半に続き、後半もほぼ一気に読んでしまった。不正な手段で金を得て順調にのし上がってきた元子が、逆に騙されていく後半。
波子の恨みからとはいえ、何人もの無関係な人間が元子を騙すことに加担するものだろうか。悪行の末とはいえ、あまりに救いのない結末で、読後感はよくない。

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2023年10月15日

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悪人しか出てこないブラックな小説。

主人公の恐喝に驚く

悪人をぶちのめす主人公を応援したくなる

主人公、絶好調!

主人公、焦りすぎでは?

主人公に友達いないのが理解できる

だから言わんこっちゃない

やっぱりねと思いつつも、うわぁ、えぇぇ!
のラストは秀逸!

悪いことしたら、ブーメランのように返ってくるで。

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2020年05月31日

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1.気になっていた松本清張シリーズ、今度は銀座の女の野望を描くストーリーということで、まったく開拓していない分野だったので購入しました。

2.銀行員を退職し、銀座のママとして転職を果たした原口元子は、銀行の横領だけでなく、獣医である樽林の脱税にも目をつけ、自分の店をさらに大きくすることを夢見ていた。しかし、元子にやられた人たちからの復讐劇に追われることになってしまう。彼らの手から逃れることができるのかどうか、衝撃の結末が待ってる。

3.元子は、最後はやっぱり地獄に落ちる気分というのは予想通りでした。女同士のもつれだけではなく、男が絡んだ弱みの握り合いがリアル感があって面白かったです。現実でもこのようなことが起きてると勝手に想像していますが、あながち間違いでもなさそうな気がします。
今回の作品で特に印象的なのは、元子が社会の強者の弱みに付け込む姿です。このようなことは日常茶飯事で、常にニュースにも取り上げられています。地位が高くなるにつれて隠し事が多くなったり、欲望が止まることを知らなくなったりします。これが今の世界であり、人間が住んでいる社会なのだと改めて悲しさを痛感した一冊でした。

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2019年07月07日

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【ネタバレあり】



下巻。上巻ではすべてが順風満帆に進んでいた元子でしたが、終盤からの落下速度は圧巻でした。まさに坂を転がるように奈落の底まで落ちて行った。元子に人生を踏みにじられた人たちが全員共謀していたという恐ろしいラストに鳥肌が立ちました。結局は網の中で踊らされていただけの元子…哀れ。因果応報というやつですが、悲しい女だなと思った。
松本清張、面白かった。他の作品も読んでみよう。

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2018年12月06日

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人を脅すなんてことはやっぱり良くないことですね。恨みも買うし。途中まではうまくやってきたけど、最後は波子の仕返しにあって店も手放すことになってしまいました。それにしても最後の産婦人科のシーンは怖い。

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2017年08月13日

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【最後は喪黒福造が出てきそう!】

初めは元子の横領に腹が立ったが、話しが長いから次第に元子に感情移入しちゃうので、つらいラスト。
ただ、波子の仕業だと読めてしまうので、後半ちょっとつまらない。

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2017年04月04日

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話が好みじゃ無さすぎて読むのにかなり時間がかかった。元子は悪どい割に詰めが甘すぎるのでキッチリ応報を喰らってしまったが、この分だと波子もそのうち引導渡されそうだ。総会屋とか今もいるんだろうか?

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2024年02月03日

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少し前に読んだ松本清張のサスペンスよりもドロドロしていてダイナミックな展開に富み、どんどん読み進められた。権力者を騙して財を築き、銀座の街で戦おうとして復讐に合う女性の物語。少しせつなくおどろおどろしい。

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2023年10月16日

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ネタバレ

銀行のお金を横領して、銀座のバーのママになった元子。
はじめのうちはとんとん拍子だったけれど、まさかこんな結末になるとは!

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2018年05月10日

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