高等学校は城山にあった。
この小説はこのように始まるが、この一文を見たのは小学校3年生のときである。公園で拾ったのがこの本だった。漢字はほとんどわからないのでストーリーもまったく理解できていなかったのだが、武蔵野の自然と、山にある防空壕あとの洞穴の描写に強烈な印象を受けた。
後にNHK少年ドラマで『赤い月』(小説の原題でもあるが)を見たとき、この小説のことを思い出した。
夏の昼間、ぜひ読んでみてください。高校時代を思い出しながら。途中で冷たいシャワーでも浴びて(そんな気分になる箇所があるのです)。