松本清張のレビュー一覧
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松本清張ジャンル別作品集「美術ミステリ」。積読本解消。
巻末に発表年を書いてなかったので、wikiで調べてみた。
真贋の森 1958
青のある断層 1955
美の虚像 1982新潮文庫
与えられた生 1970単行本
後者2つは文庫と単行本の発行年しかわからなかったので、おそらく「美の虚像」の方も1970年ぐらいの発表だと思う。前者2つは戦後10、13年後の発表。東日本大震災が15年前だから、当時の人たちにとっても戦後の混乱は、ほんのつい最近の感覚だったろう。
現代では通用しないやり方や、
現代でも変わらない気持ちが、
見えてきて大変面白く読んだ。
「真贋のー」「美のー」は、贋作を巡るお話で -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めての松本清張。
個人情報の観点や電話のやり取り、当時の生活様式や言葉遣いなど、自分の世代では馴染みのないものばかりでしたが、以前よりそういった歴史は知っていたので特に違和感もなく読み進められました。
難しい言葉で書き綴らねども、背景描写や心情がわかりやすかったのでサクサクと読んでいけたのが良かったです。
禎子はまだ憲一と結婚して日が浅く、仕事や年齢など、わかりやすい表記のようなものしか知り得ていなかった。短い間で既に彼を充分に愛していたから、行方や過去が気になりあそこまで調べたというよりは、これから愛していけると思っていたから、知りたかったのではないかと思いました。
派手な服装をし -
Posted by ブクログ
表題作の他、「六畳の生涯」二篇を収録。
「生けるパスカル」
画家の矢沢辰生は、美術雑誌記者の森禎治郎がいう外国の小説の話を、近来これほど身を入れて聞いたことはなかった。
天野仙太は二流どこの画商である。絵の催促に来たらしい。
スミ子というのは五年前に矢沢が問題を起こしたモデル女で、鈴恵は未だにそのことにからんでいる。
鈴恵の調子が狂ったきっかけは、瀬戸内海のある都市から岩沢明美が彼をたよって出京したときにはじまる。
最近、矢沢の家の近くで、この羽虫が多く飛んでいた日が調査でわかった。ガス中毒の前夜遅くから当日の午前七時すぎまでであった。
描かなかった絵に、羽虫がどうしてカンバスの塗り