松本清張のレビュー一覧

  • 張込み―傑作短編集(五)―

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    十数年ぶりの再読。短編だが名作ばかり。読んでいて胸が締め付けられるような息苦しさがあって、時々読みたいと思っても読後感を考えるとつい後回しにしてしまっていた。でもそれはもったいないことだったと思う。表題作の「張込み」が特に私には印象深い。

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    2012年05月02日
  • 神と野獣の日

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    東日本大震災を重ねながら読んでしまう。人間って追い詰められたらどうなるのか、こうなるのか。とても短くスピード感もある本だけれど、内容は濃い。

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    2012年03月25日
  • 黒い画集

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    今は亡き松本清張の推理短編集。
    長編作品は『砂の器』や『点と線』『ゼロの焦点』など、
    読み応えのある推理小説が数多くありますが、
    ファンとして忘れてならないのはこの短編集だと思います。

    淡い恋心を踏みにじられ衝動的に起こした殺人『天城越え』や、
    綿密な計画をたて相手にストレスと疲れを与え、
    山での遭難にみせかけた殺人事件『遭難』をはじめ、
    『証言』 『坂道の家』『紐』 『寒流』 『凶器』 etc。

    今読み返してみても、どれもこれも
    人間というものの弱い心理が浮き彫りにされた小説ばかりです。
    しかも事件の発端から、
    登場人物の心の動きが手に取るように描かれていました。

    派手なアクションや武

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    2017年11月09日
  • Dの複合

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    売れない作家の伊瀬忠隆に、雑誌「草枕」の「僻地に伝説をさぐる旅」の連載依頼がくる。編集者・浜中と共に浦島伝説と羽衣伝説が残る伝説の場所をめぐる中、次々と起こる不可解な事件。35という数字にこだわる謎の女の出現に、正体不明の白骨死体。連載のために訪れる先々の共通点は・・・連載企画の裏に潜んだ計画とは・・・。ストーリーの展開もテンポ良く、ぐいぐい引き込まれて、最後にまさかの大逆転。最高に面白いミステリーでした。

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    2012年01月30日
  • 霧の旗

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    この年末年始、たくさんの松本清張を読み返した。
    この本もそうだが、松本清張のよさは、凡庸に結論を導き出す犯罪ものが多い中、奥深い人間心理、感情を「突き詰める」ところにある。なんでも、受け取る側の人数の数だけ受け取り方というのはあるものだが、松本清張の場合、特に顕著に現れる気がする。私はそういう中でも年配者の人の読後を聞いてみたい。そこからその人の人生も半分くらいは正しく伝わってくるような気がするからだ。

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    2012年01月13日
  • 隠花の飾り

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    大人の色香が漂うまさしく人生経験を
    重ねた大人のためにあるであろう作品。
    そのため、そうでない人が読むと
    露骨に不快になるであろう本です。
    何でタブーを扱ってんるんだよ!と言う感じでしょうか。

    秀逸な作品はある結婚式が終わったあとに
    思わぬ展開の待ち受ける「見送って」です。
    気丈な女性の裏に隠された心が素敵であります。
    一方、ある人たちは愚かでしたね。
    最後の動揺はまさに「爽快」そのものでした。

    基本的に
    静かながらも人間の弱さ、
    醜さを描いています。
    ほんの少しのボロが命取り…
    人間の人生、そうなのかもしれませんね。

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    2011年12月30日
  • 西郷札―傑作短編集(三)―

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    幕末から維新にかけてが6篇、江戸の初期を背景にしたのが6篇計12篇の短編集。才はあっても運のなかった主人公を描いた話が多い。どれも一捻りしたおもしろい作品だがとりわけ「権妻」が良かった。11.10.3

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    2011年10月03日
  • 一九五二年日航機「撃墜」事件

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    ネタバレ

    昭和27年に起こった「もく星号事件」の謎に挑んだ、松本清張最後の長編小説。フィクションではあるが現実感があり、掲載写真が生々しく衝撃的

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    2011年09月14日
  • 高校殺人事件

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     高等学校は城山にあった。

     この小説はこのように始まるが、この一文を見たのは小学校3年生のときである。公園で拾ったのがこの本だった。漢字はほとんどわからないのでストーリーもまったく理解できていなかったのだが、武蔵野の自然と、山にある防空壕あとの洞穴の描写に強烈な印象を受けた。
     後にNHK少年ドラマで『赤い月』(小説の原題でもあるが)を見たとき、この小説のことを思い出した。

     夏の昼間、ぜひ読んでみてください。高校時代を思い出しながら。途中で冷たいシャワーでも浴びて(そんな気分になる箇所があるのです)。

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    2011年08月28日
  • 夜光の階段(上)

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    名探偵がトリックを暴く「推理小説」ではない。誰が犯人なのかはあらかじめ分かっており、犯罪者•被害者•関係者などの心の動きを描く。
    松本清張が描く、男女関係の描写にも注目。
    男の視点、女の視点、犯罪者の視点、被害者の視点、それぞれが主語となり、心の動きを描いているという、自分の中では斬新な手法。

    こういうふうにも書いていたんだというのが新鮮な驚きだった。
    社会に出ると、実力で評価されるのではなく、うまい立ち回りや運に評価が影響されると言う点、心に残った

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    2011年08月27日
  • 半生の記

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    「砂を噛むような」孤独で呪縛された半生を淡々と書いてます。終戦後の経済状況とかは今からだとなかなか想像しづらいですが、その孤独については現代のひとたちにも訴えるものが大いにあるんじゃないでしょうか。私も清張先生の孤独が手に取るようにわかる気がしました。

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    2011年08月16日
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

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    松本清張デビュー作にして芥川賞受賞作だそうです。作者は若い頃から転職を繰り返し、新聞記者から作家に転身。その文章技術と経験から多彩な世界を描けるのだと思いますが、アンダーグラウンドな舞台の多さから作者自身の生きてきた本当の世界が私は気になります。

    本作のラストにはびっくりしました。

    追記) 看護、介護問わず福祉に関わろうとする者なら一読の価値はあろうと思います。

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    2013年02月10日
  • 砂漠の塩

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    不倫の末、誰にも見つからないところで死のうとエジプトへ向かった男女の行く末を描いた作品。
    淡々とした文章の中に律義さや葛藤が垣間見えたのが印象的。
    愛というものは、わたしたちの身を焦がし、時に凍えさせもするのだろう、まるで砂漠のように。

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    2011年06月22日
  • 黒い福音

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    良人が罪人になっていくありさまを克明に記す。誰しもが罠にはまる可能性があるのだという人間の脆さをうまく描いている。

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    2011年05月08日
  • わるいやつら(下)

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    自分が小説を書こうとしてることに、
    おこがましさを覚えるほど圧倒的に面白い作品でした。
    松本清張氏の本は全部読もうと決めました。
    今やボクの中では神様です。

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    2012年08月17日
  • けものみち(下)

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    私も、けもの道に紛れ込んだんじゃないかって…考えさせられる本です。
    しばらく、呆然としてしまい、余韻が中々消えなかったです。
    こわい、こわい。

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    2011年05月02日
  • けものみち(上)

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    私も、けもの道に紛れ込んだんじゃないかって…考えさせられる本です。
    しばらく、呆然としてしまい、余韻が中々消えなかったです。
    こわい、こわい。

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    2011年05月02日
  • 点と線

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    ページ数は薄めだけど電車時刻表もののトリックが複雑で読むのに時間がかかった。
    最後は淡々と事件解決へと導かれるが、犯行へと向かう心理描写などは読み手に多く任されている部分もあるようで、ずっしりと心に残る。
    映画とかドラマ化とかされてたっけ、、、観てみたい。

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    2011年03月21日
  • 黒い画集

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    人間の業による様々な罪を、どこかあきらめからくるやさしさにも似た客観的な視線でひも解き綴る短編集。素晴らしかった。
    「遭難」「坂道の家」が特に印象的。

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    2011年03月02日
  • 蒼い描点

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    父親に賃りた本。松本清張の女性を主人公にした本は面白い。時代背景は古いけれど、読みやすい。前も書いたけれど、場面場面の情景か頭に浮かびやすい☆

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    2011年03月01日