松本清張のレビュー一覧

  • 奥羽の二人

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    短編なのでとても読みやすかったです!!
    ただ1つの話を読み終わった後はどこかやるせなさというかズンッと気持ちが重くなりましたι

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    2013年12月14日
  • 共犯者

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    時代背景がよくわかる描写で面白い。松本清張の作品は場面が浮かび上がってくる印象。
    「共犯者」「恐喝者」「潜在光景」「典雅な姉弟」・・・・
    「潜在光景」はドラマ化されたことがあった。

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    2013年11月21日
  • けものみち(下)

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    裏切りだらけ。裏社会の大物と彼を取り巻く人々のきちゃない世界。
    松本清張は毎度ながらラストがすごい。

    ちなみに国鉄下山総裁事件を明らかにモチーフにしたくだりなんかもあったりする。

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    2013年10月03日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    ネタバレ

    初めて読んだ松本清張の本。或る「小倉日記」伝が目的だったが、最近読んでいる、ある意味読みやすい日本語とはまた違った、重みのある文章の良さにドキドキしながら読みました。どの物語も嫉妬。読んでいて苦しくなるような文章であったけど、これが人間らしい。人は喜びに対して貪欲だし、その代償なのか、人は自分で自分の身を滅ぼしていく。これは誰のせいでもないのだなぁと思う。それを受け止めながら、正直に生きていく、まともに。自分に正直だからこそ自分勝手な人たちについて行く相方もまた強さを持っている。私なら逃げてしまうと思うけれど、辛抱強く人を支えるのもかっこいい生き方な気がした。
    或る「小倉日記」伝、私は耕作は幸

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    2013年09月11日
  • 天保図録1

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    古本で購入。全5巻。

    天保改革期を舞台にした歴史小説。
    決まった主人公のいない群像劇だけれども、“妖怪”鳥居耀蔵の個性が際立つ。

    とにかく彼の悪党ぶりがすごい。
    僕は耀蔵が主人公のピカレスク小説として読みました。
    耀蔵に感情移入しているもんで、打倒・鳥居を志す人々の動きが小賢しく見えてしまうほど。

    文庫にして5巻の長編ですが、権力や利益を巡り、自己の保身に汲々とする人間たちの欲望渦巻くオモシロ小説です。

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    2013年07月23日
  • 砂漠の塩

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    不倫の男女がカイロで落ち合う。妻を追う夫。女から消えない贖罪の意識。イスラム教の神の存在とダブる。終章への流れが感動的。中東の描写も著者が行ったと思われるほど緻密でリアル。清張の作品のなかでも一押し。13.3.17

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    2013年03月17日
  • 十万分の一の偶然

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    清張作品で一番好きな作品です。次点は『三面記事の女』。浪人当確したときヒマで家にあった清張全集のこの作品を読んで、今まで本なんて、感想文のため以外読んでこなかった人生に、読書の楽しさ、面白さを教えてくれた作品です。

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    2012年12月15日
  • わるいやつら(下)

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    ある意味、予想通りの展開ですが、最終行まで楽しめます。
    医者による完全犯罪への視点が斬新!!
    いちばん「わるいやつ」は誰かな?

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    2012年11月25日
  • わるいやつら(上)

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    久々の松本清張。
    戸谷はもちろん「わるいやつ」なのだが、どこか憎めない。
    さらに上をいく「わるいやつ」が出てくるくるのか下巻に期待。
    しかし、Nシステムがある現在、戸谷は上巻で逮捕ですね。

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    2012年11月07日
  • わるいやつら(下)

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    終わり近くになって結末が見えてくるのですが
    文章が淡々としており
    話の進みもなんとなく予想できるのですが
    内容が異常、登場人物の言動が異常なため
    簡潔な文章が面白さを余計に引き立てていると感じました。

    下巻の登場人物で怪しいのが
    主人公とその友人の弁護士。
    主人公を取り巻く女たちも怪しいのですが…
    特に死んだはずの女が生きているという部分は。
    やはり主人公と弁護士、この二人の行動が下巻の見どころかと思います。

    しかし、だれが本当に悪い奴かは
    本を閉じるまで誰もわかりません。
    読めば読むほど面白さを増す松本清張の作品です。
    最後のどんでん返しのような結末は
    やはり読んでみなければわからな

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    2012年10月21日
  • わるいやつら(上)

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    ドラマでやっていたようですが
    実際に原作は読んだことがなかったので
    古本屋さんで買って読んでみました。

    タイトルそのもので、登場人物は全員「悪人」です。
    話の流れは非常にわかりやすいのですが
    本当の「ワルイヤツ」は…上巻ではまだまだわかりません。

    人間の私利私欲からどんどん悪の底なし沼にはまっていく様子が
    非常に面白く、読むのを止めるのが惜しいくらいです。

    主人公の医者の男と
    この男を取り巻く女が4人
    そして、弁護士の友人

    どの登場人物も怪しいのですが…
    ひとりの若くて綺麗な女の腹黒さが気になりました。
    下巻が楽しみです。

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    2012年10月21日
  • 水の炎

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    松本成長の得意な鬼畜男、が出てくる作品。
    それと対比するように美しい花のごとき
    女性が出てくるのです。
    ちなみにそれが、鬼畜男の妻。

    彼女は有無も言わさず
    鬼畜男の陰謀煮から娶られていきます。
    そしてその中では想っていた人の
    死すらあるのです。
    もし彼女に「決断力」があったら…

    ただし、この鬼畜男に
    最悪の制裁がくるのは
    まさに爽快そのもの。
    諸悪がきられていくそのさまは
    まさに「爽快」

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    2012年08月01日
  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    十数年ぶりの再読。短編だが名作ばかり。読んでいて胸が締め付けられるような息苦しさがあって、時々読みたいと思っても読後感を考えるとつい後回しにしてしまっていた。でもそれはもったいないことだったと思う。表題作の「張込み」が特に私には印象深い。

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    2012年05月02日
  • 神と野獣の日

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    東日本大震災を重ねながら読んでしまう。人間って追い詰められたらどうなるのか、こうなるのか。とても短くスピード感もある本だけれど、内容は濃い。

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    2012年03月25日
  • 黒い画集

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    今は亡き松本清張の推理短編集。
    長編作品は『砂の器』や『点と線』『ゼロの焦点』など、
    読み応えのある推理小説が数多くありますが、
    ファンとして忘れてならないのはこの短編集だと思います。

    淡い恋心を踏みにじられ衝動的に起こした殺人『天城越え』や、
    綿密な計画をたて相手にストレスと疲れを与え、
    山での遭難にみせかけた殺人事件『遭難』をはじめ、
    『証言』 『坂道の家』『紐』 『寒流』 『凶器』 etc。

    今読み返してみても、どれもこれも
    人間というものの弱い心理が浮き彫りにされた小説ばかりです。
    しかも事件の発端から、
    登場人物の心の動きが手に取るように描かれていました。

    派手なアクションや武

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    2017年11月09日
  • Dの複合

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    売れない作家の伊瀬忠隆に、雑誌「草枕」の「僻地に伝説をさぐる旅」の連載依頼がくる。編集者・浜中と共に浦島伝説と羽衣伝説が残る伝説の場所をめぐる中、次々と起こる不可解な事件。35という数字にこだわる謎の女の出現に、正体不明の白骨死体。連載のために訪れる先々の共通点は・・・連載企画の裏に潜んだ計画とは・・・。ストーリーの展開もテンポ良く、ぐいぐい引き込まれて、最後にまさかの大逆転。最高に面白いミステリーでした。

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    2012年01月30日
  • 霧の旗

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    この年末年始、たくさんの松本清張を読み返した。
    この本もそうだが、松本清張のよさは、凡庸に結論を導き出す犯罪ものが多い中、奥深い人間心理、感情を「突き詰める」ところにある。なんでも、受け取る側の人数の数だけ受け取り方というのはあるものだが、松本清張の場合、特に顕著に現れる気がする。私はそういう中でも年配者の人の読後を聞いてみたい。そこからその人の人生も半分くらいは正しく伝わってくるような気がするからだ。

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    2012年01月13日
  • 隠花の飾り

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    大人の色香が漂うまさしく人生経験を
    重ねた大人のためにあるであろう作品。
    そのため、そうでない人が読むと
    露骨に不快になるであろう本です。
    何でタブーを扱ってんるんだよ!と言う感じでしょうか。

    秀逸な作品はある結婚式が終わったあとに
    思わぬ展開の待ち受ける「見送って」です。
    気丈な女性の裏に隠された心が素敵であります。
    一方、ある人たちは愚かでしたね。
    最後の動揺はまさに「爽快」そのものでした。

    基本的に
    静かながらも人間の弱さ、
    醜さを描いています。
    ほんの少しのボロが命取り…
    人間の人生、そうなのかもしれませんね。

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    2011年12月30日
  • 西郷札―傑作短編集(三)―

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    幕末から維新にかけてが6篇、江戸の初期を背景にしたのが6篇計12篇の短編集。才はあっても運のなかった主人公を描いた話が多い。どれも一捻りしたおもしろい作品だがとりわけ「権妻」が良かった。11.10.3

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    2011年10月03日
  • 一九五二年日航機「撃墜」事件

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    ネタバレ

    昭和27年に起こった「もく星号事件」の謎に挑んだ、松本清張最後の長編小説。フィクションではあるが現実感があり、掲載写真が生々しく衝撃的

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    2011年09月14日